この記事のもくじ
はじめに
ここ数年で飛行機輪行をする機会に恵まれ、
愛用のロードバイクで遠い土地を駆けることが、
意外と簡単にできることが分かりました。
普通のペラペラな輪行袋で、
飛行機輪行をしてしまう猛者もいるようですが、
私が愛用しているのは「オーストリッチ OS-500」。
10mmの厚手ウレタンパッド入りのケースで、
飛行機輪行用の定番品な輪行バッグです。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/s-IMG_20190119_055846-500x375.jpg)
これを使った飛行機輪行について、
簡単に経験談をまとめてみました。
もちろんマニュアル的なものではなくて、
あくまで「ぼくはこうやっていましたよ」という、
一人のおっさんによる経験談の一つとして、
流し読みしていただければと思います。
収納する準備作業
読み進めていただくと分かるんですが、
結構簡易にパッキングしています。
もちろんこれでダメージを受けたことはないですが、
心配な方はもっと厳重なほうが良いかもです。
着いた空港から走り出したりすることもあり、
過剰な梱包ができない場面もあったので、
こんな感じに落ち着きました。
とにかく便利なのは「養生テープ」。
これはマストアイテムなので、
事前に準備しておくのがオススメ!
これが一番伝えたかったんだ!
では、簡単な手順を踏まえて、
書いてみようと思います。
前後のホイールを外す
まずは前後ホイールを外します。
どっちでも良いかもしれないですが、
外し終わったらフロントをインナーに入れとく。
チェーンの暴れ防止とか色々のため。
クイックリリースも外しておきます。
鋭利なスプロケにはカバーをかぶせておきます。
汚れ防止と傷防止のため。
軍手をグワっと被せとくのもお手軽かな。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25240-500x333.jpg)
ペダルを外す
左右のペダルを外します。
もしかするとフレームサイズによっては、
外さなくても収まるかもしれないですが、
中での干渉を避けるために外すほうが良いでしょう。
リアディレイラーを外す
一番怖いのはこのリアディレイラー。
ディレイラーハンガーへのダメージだけは避けたい。
ディレイラーは簡単に外せます。
外した後はタオルでチェーンごとグルグル巻きにして、
チェーンステーの間に養生テープで固定。
この時にクランクも一緒に巻いて固定すると、
なんかええ感じになります。
ここでチェーンが暴れないように、
一緒に固定してしまうのがポイント。
こんな感じ。
いつもこの作業でeTapの便利さを感じるなぁ。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/s-IMG_6286-500x333.jpg)
エンド金具などを装着
フロントフォーク、リアエンドにエンド金具を装着。
フレームに負荷がかからないためでもあるし、
リアはハンガーを守るためというのもあります。
このハンガーは外から当たる部分に位置するため、
ここはめちゃくちゃキツく固定しておきます。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25250-500x333.jpg)
「ディレイラーハンガー自体を外しちゃう」
というのも、一つの手かもしれません。
その場合は、エンド金具どうするんだろう…
と思って試したことはないです。
必要があればサドルを下げる
私のLapierreはMサイズの520なんですが、
サドルを下げずに収納すると、
クランクの部分が収まりきりません。
シートポストにマーキングしておいて、
サドルをハンドル位置くらいまで下げてから
収納するようにしています。
これはフレームサイズによっては、
やらなくても普通に入ります。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2017/09/DSC00275-500x375.jpg)
フレームの養生
フレーム自体への養生ですが、
外からの衝撃がフレームまで及ぶというのが、
あまり想像できないので、私はいつもやってません。
ただ数少ない経験なのでオススメもしませんが。
気になる人は、各所に緩衝材を巻いておきましょう。
その時にも養生テープを使うと楽ですね。
私がやっているのは養生テープで、
ハンドルが回らないように固定する。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25260-e1549067403273-500x333.jpg)
袋に入れてしまうと分かるのですが、
外から当たる部分は、
主にエンド金具(リア)、ブレーキレバー、ホイールです。
後フロントフォークのエンドのところもかな?
それを頭に入れて、当たる部分は要注意。
SRAMのレバーはシマノと違い横には動かないので、
角に来るほうのレバーを握った状態にしときます。
ブレーキレバー(ブラケット部分)は、
元々衝撃をいなせるように緩く着いているはずなので、
当たっても角度が変わるくらいで済みます。
それはグリっと戻せば良いので気にしません。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25270-500x333.jpg)
これで準備完了!
後は袋に入れるだけだ!
自転車を収納する
収納については、
製品説明の画像を見てみると分かりやすいです。
こんな感じ。
フレームをホイールでサンドイッチする形。
それぞれポケットがあるので、
電車輪行で使う巾着型輪行袋より楽チンです。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/s-os-500-500x361.jpg)
メインのスペースにフレームを入れて、
両サイドのポケットにホイールを格納。
スプロケが外側に来るように入れます。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25330-500x333.jpg)
この時に注意したいのが「内部での干渉」です。
スポークの1点に力がかかってないか…など、
運搬中に横向きに置いたりすることもあるので、
その際に、中で干渉してしまっては、
パッド入りのケースに入れてる意味もありません。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2018/10/s-IMG_20181025_092913-e1540796242277-500x375.jpg)
もし慎重にしたい場合は、
ホイールとフレームの間に、
プラ段を仕込んでも良いかもしれません。
収納状態にしてしまうと、
チェーンリングが真上に来るので、
そこにはカバーをかけおくと良いですね。
私はいつもタオルを被せています。
その他の細かい部分
内側に二か所、小さめのポッケがあるので、
外したパーツ(クイックリリースやペダル)などは、
分かりやすいように、まとめて入れておきます。
後はツールボトルやボトル、
できればライトなども外してしまって、
その辺の細かいものもは一緒に収納。
ビンディングシューズも入りますので、
ここに入れちゃってます。
後はフレームを入れている場所に、
ウェアやヘルメットを一緒に入れても良いですね。
これも中で暴れて傷がつかないように
必要であれば簡単に梱包&固定しておきます。
そう、何かと使える養生テープ。
復路でも飛行機輪行をする場合は、
マストアイテム・養生テープも忘れずにイン!!
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25340-e1549069281933-500x490.jpg)
向こうで組み立てる際に使う工具なども、
輪行バッグに同梱しておきましょう。
この時に中に入れておけないモノもあるので、
それは次の項目で触れています。
飛行機に預けるときの注意点
チャックを締めてしまう前に、
預けられないもの・持っていけないもの、
そしてややこしいものがないか、
最終チェックをしておかないといけません。
同梱できるもの・できないもの
- 工具・道具類
工具類は手荷物で機内に持って入れないので、
必ず輪行バッグの中に入れるようにしましょう。
- モバイルバッテリー
モバイルバッテリーの類は、
機内持ち込みにしないといけないので、
もしツールケースなんかに入っている場合は、
事前に出しておきましょう。
バッテリー内蔵の機器については、
そのまま預けられますが、確認されることもあるので、
出しやすい場所に入れておくといいかもです。
eTapのバッテリーは外しています。
Di2のバッテリーはそのままでもOKみたい。
簡単に外せるバッテリーは外して別で持っておく。
- チェーンオイルなどの可燃性液体物
可燃性液体物は飛行機で持っていけません。
どうしても必要なら現地手配か、
ネットで買って向こうで受け取れるようにするか、
他の荷物と一緒にホテルに送っておきましょう。
某Nしきさんはシーラントを没収されてました…
- 大型バッテリー内蔵のライト
- co2ボンベ
前述した大型バッテリー内蔵機器。
以前にVOLT1600で中身確認を言われました。
こういう類のものは注意しときましょう。
そしてco2ボンベ(シリンダー)。
機内持ち込みも預け入れもできますが、
一人4本までの制約付き(JAL/ANAはこれのはず)
持ち込めるシリンダーの容量は決まっていますが、
自転車で使うパンク修理用は「16g」。
これは問題のない容量です。
しかし必ず確認されることだと思うので、
ツールケースやカバンの深層部に仕舞いこまないで、
出しやすい場所に入れておくのがベスト。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25360-500x333.jpg)
こういう中身の確認を言われそうなものは、
外側のポケットに入れておけば、
すぐに対応できるのでオススメ。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25280-500x333.jpg)
この辺の荷物の事情は、
空港会社のホームページに詳しく書いてあります。
事前に目を通しておくといいですね。
イベントなどのときは目印を!
後、細かい所ですが、
イベントなど飛行機輪行の人が多いときには、
どれが自分の自転車か分からなくなります。
特にOS-500ユーザーはこれに陥りがち。
そういうイベント時なんかは、
だいたい到着先で係りの人が手渡し対応、
それも名前を呼んで渡してくれたりしますが、
見た目ですぐに分かったほうが何かと安心です。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/IMG_2364-500x333.jpg)
バッグ自体に目印をつけておくのが良いですね。
スカーフを巻いておくとか、本体に変なシール貼るとか。
なんで買ったのかよく思い出せない
悪趣味なネクタイを括っておくのも一つの手段。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2019/02/IMG_25370-500x333.jpg)
従価料金(保険)は要るのか?
預け入れの際に荷物に保険をかけることができます。
「従価料金」と呼ばれるもので、
預け入れの際に申請すれば対応してもらえます。
価格申告のない手荷物および身の回り品についての賠償限度額(手荷物破損等の原因が当社にある場合にお支払いできる金額)は、お客様一人あたり15万円までになります。実際の価格が15万円を超える場合は、従価料金制度がありますので、搭乗手続き時に空港係員にご相談ください。
引用元:https://www.ana.co.jp/book-plan/fare/domestic/guide/charge/
ANAの場合、15万円分は預け入れの段階でついています。
(イベントのときなんかは例外で保障なかった記憶がある…)
例えば50万円で保険をかける場合は、
15万円以上の差額分35万円分の料金(350円)を、
支払って手続きをしてもらいます。
扱いに差が出ているようにも見えないので、
掛けずに預けてしまうことが多いです。
こんな保険をかける人が少ないのか、
カウンターでめっちゃ待たされることもあります。
運搬時の補償については、
預け入れの際に一筆書かされることも多いですが、
自転車は免責事項のスポーツ用品に該当するため、
補償の対象外になるはずです。
でもそれであれば、
従価料金の申請を受けること自体が、
意味のないような気がするんですが、
どうなんだろう。
(申請すればしっかり受け付けられる。)
この辺のことがまだによくわからないけど、
過度に期待できるものではありませんね。
タイヤの空気問題
貨物室はある程度は与圧されているので、
空気入れたままのタイヤでも破裂はしないと思いますが、
もしパンパンに入っているのであれば、
事前に空気を抜いておいたほうが良いかもしれません。
私はいつも許容できる低めの空気圧にして、
そのままで預けてしまっています。
幸いなのか、輪行中にパンクしたことはないです。
軽いポンプなら輪行バッグに入るので、
一緒に持って行っちゃっても良いかもです。
先日の沖縄はそれで持って行きました。
(着いたらホテルに貸出用ポンプあったけど!)
おわりに
色々か書き漏れていることもあるかもですが、
基本的な部分はこんな感じではないでしょうか。
フレームの養生などについては、
もう少し気を遣っている人が多いので、
そうすべきなのかもしれません。
今回のはあくまで私の飛行機輪行スタイル。
(↑めんどくさがりなだけ)
何度か飛行機輪行を共にしたdaiconさんは、
フレームとホイールを分けて預けるスタイル。
これも内部での干渉を避ける良い手段ですね。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2018/10/IMG_6282-500x333.jpg)
一度、飛行機輪行を経験してしまうと、
「こんな楽な方法があったのか!!!」と、
勝手に感心しちゃうこと間違いなしです。
行動範囲が無限に広がることを覚えると、
今まで行きたかった場所が近く感じるかも。
自転車を楽しむ手段の一つとして、
非常に有効な方法だと思いますよ。
![](https://www.grooveinlife.com/blog/wp-content/uploads/2018/10/IMG_6588-500x333.jpg)
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