はじめに
桃の季節がやってまいりました!
最近、毎年の恒例となっている
「和歌山・桃ライド」でございます。
例年はこんな感じでした。
“桃を買う”という部分で、
どうしても紀ノ川が中心になりますが、
今回は趣向を変えることにしました。
スタートを有田に設定して、
山を越えて桃を買いに行く!
という感じのコースを設定。
もはや「紀の川まで行かない」という
訳の分からない桃ライドが、
ここに実現してしまったのでした。
有田からスタート!
デデン!
久しぶりのKAZU号の車載風景。
今回はこの4人でスタートです!
スタート地点は有田。
みなさん準備オッケーです。
昨夜まで雨が降っていたこともあり、
早朝から湿度はマキシマム。
久しぶりに泥除け装備しました。
前後ともASS SAVERSのロング版。
これ、付けるフレームは選びますけど、
なかなか良いんですよ。
というわけで、早速スタート!
目指すのは前に広がる、あの山だ!
少し走ると景色が現実味を帯びてきます。
「え、あれ登るんですか!?」
スタートしていきなりなんなんだ。
有田川を渡って北へ。
雨の後の川は濁流と化していました。
記念写真なり
おれたち、今からこの山を越えるんだ。
思わず笑いがこぼれますが、
ロードバイクってこういうものです。
たぶん。
途中に民家ですれ違った親子に
「え、上まで走るんですか!?」と
聞かれたらしいです。
ええ、我々は今から上まで走って、
また登り返して帰ってきますよ!
…と、伝えたかった。
狭い道をウネウネと登って行きます。
勾配は10%前後なんですけど、
路面の状態が悪いところもあり、
少しスリリングな場面もありました。
たまに見晴らしがよい所があって、
その度に登ってきた景色が見えるのです。
とても登っている!
まだまだ進む先は山である。
湿度が高くて汗もダラダラですが、
めちゃくちゃ楽しいな。
着実に登ってきています。
さっきの有田川があんなに遠くに見える!
途中で道端に落ちた梅があって、
とても良い香りが漂っていたりして、
そして見渡すと広がるみかん畑。
朝から和歌山を感じざるを得ない。
場所によってはモヤっていて、
なかなか良い雰囲気でした。
途中で枝を巻き込んだりして、
苔むした場所では後輪が空転したり、
路面もファンキーナッソー!
こんなコースだと思わなかった。
ルートを引いたのは私なので、
口には出せない一言だったのだ。
でも、今なら声を大にして言えるぞ。
「なんて道だ!」
そしてスタートから10km弱で、
(え、まだ10kmも走ってないの!?)
「鷲ヶ峰コスモスパーク」へ到着。
なんか既に真っ白である。
上まで上がると絶景が見渡せます。
それもそのはず。
鷲ヶ峰は標高586m。
隣の千葉山よりも高いのであーる。
そしてこれがその絶景です!
まっしろ・・・
こっちは千葉山の方角。
登ったご褒美なんてなかった。
天気の良い日には、
遠く淡路島、四国まで見渡せるという、
そんな見えない景色に思いをはせながら、
立ち尽くすしかなかったのである。
(さっきよりうっすら見えてる。)
山を下りて桃を買う。
多少の登り返しはありますが、
ここからは北へ下っていく道のり。
霧が立ち込める林道は、
なかなかの雰囲気がありました。
細い道を選んでいたおかげで、
道はすごぶる良い感じでした。
雨上がりにこの路面だもの。
アップダウンのある山道。
下りでスピードを出すのは禁物です。
ちょっとワクワクした道でしたね。
林道区間を終えると、
ゴルフ場のある奇麗な道へ。
少し登り返すと、
海南市との境にたどり着きました。
ここからは一気に下りですね。
たまに景色が見渡せる道でしたが、
いかんせん天気が悪いので残念な感じ。
そんなダウンヒルでございます。
オリャー!っと下る。
なんか見た景色だなぁと思ったら、
前に走ったことがありました。
この時も暑かったなぁ・・・
下りきってからは、
しばらく桃を求めて北上です。
途中で「ショートカットコース!」
とか言いながら農道に突っ込んだら、
kazuさんのドグマが泥だらけになったり。
この心の機微は…夏休みだ!!
バラエティーに飛んだコース。 pic.twitter.com/UL8orBcuts
— kazu 🅂.jump (@kazu_jump) July 3, 2021
私がルートを引いたからには、
こんな狭い道も当然あるのだ。
徐々に景色も長閑な風景へ。
ざっくりとした標識で、
どこ走ってるのかサッパリ分からん。
そして貴志駅でお馴染みの、
和歌山電鉄貴志川線の近くまできました。
今回のお目当てはコチラでございます。
【感動果物農家山本農園】
糖度計で桃を選別している農園。
直売所があるので桃が買える!
傷物の桃を確保。
後で車で取りに来る旨伝えて、
今回の目的はひとまずクリア。
ここで桃が買えなかったら、
例年通り紀の川まで行く予定でしたが、
買えてしまったので、帰ります。
桃を買いに来ただけだもの!
登り返して帰る
思い出してほしい序盤の登坂を。
帰るということは同じ山を越えるのだ。
この現実に直面した我々は、
計画自体のコンセプトを疑った。
しかし、もう時すでに遅し。
直売所を後にしまして、
往路とは別のルートで引き返します。
なんかこの辺りも素敵な場所でした。
越えるのはあの山かなぁ?
夢(悪夢)は膨らみますね。
標識に有田川の文字を発見。
いよいよ第二登坂開始ですね!
バイパスを越えて南下。
いよいよ山へ続く道へ入ります。
まずは住宅街からのスタートです。
横に大きな道R424があるにも関わらず、
我々は亀池公園の横を通りまして、
よくわからない道をひたすら登ります。
徐々に醸し出される山道感。
そうさ今こそアドベンチャー!
気が付けばこんなところを…
和歌山のこういうところ大好き。
こういう景色の連続で、
正直に言ってめっちゃ楽しいのです。
遠くに町が見えるけど、
あれはどの辺りになるんだろうか。
登っては脚を止めて景色を見る。
写真だとわかりにくいですが、
なんか結構ええ感じの景色なんです。
いやー、R424よりも、
この道を選んで正解だったな。
最終的にはR424に合流しました。
ここまで無補給で走ってきたので、
さすがにお腹が減りました。
しかしこういうときのために、
補給スポットを用意していたのです。
「黒沢牧場」だ!!!
ここでソフトクリームを食べ、
そしてゴール地点へ下っていくという
理想のプランでございます。
しかしこの先を進んで行くと、
驚愕の事実が発覚しました。
【悲報】入園料が400円!!!
入るのに金がかかる場所だった!
なんでソフトクリーム食べるのに、
400円払って入らなあかんねん!
思わず私は悪態をついた。
育ちの悪さが露呈した。
黒沢牧場はなかったことにしよう!
そうして第二部登坂区間を終えました。
感動のフィナーレへ!
後は下っていけばゴールですが、
実は寄り道も用意していました。
「寄り道しちゃうぞ~」と思ったら、
そのルートは通行止めだったのです。
簡単にへし折られる鼻。
無残に摘み取られる若い芽(若くないけど
寄り道プランは一瞬で白紙へ。
もうまっすぐ帰りましょう。
失意の中、近くに自販機があったので
小休憩することにしました。
ここの直売所、オレンジが売ってました。
食べたそうにしてたら試食を出してくれた!
ここで頂いたオレンジのおかげで、
空腹感は解消、お肌も2歳若返りました。
買って帰りたいけど、
今日は持って帰る術がないんだ・・・
おばちゃん、ありがとう!
そして寄り道はカットして、
おとなしく下っていきました。
この辺りも景色を見るとすごい。
みかん畑の集落が独特な感じ。
本当はあちらの反対側の道を、
走って帰りたかったんですよね~。
この谷には五名谷川という、
川が流れているようなんですけど、
道からだと見えないくらいの谷。
そこに掛かる赤い橋が印象的でした。
そして機嫌よく走っていたら…
まさかの通行止め!
万事休すやないかい。
地図を見ると、
少し戻ると迂回できそうです。
それとは別に、
山手の集落の道を使っても、
迂回できそうな感じです。
距離の短い後者を選んで突撃!
なんじゃこの道!
果たして通行止めは迂回できるのか。
未知への挑戦。未知やすえ。
我々は勝ちました。
通行止めの迂回に見事成功!
そして無事に山を越えたのでした。
戻って来たぜ、有田川!
ゴールまであとわずかですが、
ここで少し休憩を挟みました。
迷わず買った「ももゼリー」。
めちゃくちゃうまかった。
また2歳若返った。
そしてデポ地点へ到着。
距離は全然走ってませんが、
なんかやたら濃密なライドでした!
お疲れ様でした!!!
おわりに
桃を買うライドだっていうのに、
なぜか山を越えて走った60km。
「鷲ヶ峰コスモスパーク」は、
本当は最高な眺望のはずなんですが、
さすがに曇りではダメでしたね。
千葉山ばかり注目されてますが、
こっちもなかなか良かったですよ。
(千葉山行ったことないけど・・・)
しかし本当に濃い道のりでした。
こういうライドができるのも、
和歌山の魅力ですよねー。
もっと走りたいなぁ、和歌山。
最終的に桃はゲットできましたが、
この後、桃を受け取るために
大幅にスケジュールが変わってしまい
なかなか大変でした。
やっぱり「桃ライド」は、
例年通り紀の川拠点がベストですね!
でも有田川発着は面白いなぁ。
来年の桃ライド、今から楽しみです!
今回の軌跡
距離:59.65 km
タイム:3:23:38
平均速度:17.6 kph
高度上昇:1,220 m
コメントを残す