夏の灼熱を走れ!大阪から伊勢まで走る片道輪行グルメライドへ!!

はじめに

「そろそろ伊勢に行きたいですね。」

そんなことをLovelybeerさんと話していた矢先のことでした。

あかのすけさんの「伊勢に行きたい」ツイートをきっかけにして、がんちゃんの参加も決まり、あっさりと結実した伊勢ライド。

偶然にも珍しい組み合わせの4名になりました。

  • Lovelybeerさん(ミスター伊勢ライド)
  • あかのすけさん(静かなる狂気)
  • がんちゃん(唯一の良心)
  • DARUMA(普通のおっさん)

大阪から伊勢までのコースはいくつか考えられますが、今回は163号/伊賀経由ルートを選択。※ルート情報は下のほうに掲載。

山を越えてからランチにしたかったのと、さらには現地でゆっくりしたいという企てから、グロススピードを稼ぎやすい道を選びました。

じゃあ、伊勢までレツゴー!

混沌の朝。

待ち合わせは四条畷に6時。5時過ぎに自宅を出発することにしました。

今回は輪行して帰る予定なのでLYNSKEY号で荷物多め仕様。

なんか久しぶりに走るR163ですが、相変わらず信号地獄で気持ちよく走れない感じ。

途中でなぜか道を間違えるスーパーアホなミスをしてしまって、割とぎりぎりに到着しました。

先着していたあかのすけさんと合流。

しばらく待っていたもののLovelybeerさんが来ません。

前日に「当日遅れるかもしれないので、その際は先に行っておいてください。」というメッセージは受け取っていたので、想定していたことなんですが、「待つ」or 「先に行く」の選択を迫られました。

さらにこの先でがんちゃんと合流する予定があり、”ここで待つと次の待ち合わせに遅れすぎてしまう”と判断したため、先に二人でスタートすることにしました。

まぁビアさんはエイトマンくらい速いから、どうせすぐに追いついてくれるさ。

しかし今回の問題点はこの事態ではなく、この状態でありながら誰とも直接やり取りをしていなかったという、社会人としてどやねん的な状態だったのです。現場では混乱を極めたのです。我々はアホか。

さて。
あかのすけさんと二人、木津方面へ向かうべく最初の難所・清滝峠を越えます。

この峠きらい。

今日はこのまま伊賀方面まで行くので、163号さんお世話になります。

そのまま順調に山田の辺りまでやってきたその時!

Lovelybeerさんが追い付いてきてくれた!

はやい。
出発が20分ほど遅れたらしいんですが、そんな時間差もあっさりと埋められました。さすがキャノンボーラー!

無事に合流を果たして、三人で進んで行きます。

木津川駅を通過。

川の南側を走る道で、がんちゃんとの合流地点を目指します。

そして加茂のローソンでがんちゃんと合流。

え、今日はインフライトなの!?いくら万能シクロとは言え、これで伊勢まで走るなんてすごいぜ…

黒々コンビの結成

加茂から再びR163へ入り、ひたすら伊賀方面へ。

先頭はがんちゃんの気持ち良い牽きから、あかのすけさんへチェンジ。

南山城村。

細かいアップダウンのあるR163ですが、登りの度に少し踏む感じのインターバルがきつい。

この日の気温は朝7時には30℃近い状態で、かなり暑かった。

写真で見ると爽やかな朝日に見えるこの時も、もうとにかく暑くて仕方なかったのでした。

しばらく先頭を牽くあかのすけさんですが、背中にもその疲れの様子はなく、そのまま伊賀に突入。

ここまでの登り区間で「かかっている」雰囲気がありましたが、この後、少し長めの登りに差し掛かかると、そのままパワーをあげてグイグイと登っていくではないですか。

そんなに距離のない登りにも関わらず、2/3ほどで付いて行けずドロップ。Lovelybeerさんと黒く変色したくろのすけさんの後ろ姿は離れるばかりだったのでした。

なんか楽しいファンライドだと思ってやってきたのに、なんとひどいペーシングなんだよ!ひどいぜ!!

情けない苦情を申し立てる私。

その後、先頭がLovelybeerさんに代わったタイミングで、さらに偶然の波状攻撃を喰らってしまい、もはや再起不能となりました。

くろのすけ&黒ビールによる黒々コンビ。恐るべしブラックネス。

「頼むから速く走らんとってください・・・」

これは切実なお願いでもありました。

もはや原形を留めない踏みつぶされたあんぱんのような姿になった私を見て、急遽コンビニ休憩を挟んでくれたのでした。

先ほどの千切れた登りの心拍数は194を記録。元々暑さの中で頑張ると心拍数が上がりやすく、なかなか下がらない自覚があったのですが、まさにその状態になっていた感じ。

休憩していると落ち着いてきました。もちろん熱中症とかそういうひどい状態ではなかったものの、ちょっとした休憩は必要だったのかもしれません。ご迷惑おかけしました!

しばらく自分のペースで走らせてもらおうと、ここからしばらく先頭へ。

伊賀から南下して名張方面へ。

序盤で書いた通り、ある程度のスピードを維持して走りやすいコースではありますが、サイクリングとしては退屈な道が続きます。

そしてこういう道は非常に暑い。しばらく我慢の区間でした。

R368のバイパス区間は細かいアップダウンが多くて難儀しました。

ここはもう少し気持ちよく走れる迂回路がありそうな気がする。

そのまま町中を抜けていくと、道は比奈知ダムのほうへ向かっていきます。

地獄のアップダウン区間をようやく抜け出しました。

ここまで先頭で走った私のペーシング。パワーの上下が少なくて、走りやすさは自画自賛に値するわと思って同行者の顔を見ましたが、誰も褒めてくれませんでした。無駄に褒めて伸ばしてくれよ。タケノコくらい伸ばしてくれよ。

山を越えて!

ここからの比奈知ダムから名張川に沿って進む道は、序盤の退屈さを挽回するかのような快走路へ変わります。

いいねー!

徐々に山手のほうへ近づくと、川幅も狭くなり里山の風景へと変わってきます。

今からひと山越えるんだろうな…というのが景色から感じられて、とても素敵。

多少のアップダウンはありますが、比較的穏やかなコース。

津市へ。

ひととき涼しく感じる道を走ると、口をそろえて「あ、涼しいね~」と言い合う感じ。まるで小さな幸せを嚙みしめるようでしたが、それほどずっと暑い中を走っているのでした。

道の駅御杖にて自販機補給をして、美杉方面へ下って行きます。

途中の伊勢奥津の辺りは電車も並走している道。夏の空と濃い緑の山々がまさに夏色の景色でした。

今回最後の難所「飼坂峠」を越えて、美杉へ。

道の駅の向かいにある「土井沖の銘水」をボトルに入れたり、体を冷やしたりして、少しリフレッシュ。

地元のおっちゃんに話しかけられて、伊勢へ行く最適ルートをレクチャーしてもらったりしました。おっちゃんごめんやけど、今回はその道通らへんねんけどな・・・

美杉からは緩い坂をダラダラ走っていくと、あっけなく「仁柿峠」のピークに。

後は松阪のほうへ一気に下るだけ!

仁柿峠は国道と思えない細い林道のダウンヒル。

ジャージを全開にして下ると、さっき水を浴びたのがウソのようにもう乾いてしまった。

さぁ、そろそろお昼の時間だ!

下り切ると櫛田川にぶつかって道が分岐します。いつもは南へ行きますが、今回は北へ。

少し走ったところにあるお店が、念願のランチスポットでございます!

仁鶴くらい叫びたい「昼ごはんでっせー!」

【焼肉 一番】

松阪のみそだれ焼鳥が味わえるお店。お昼はかなり混みあうという情報でしたが、到着時間が良かったのか、割と店内もゆとりがある感じでした。やったね。

メニューの写真撮り忘れましたが、ランチメニューは「若どり定食」「ホルモン定食」「盛り合わせ定食」。

今回は盛り合わせ定食を注文。これで税込み990円はすごいなぁ。

定食のライスを(大)でお願いしたら、思ったよりも(大)が出てきてニッコリ。

こんな昼飯あかんわ。もう自転車乗りたくなくなる・・・

お店の漬けダレがめちゃうまで、幸せなランチになりました。

めちゃくちゃ腹いっぱいになりました。

後で気が付いたんですが、定食以外にも単品でお肉追加できたという重要過ぎるところを見逃してました。定食+単品追加したら更なる満足度があったことでしょう。

次の機会があれば絶対そうするわ。

伊勢を満喫する!!!

ゴールの伊勢までは約30km。もはやウイニングランと言ってしまっても過言ではございません。

ここからは走ったことのない道が続きますが、事前に共有していたルートを誰もサイコンに落とし込んでいなかったため、唯一ルートを知る私が先頭に出るほかありません。

でも大丈夫!わしが伊勢まで導きまっせー!!

大きな道を通ると遠回りになるため、脇道を繋いで走るような感じになりましたが、意外に走りやすくて良い感じ。

そして平野部なので田んぼが多いのが、少し新鮮でした。

櫛田川沿いの道。

一つも期待してなかった終盤の道、めちゃくちゃ良い感じなのでした。

数キロ手前で「伊勢まで導く」みたいなことを言っていた私ですが、平野部に出てきたことで顕著な向かい風に苦しみます。

そんな様子を見かねて、がんちゃんが先頭に、そしてあかのすけさんがとローテして走りました。

「前方の雲が夏や!」

そんなことを言いながら走る平坦路。本来は快走路なんだろうけど、向かい風となると急に険しい道になりますね。

向かい風の中、三人ともがケチョンケチョンにヤラれてしまって、万事休すかと思われたその時。颯爽と前に来てくれたのは真打・Lovelybeerさんです。巨星が動いた!

まさに伊勢ライドの大トリを飾るのにふさわしい走りで、我々を牽引してくれるのでした。この時は黙っていたけど、後ろに付くのもしんどすぎて、泣きを入れる寸前でございました・・・

そしてなんとかゴールの伊勢外宮前に到着しました!

お疲れ様でした!!!

それではまずは身体を冷やして落ち着きましょう。

と、目の前の赤福へ。

今年も食べに来ました。

幸せの赤福氷。

その後、宇治山田駅近くの銭湯へ。

身体が火照っているので、水風呂が最高に気持ちよかった。

そして再び外宮前へ。

クラフトビールを飲む人もいましたが、私はこれです。牛乳おいしい。

そして実は外宮前にゴールする前に立ち寄って、当日予約をしておいたお店へ。

雰囲気のある大衆居酒屋で最高でした。

なんとメニューに値段が載ってない!でもリーズナブルなので、ドンドン頼んじゃってオッケー。

伊勢ライドを祝して!

最高かよ。

お会計は大将がそろばんでやってくれます。めっちゃおもろい。

そんな感じで、最終的には飲んだくれる形でフィニッシュ!

自転車は伊勢市駅まで押して歩いて、駅の前で輪行作業。そして近鉄特急でビューンと大阪まで帰りました。

久しぶりの伊勢ライド、最高でした!またどっか走りに行きましょうー!!

おわりに

非常に充実した伊勢ライドになりました!

最近だと「うなぎからの伊勢」や、「高見峠からの伊勢」、どれもそれぞれ違う面白さがありました。

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今回は道中こそできるだけパっと走る感じにして、ランチに名物・松阪焼鳥を堪能してからの伊勢ゴール。そして風呂も入って居酒屋でワーワーやって帰る…という伊勢に重きを置く感じで、これまた満足度最高ランクの遊びになりました。

伊勢も良いけど、松阪の焼鳥フィニッシュのやつも捨てがたい。これももう一度やりたい珠玉のライドでした。

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もう少し大阪から走りやすいルートがあれば最高なんですけど、どれも一長一短ありますね。まだまだ改善の余地はあるかもしれない。

次の機会までに考えておこうっと。

装備について

改めて装備について触れておきます。

写真を見ていただければ分かるように、今回は1ボトル、ツールケース、サドルバッグ、小さめのフレームバッグという装備でした。

サドルバッグに輪行バッグ、畳めるリュック、着替えやサンダルなどなどの荷物のほとんどを収納。フレームバッグには補給食が入っているだけでした。

おそらく人よりも発汗が多い体質なので、ボトルが一つだけでは明らかに不足しています。そのため常にペットボトルをジャージの背中ポケット、もしくはビブのポケットに入れていました。

こういうときにカーゴビブは優れもので、特に私の持っているビブは背中部分にもポケットが付いているタイプ。そのポケットにコンビニで買った冷凍飲料を2つ入れて走っていました。

コンビニとかで休憩の度に、だいたい1.5リットル持って走り出す感じでした。

これだけで1時間半くらいは涼しく走れたのでありがたかった・・・。

こまめに水をかぶったりするのもそうですが、猛暑を走るには「いかに自分自身を涼しくさせるか」みたいな工夫は必要かなと思いました。

ちなみにこの日は道中に買った飲料だけで5リットルを超えてました。トータルで6リットル以上は飲んでたように思えます。猛暑ライドやばい・・・

今回の軌跡

距離:155.88 km
タイム:6:01:30
平均速度:25.9 kph
総上昇量:1,545 m



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