【ロードバイクの飛行機輪行】オーストリッチOS-500を使って「飛行機輪行」をしよう!!【国内線専用】

はじめに

ここ数年で飛行機輪行をする機会に恵まれ、
愛用のロードバイクで遠い土地を駆けることが、
意外と簡単にできることが分かりました。

由布岳

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普通のペラペラな輪行袋で、
飛行機輪行をしてしまう猛者もいるようですが、
私が愛用しているのは「オーストリッチ OS-500」

10mmの厚手ウレタンパッド入りのケースで、
飛行機輪行用の定番品な輪行バッグです。

これを使った飛行機輪行について、
簡単に経験談をまとめてみました。

もちろんマニュアル的なものではなくて、
あくまで「ぼくはこうやっていましたよ」という、
一人のおっさんによる経験談の一つとして、
流し読みしていただければと思います。

 

収納する準備作業

読み進めていただくと分かるんですが、
結構簡易にパッキングしています。
もちろんこれでダメージを受けたことはないですが、
心配な方はもっと厳重なほうが良いかもです。

着いた空港から走り出したりすることもあり、
過剰な梱包ができない場面もあったので、
こんな感じに落ち着きました。

とにかく便利なのは「養生テープ」
これはマストアイテムなので、
事前に準備しておくのがオススメ!
これが一番伝えたかったんだ!

では、簡単な手順を踏まえて、
書いてみようと思います。

前後のホイールを外す

まずは前後ホイールを外します。

どっちでも良いかもしれないですが、
外し終わったらフロントをインナーに入れとく。
チェーンの暴れ防止とか色々のため。

クイックリリースも外しておきます。
鋭利なスプロケにはカバーをかぶせておきます。
汚れ防止と傷防止のため。
軍手をグワっと被せとくのもお手軽かな。

ペダルを外す

左右のペダルを外します。
もしかするとフレームサイズによっては、
外さなくても収まるかもしれないですが、
中での干渉を避けるために外すほうが良いでしょう。

リアディレイラーを外す

一番怖いのはこのリアディレイラー。
ディレイラーハンガーへのダメージだけは避けたい。

ディレイラーは簡単に外せます。
外した後はタオルでチェーンごとグルグル巻きにして、
チェーンステーの間に養生テープで固定。
この時にクランクも一緒に巻いて固定すると、
なんかええ感じになります。

ここでチェーンが暴れないように、
一緒に固定してしまうのがポイント。
こんな感じ。
いつもこの作業でeTapの便利さを感じるなぁ。

エンド金具などを装着

フロントフォーク、リアエンドにエンド金具を装着。

フレームに負荷がかからないためでもあるし、
リアはハンガーを守るためというのもあります。

このハンガーは外から当たる部分に位置するため、
ここはめちゃくちゃキツく固定しておきます。

「ディレイラーハンガー自体を外しちゃう」
というのも、一つの手かもしれません。
その場合は、エンド金具どうするんだろう…
と思って試したことはないです。

必要があればサドルを下げる

私のLapierreはMサイズの520なんですが、
サドルを下げずに収納すると、
クランクの部分が収まりきりません。

シートポストにマーキングしておいて、
サドルをハンドル位置くらいまで下げてから
収納するようにしています。

これはフレームサイズによっては、
やらなくても普通に入ります。

フレームの養生

フレーム自体への養生ですが、
外からの衝撃がフレームまで及ぶというのが、
あまり想像できないので、私はいつもやってません。
ただ数少ない経験なのでオススメもしませんが。

気になる人は、各所に緩衝材を巻いておきましょう。
その時にも養生テープを使うと楽ですね。

私がやっているのは養生テープで、
ハンドルが回らないように固定する。

袋に入れてしまうと分かるのですが、
外から当たる部分は、
主にエンド金具(リア)、ブレーキレバー、ホイールです。
後フロントフォークのエンドのところもかな?
それを頭に入れて、当たる部分は要注意。

SRAMのレバーはシマノと違い横には動かないので、
角に来るほうのレバーを握った状態にしときます。

ブレーキレバー(ブラケット部分)は、
元々衝撃をいなせるように緩く着いているはずなので、
当たっても角度が変わるくらいで済みます。
それはグリっと戻せば良いので気にしません。

これで準備完了!
後は袋に入れるだけだ!

 

自転車を収納する

収納については、
製品説明の画像を見てみると分かりやすいです。
こんな感じ。

フレームをホイールでサンドイッチする形。
それぞれポケットがあるので、
電車輪行で使う巾着型輪行袋より楽チンです。

メインのスペースにフレームを入れて、
両サイドのポケットにホイールを格納。
スプロケが外側に来るように入れます。

この時に注意したいのが「内部での干渉」です。
スポークの1点に力がかかってないか…など、
運搬中に横向きに置いたりすることもあるので、
その際に、中で干渉してしまっては、
パッド入りのケースに入れてる意味もありません。

もし慎重にしたい場合は、
ホイールとフレームの間に、
プラ段を仕込んでも良いかもしれません。

収納状態にしてしまうと、
チェーンリングが真上に来るので、
そこにはカバーをかけおくと良いですね。
私はいつもタオルを被せています。

その他の細かい部分

内側に二か所、小さめのポッケがあるので、
外したパーツ(クイックリリースやペダル)などは、
分かりやすいように、まとめて入れておきます。

後はツールボトルやボトル、
できればライトなども外してしまって、
その辺の細かいものもは一緒に収納。

ビンディングシューズも入りますので、
ここに入れちゃってます。


後はフレームを入れている場所に、
ウェアやヘルメットを一緒に入れても良いですね。

これも中で暴れて傷がつかないように
必要であれば簡単に梱包&固定しておきます。

そう、何かと使える養生テープ。
復路でも飛行機輪行をする場合は、
マストアイテム・養生テープも忘れずにイン!!

向こうで組み立てる際に使う工具なども、
輪行バッグに同梱しておきましょう。

この時に中に入れておけないモノもあるので、
それは次の項目で触れています。

 

飛行機に預けるときの注意点

チャックを締めてしまう前に、
預けられないもの・持っていけないもの
そしてややこしいものがないか、
最終チェックをしておかないといけません。

同梱できるもの・できないもの

輪行バッグに入れておかないといけないモノ
  • 工具・道具類

工具類は手荷物で機内に持って入れないので、
必ず輪行バッグの中に入れるようにしましょう。

機内持ち込みにしないといけないモノ
  • モバイルバッテリー

モバイルバッテリーの類は、
機内持ち込みにしないといけないので、
もしツールケースなんかに入っている場合は、
事前に出しておきましょう。

バッテリー内蔵の機器については、
そのまま預けられますが、確認されることもあるので、
出しやすい場所に入れておくといいかもです。

eTapのバッテリーは外しています。
Di2のバッテリーはそのままでもOKみたい。
簡単に外せるバッテリーは外して別で持っておく。

持っていけないもの
  • チェーンオイルなどの可燃性液体物

可燃性液体物は飛行機で持っていけません。
どうしても必要なら現地手配か、
ネットで買って向こうで受け取れるようにするか、
他の荷物と一緒にホテルに送っておきましょう。

某Nしきさんはシーラントを没収されてました…

ややこしいもの
  • 大型バッテリー内蔵のライト
  • co2ボンベ

前述した大型バッテリー内蔵機器。
以前にVOLT1600で中身確認を言われました。
こういう類のものは注意しときましょう。

そしてco2ボンベ(シリンダー)。
機内持ち込みも預け入れもできますが、
一人4本までの制約付き(JAL/ANAはこれのはず)

持ち込めるシリンダーの容量は決まっていますが、
自転車で使うパンク修理用は「16g」
これは問題のない容量です。

しかし必ず確認されることだと思うので、
ツールケースやカバンの深層部に仕舞いこまないで、
出しやすい場所に入れておくのがベスト。

こういう中身の確認を言われそうなものは、
外側のポケットに入れておけば、
すぐに対応できるのでオススメ。

この辺の荷物の事情は、
空港会社のホームページに詳しく書いてあります。
事前に目を通しておくといいですね。

イベントなどのときは目印を!

後、細かい所ですが、
イベントなど飛行機輪行の人が多いときには、
どれが自分の自転車か分からなくなります。
特にOS-500ユーザーはこれに陥りがち。

そういうイベント時なんかは、
だいたい到着先で係りの人が手渡し対応、
それも名前を呼んで渡してくれたりしますが、
見た目ですぐに分かったほうが何かと安心です。

バッグ自体に目印をつけておくのが良いですね。
スカーフを巻いておくとか、本体に変なシール貼るとか。
なんで買ったのかよく思い出せない
悪趣味なネクタイを括っておくのも一つの手段。

従価料金(保険)は要るのか?

預け入れの際に荷物に保険をかけることができます。
「従価料金」と呼ばれるもので、
預け入れの際に申請すれば対応してもらえます。

価格申告のない手荷物および身の回り品についての賠償限度額(手荷物破損等の原因が当社にある場合にお支払いできる金額)は、お客様一人あたり15万円までになります。実際の価格が15万円を超える場合は、従価料金制度がありますので、搭乗手続き時に空港係員にご相談ください。

引用元:https://www.ana.co.jp/book-plan/fare/domestic/guide/charge/

ANAの場合、15万円分は預け入れの段階でついています。
(イベントのときなんかは例外で保障なかった記憶がある…)

例えば50万円で保険をかける場合は、
15万円以上の差額分35万円分の料金(350円)を、
支払って手続きをしてもらいます。

扱いに差が出ているようにも見えないので、
掛けずに預けてしまうことが多いです。
こんな保険をかける人が少ないのか、
カウンターでめっちゃ待たされることもあります。

運搬時の補償については、
預け入れの際に一筆書かされることも多いですが、
自転車は免責事項のスポーツ用品に該当するため、
補償の対象外になるはずです。

でもそれであれば、
従価料金の申請を受けること自体が、
意味のないような気がするんですが、
どうなんだろう。
(申請すればしっかり受け付けられる。)

この辺のことがまだによくわからないけど、
過度に期待できるものではありませんね。

タイヤの空気問題

貨物室はある程度は与圧されているので、
空気入れたままのタイヤでも破裂はしないと思いますが、
もしパンパンに入っているのであれば、
事前に空気を抜いておいたほうが良いかもしれません。

私はいつも許容できる低めの空気圧にして、
そのままで預けてしまっています。
幸いなのか、輪行中にパンクしたことはないです。

軽いポンプなら輪行バッグに入るので、
一緒に持って行っちゃっても良いかもです。
先日の沖縄はそれで持って行きました。
(着いたらホテルに貸出用ポンプあったけど!)

 

おわりに

色々か書き漏れていることもあるかもですが、
基本的な部分はこんな感じではないでしょうか。

フレームの養生などについては、
もう少し気を遣っている人が多いので、
そうすべきなのかもしれません。
今回のはあくまで私の飛行機輪行スタイル。
(↑めんどくさがりなだけ)

何度か飛行機輪行を共にしたdaiconさんは、
フレームとホイールを分けて預けるスタイル。
これも内部での干渉を避ける良い手段ですね。

一度、飛行機輪行を経験してしまうと、
「こんな楽な方法があったのか!!!」と、
勝手に感心しちゃうこと間違いなしです。

行動範囲が無限に広がることを覚えると、
今まで行きたかった場所が近く感じるかも。
自転車を楽しむ手段の一つとして、
非常に有効な方法だと思いますよ。

 

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