この記事のもくじ
はじめに
「そろそろ桃の季節ですね。」
kazuさんとこの話題になったということは、即ち「桃ライド」の開催に向けての検討を進めていくということだ。(またお世話になります!)
昨年は私も骨折をしたばかりで毎日が悶絶。桃ライドどころではなかったが、今年は違う。
素敵な桃ライドをするのだ!
ここ数年の実績はこんな感じのもの。軽いライドの後に桃を買って帰るだけのシンプルな内容。(楽しかったので毎年やってた。)
例年、和歌山のあら川で開催するのが当然の流れだったが、そこには大きなマンネリズムが潜んでいた。
このマンネリを打開するため、一番有効な「開催地の変更」を前提に計画が進められたのである。
大阪から日帰りできる範囲での桃の産地。それは考えるまでもなく岡山だった。
しかし計画を練れども練れども、ライドと桃との両立の壁に当たってしまう。自転車で走って楽しそうなコースと桃の直売所が符合しない地理的な要因だった。
そんな話し合いをしている折に、Kazuさんが発した一言が状況を変えた。
「四国まで行けば色々あるのに。」
せやかて四国にはうどんはあるけど、桃はないんとち・・・あ、あるやんけ。
香川にも桃の産地があるやんけー!
香り立つ小麦、湧き出づる食欲、高橋真梨子桃色吐息。
今回はただの桃ライドやないど…
「うどん meets 桃ライド」をするんや!
前置きが長くなりました。
今年も桃ライドが開催されました!
弾丸スタート!
深夜1時半頃に自宅でピックアップしてもらって、メンバーを拾いながら西へ。
いつもの通り、kazuさんカーによる弾丸遠征ライドの様相でございます。
瀬戸大橋で四国へと上陸しました。
デポ地は讃岐富士こと「飯野山」の登山口も近い「近い弥生の広場駐車場」へ。敷地は広いけど利用者は少なく迷惑にならない。良いチョイスでした。
今回のメンバーはこの5名だ!
自転車に統一感がなくてとても良い。
- kazu.jumpさん (PINARELLO -DOGMA F10)
- Lovelybeerさん (COLNAGO -MASTER X-LIGHT)
- ぺもぺもさん (BH -DESEO)
- きゃぷちゅんさん (OPEN CYCLE -MIN.D)
- DARUMA (LYNSKEY -HELIX SPORT)
Lovelybeerさんに至っては、ついこないだうどんライドをしていたはず。さすがである。
自転車に乗る準備をして、6時15分くらいにスタート!
大川製麺所 [善通寺]
空腹のままスタートした僕らが向かうのは、善通寺方面。
この日の天気のせいか、大阪よりもかなり涼しい朝。
デポ地からひたすら西に向かって走って善通寺市へ。
市街地へ向かってゴー!
近くに迫る善通寺には目もくれず、私たちがやってきたのはこちらのうどん屋さん。
【大川製麺所】
古い街並みに溶け込むような外観が素敵。
朝早いのに何組も入れ替わりで入店していました。
メニューは色々あったけど、とりあえず「かけうどん(小)」を決め込むぜ。
かけうどん(小)250円。
うどんはさぬき特有のコシの強さからすると、少し柔い感じ。
出汁がめちゃくちゃ美味しい。朝うどんで目が覚める。
冷を頼めば良かったかと思いつつも、かけの出汁を朝から飲めて良かったというジレンマに半分埋もれながら、「次は冷かけを頼もう」と訳の分からぬ決意をしたのでした。
純手打うどん よしや [丸亀]
デポ地から西へ向かって走ってきたのにも関わらず、2軒目はデポ地のすぐそばに位置するお店です。
行きたいお店と開店時間を考慮するとこういう事態になりますが、その全てを受け入れるのがうどんライドなのさ!
デポ地点でもある飯野山が見えてきました。
この後もこの周辺をウロウロしまくるので、何度も遠景でお目にかかることになります。
極力同じ道は通らないという秘めたる決意によって、さっきとは少し違う景色を楽しみました。
そしてやってきたのは人気店のこちら。
【純手打うどん よしや】
以前に知人からもおすすめされていた名店「よしや」。
7時開店のところ、7時半に到着したらもう長蛇の列になっておりました。
並んでいる間に、メニューを決めようと思って一覧を見るも、気絶するほど悩ましい。
しかし先ほどの決意は揺るがず「すだちの冷かけ」とゲソ天ぷらをチョイス!
この時、目に入った「濃厚磯辺揚げ」を食べるか悩んでやめてしまった。
今になって思う「食うておけ!」と。
食べにくかったらはさみで切ってね、という店員さんの一言で、げぞ天ぷらをチョキチョキ。モダンチョキチョキ。
そして2軒目はこういうことになりました!
美味しそう!!
夏が来たって感じがしますね。
初めて食べるよしやのうどん。
口に含んで咀嚼をした瞬間「!?」と驚きを禁じ得ない食感。
モッチモチ!
高松のはりやのうどんも、もちもち系うどんだと思っていたけど、またそれとは違うもちもち具合。いや、もっちもち。めちゃくちゃうまい。
そしてすだちの風味が溶け込んだ出汁は、もう飲み物としても成立するほどに美味しい。のど越しが爽やかな夏の出汁。自動販売機で全国で販売すべき。
個性的なうどんで大満足でした。
13時ごろにお店を通ったら「売り切れ」という看板が出ていました。結構早めに売り切れになることもあるお店のようなので、早い時間に訪問するのをオススメしたい。
計画ではここからねれいどさんおすすめ(?)の「コーヒーうどん」を食べに行く予定にしていましたが、桃の販売時間までの時間がそれほど余裕がない状況に・・・
やむを得ずコーヒーうどんは諦めて、休憩を挟んで直接「桃の直売」へと向かうことにしました。
桃の直売所 [JA香川飯南]
よしやから桃の直売所は割と近い距離。
以前行ったことのある「海侍」の前の道を通って、桃の直売をしているJA飯南へと向かいました。
そしてやってきたら、既に長蛇の列でした。
オープンする15分くらい前に着いたんですけど、それでもこれか!
しかしスタッフの人も鳴れたもんで、バーっとさばいていくので、それほど待つことなく、20分くらいで入れたんじゃないかな?
贈答用の青箱(ひと箱5,000円以上クラス)と、ピンクの自宅用箱がズラーっと並んでました。
サイズ別に価格設定がされているようで、写真で分かるように2,500円/13個、1,800円/16個、1,600円/18個という感じでした。私は16個入りをゲット。
自転車で持って帰れないので、後ほど車で14時ごろに取りに来る旨を伝えて、それまで置いといてもらうことにしました。
同じ建物の中で桃のアイスクリームとシャーベットを買うことができるので、アイスクリームを買いました。
アイスクリームはミルク感が強くて、桃の主張が薄かった気がする。普通に美味しかったけど。
桃感を味わうならシャーベットのほうが正解だったかもしれない。
アイスクリームを食べながら、今後の予定についても相談。
今回のうどん巡りのラスボスに設定していた「須崎食料品店」ですが、閉店が早くて11時半に終わってしまいます。
間に別の一軒を挟んでから向かう予定にしていましたが、そうすると閉店までに間に合わない可能性が高い!
どちらも味わうために、順番を入れ替えて先に須崎食料品店へ向かうことにしました。
須崎食料品店 [三豊]
今回の2本柱の一つ「桃を買う」を達成できたので、ここからはウイニングうどん巡りです。
既に丸亀→善通寺→丸亀と走ってきましたが、今度はまた善通寺方面へと向かっています。
この日、何度越えたか分からぬ土器川よ。
こんぴらさんのほうからグルっと回るために、川沿いをしばらく南下していきました。
知らない土地の川沿いの道が好きなんだ。
さらに琴平方面へ進んで行くと、前の山に何か見えるぞ?
あ、こんぴらさんだ!
自転車で観光地に乗り込むの、ちょっとワクワクしますよね。
琴平駅を通過。
そしてこんぴらさん・・・!には目もくれず、有形文化財の鞘橋を眺める。
その近くの狭い路地を通りますが、こんぴらさんの横っちょを走る道ということで、もちろん登る。
細い道が好きな私が引いたルートだから仕方ありません。
途中でちゃんと整備された道へつながりました。
芝居小屋の横なんかも通りましたが、どうやらそれは現存する日本最古の芝居小屋だったらしく、もうちょっとジロジロ見ておけば良かったと後の祭り。
途中で案内板がありました。
今走っている道は、愛媛の豊浜辺りから東へ進んで琴平まで繋がっていた伊予・土佐街道だったらしい。坂本龍馬も使ったと言われている歴史のある道だったんですね。
リンク:金毘羅街道(wikipedia)
そんな歴史のある道をさらに山手へ。
すると坂本龍馬像が現れました。
まるで「あしもチタンのバイクは大好きやか」と言っているようでした。
すいません、適当なこと言いました。
牛屋口を越えて三豊方面へ!
三豊市に入りました。
そしてたどり着いたのがこちら。
【須崎食料品店】
今回のメイン処となるうどん店は、須崎食料品店。
食べ物や雑貨を売るお店の傍らに製麺室があるという不思議なお店。ここのうどんが絶品ということは、ねれいどさんから教わっていたのだ!(こればっかり)
11時前くらいに着いたけど、めっちゃ並んでる。実際はこれの倍くらいの列がありました。
しかしさすがのうどん屋、回転が速い。
並んでいるときにメニューを聞かれますが、迷うほどもないほど単純。
「熱い or 冷たい / 大 or 小」。
奥の部屋からドンドンうどんが出てくる。
思えばなんかすごいカルチャーだ。
自分で薬味とだし醬油をかける。
トッピングの卵(生卵 or 温泉卵)もこちらで。
そして食料品店のレジへとうどんを持って行くんですが、店の傍らにバナナなんかと一緒にトッピングの天ぷらが並んでいるのです。
レジにうどん鉢を持って行く経験なんて、なかなかできない。
冷の小に温玉、磯辺揚げトッピング。
箸で持っただけでも分かる重厚さ。
コシがすごい
毎朝Eテレで「みいつけた!」を見ている私の脳裏には「ココッココッコココココッシー!」とサバンナ高橋の歌声がよぎった。
こんな贅沢をして415円で良いのか?
なんか物の価値が分からなくなってくるやつだ。
なんかちょっとトッピングすら邪魔だったんじゃないか、とも思ってしまうほどの強力な個性で美味しいうどんでした。
人が魅了されるのも良く分かるうどんでした。
山下うどん [善通寺]
桃を取りに戻らなくてはいけないので、そろそろ戻りましょう。
せっかくなので行きとは違う道のりをチョイス。
三豊市高瀬町。
あまりに素敵な景色が広がっていたので、思わず足を止めました。
日本の夏だ!!
その後、今回唯一の名のある峠「麻坂峠」をクリア。
そして今回最後のうどん屋はこちらになりました。
【山下うどん】
善通寺にある山下うどん。きゃぷちゅんの熱烈な希望でチョイス!
おおお、肉ぶっかけがある!!
おでんが美味しいという評判も。
お昼時に訪問したからか、天ぷらはかなり売切れてましたね。
そろそろこってり味が恋しくなっていたので、肉ぶっかけ(冷)をオーダー。
須崎の後だからかコシがあるのに物足りなく感じてしまった。本来そんな訳はないはずなんだけども。
肉の甘みとダシのマリアージュが最高!
そして桃を取りに行かないといけないので車に戻りましょう。
ゴールの飯野山がすぐ近くに。
このふもとの駐車場までの道のりよ。
とてもいい。
そして今回のサイクリングはここで終了!
うどんと桃、最高のライドでした!!
この後、桃を受け取ってから、大好きながもううどんへ向かいました。
道中でお店が定休日だということを知ったんですが、とりあえずお店まで行こうということで現地へ。
そこでひとつのドラマがあったんですが、それはまた別のお話・・・
おわりに
桃ライドにうどんライドを合体させてしまおう!という、愚かな煩悩が生みだした「うどん meets 桃ライド」。
その実態は、ただただうどんを食べて桃を買うだけ。
この想像に難くない文字通りのシンプルな内容でありながら、高い充実感を覚えることのできるという非常に素敵なライドでございました。
うどんライドって「自転車だったらジャンボフェリーで行くもの。」と、思い込みに近いくらいに疑問を持っていなかったんです。
今回はじめて車載で連れて行ってもらって、フェリーで行く際にはハードルの高かった琴平・善通寺エリアを走れたりしたのも良かったですね。
いつか自転車でぶらぶら四国旅してみたいなぁ。
またみんなでどっか走ろう!次はドボチョンライドか!?
今回の軌跡
距離:58.55 km
タイム:2:32:29
平均速度:23.0 kph
総上昇量:414 m
コメントを残す