この記事のもくじ
はじめに
先日の不慮の「猫ふんじゃった事故」で、
自ずと捻出された”骨折ボーナス”。
物欲の限りを「eTapの購入」ということで発散し、
邪悪なストレスは天へと召されました。
そんなこんなで入手した「eTap」は、
今まで当たり前に使ってきた機械式とは違い、
「電動!そして無線!!」という、
少し特殊なコンポーネントなのです。
導入してから1年以上経ったので、
以前に書いていた感想に加筆修正して、
改めて書いてみました。
eTapの使い心地
まず実際に導入してみてどう思ったか。
それはこの一言に尽きます。
「変速が楽しくなった!」
「スイッチひとつで変速する」という、
それが想像以上に「楽ちん」でした。
変速の作業自体も楽しく感じるほど、
その挙動は素敵です。
右レバーのスイッチでリアのシフトアップ、
左レバーでリアのシフトダウン、
両方同時に押すと、フロントのアップ/ダウン。
これだけで完結してしまうなんて、
それはもう今までは全然違いました。
電動ならではの挙動
フトントの変速をする際、
今までは「よいしょっと。」という感じだったのが、
eTapを導入したことで、
両手の薬指で「ポチっとな。」に変わりました。
もちろんリアの変速も同じで、
押すだけで簡単に変速できるというのは、
ちょっとしたことだけど、素晴らしい。
今までレバーの引きが足りずに、
うまく変速しなかったりだとか、
そういう煩わしさから解放されるのも、
電動ならではのメリットと思いました。
無駄な力が要らない!!
これは使ってみて良く分かりました。
小指でも変速できちゃう。
電動ならeTapに限らないかもしれませんが、
今回の換装で一番直接の使い心地に、
影響のあった部分だと思います。
連続変速が意外と便利
eTapの仕様で、
「長押しをすると継続的に変速していく」
というのがあるんですが、
これが意外に便利で、良く使います。
重いギアで平地を回していて、
信号でストップするときや、
下りで今よりも何段か重いギアに入れたいとき、
ちょっと長めにタップするだけで、
ギアをドンドン変えてくれるので、
何段階か変えたいときに、
最小限の動作で済んでしまいます。
連続でスイッチを押せば良いことだし、
最初は使わないだろうなぁ・・・
とか思ってましたが、めっちゃ使ってます。
無線ということの利点
無線化されたことで、
シフトケーブルは不要になりました。
ディレイラーの調整方法が変わり、
ケーブルの張りなども気にせずに済むようになり、
より簡単に調整できるようになりました。
そしてシフトケーブルが無くなった分、
自転車全体の見た目がスッキリしたのも、
無線化ならではの部分ですね。
なんせケーブルの取り回しが無くなったのは、
今後のメンテナンスの上でも、
大きなメリットになりました。
輪行時にも便利!
また飛行機輪行の時には、
そのメリットが遺憾なく発揮されました。
ディレイラー自体の取り外し/取り付けに
まったくストレスがありません。
シフトワイヤーがないって、素敵やん。
バッテリーについて
eTapのバッテリーは、
フロント/リア共通規格のバッテリーで、
レバーはボタン電池を使用しています。
使用開始してから2年近く経ちますが、
未だレバーのほうの電池は交換することなく、
使い続けられています。すごいな。
ディレイラー側のバッテリーは、
600kmくらいであれば余裕で持つでしょう。
ぼくの走行距離で、ひと月でそんなもんなので、
月に一度、充電をして使っています。
バッテリーが無くなったら変速できなくなる!
この不安はどこかにはありますが、
バッテリーが減って来れば、
GARMINなどにアラートが出てくれるので、
「知らない間に切れちゃった!」ってことは、
今までに一度もないですね。
後、本体にランプがついていまして、
ペアリングや変速時に光るんですが、
電池が減ってくると緑から赤に変わります。
パっと見て分かるので、これまた便利。
最近はライトといったアクセサリーも、
充電しないと使えないものばかりなので、
そこに1つ加わった、というくらいの感覚です。
でも贅沢を言うなら、
もう少し駆動時間が長ければ最高なんやけどなぁ。
変速性能について
よく言われる「変速の性能」について。
実用の上で、そこに不満を覚えることはないです。
「Di2と比べると遅い」という評判も聞きますが、
あくまでDi2との比較での話かなと思います。
Di2は使ったことないので、よくわかんないですが。
「ヒモ式からeTapにして変速が遅くなった!」
という実感も特にはないですね。
無線なので確実にダイレクト感は消えましたが、
それがデメリットなワケはないです。
楕円リングとの相性
eTapを使い始めてから、
RIDEA → ROTOR Q-RINGSと、
楕円リングを使い続けています。
他のユーザーの挙動を見ても、
おそらく個体差ではないとは思うのですが…
楕円リングでの変速性能は微妙!
アウターに変速した時に、
たまに外側にチェーン落ちします。
これはRIDEAでもQ-RINGSでも同じで、
どうしてもたまに落ちます。
外側に落ちた分には、
“インナーに変速すればすぐに戻る”ので、
「あ、また落ちた。」くらいで済むし、
自転車を降りる必要もないので、
あんまり気にはしていないです。
これが気になって仕方ない人は、
楕円リングと合わせて使うのは、
あんまりオススメできないかもですね。
クリアランス狭すぎ問題!?
以前、いつの間にか、
右クランクに傷が入っていたことがありました。
途中で止まって、よく調べてみると、
「eTapの調整ネジと干渉している」
ということが判明。
すぐに直したので、大事には至りませんでした。
これは完全に「私の調整ミス」でした。
調整ネジの調整幅に無縁な遊びの部分を
無駄に出していたせいで起こりました。
シマノのディレイラーに比べると、
仕様・挙動が異なるためか、
クリアランスは結構狭い印象があります。
その辺を適当にやってしまうと、
「ディレイラーとクランクが干渉する可能性がある」
と思われるので、注意が必要かと思います。
ぼくは出先で応急処置のつもりで、
パっと調整したのが、災いしてしまって、
こういう上記の状態になりました。
気を付けないといけませんね…。
クランクとeTapが干渉してしまって、
フレームが破損した!
という話も、実際にありましたので、
自分で取り付け作業をしたりするときは、
注意したほうがいいポイントかと思います。
一度調整が決まったら、
後で細かくイジルことも少ないと思うので、
初期設定は入念にしたほうが良いですね。
変速の調整自体は簡単なので、
パっと終わらせてしまいがちなんですよね。
ご自分で調整される際はご注意を。
おわりに
ホイール換えるより、
よっぽど楽しいアイテムだ!
自転車自体が少し別物になるというか、
子どもの時に操作したラジコンのあの感じを、
「自転車でも体感している!」という感覚。
なんかちょっとした「おもちゃ的な楽しさ」
と言ってしまえば安っぽいかもしれませんが、
そういう良く分からないものがこみ上げてきて
やっぱり楽しいです。
変速が小さなストレスになる場面って、
自転車で走る上で意外とあるんですが、
「eTapを導入したことで、それに気づいた」
というような感じでしょうか。
というわけで、
自転車を楽しくするアイテムとしても、
オススメできるアイテムですよ!
そして骨を折った時にヤケ買いするのにも
オススメしたいなと思います。
みなさんちゃんと保険には入っておきましょう。
あれ?なんの話でしたっけ!?
参考リンク:eTap マニュアル(pdfファイル)
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