往復輪行で行く!姫路から戸倉峠を越えて鳥取まで走る!!

はじめに

先週ミーティングライドを敢行したものの、あっさりご破算となってしまった1泊2日旅計画。

打ち合わせのために走る!?箕面で絶品ランチ・池田でかき氷を楽しむ「休憩多めライド」90km!!

2023/08/31

2日間はダメでしたが日曜日は全員空いていたため、せっかくなので何か旅情の味わえるライドがしたいということで再度計画を練り直すことになりました。

ガツガツ走りたいわけじゃないので、概ねこんな感じで。

  • 大阪からアクセス良い場所
  • 走行距離は短め
  • 輪行は厭わない!

こんなゆるい条件で考えていると、ちょうど良いやつがあるじゃないですか!

姫路⇒鳥取

「姫路まで輪行して鳥取まで走って輪行で帰る。」

ダブル輪行プランだ。

始発の快速で向かうと姫路には7:30着
鳥取から大阪へ走るスーパーはくとの終電は18:40発

約11時間。
寄り道せずに走ると距離は約120km。

これなら多少寄り道しても充分に余裕があるだろうということで、計画を決行することにしました!

姫路からスタート!

計画通り、始発で輪行して姫路駅へ。

輪行解除していると、おっちゃんに話しかけられました。

おっちゃん:「にいちゃん、どっから来たん?」
DARUMA:「大阪です」
おっちゃん:「あっそう」

なんやそれ、どこから来といてほしかってん!

8時前には走り出せる準備OK!

ちなみに今回は初めてのCRANK BROTHERS。実は頂きものなんですが、しばらく眠らせてしまっていました・・・
ようやく出番が来たよ!

これからSPD的なときはこれを使うことに決めた!

出発するや否や、そびえ立つ姫路城が迎えてくれました。

見慣れていないので早くもテンションあがりますね。

しばらく西に向かって走りますが、早くも標識に「鳥取」の文字が出てきました。

「今日は鳥取も近い!」と喜んでいましたが、割とここからが長かったです(当たり前やけど)

姫路の中心部を抜けると車も少なくなり、山陽道のIC付近を越えた辺りからは、予想に反して走りやすい感じに。

今回、鳥取まで走るのに主要となる29号線。朝から混雑しているかと思いきや、この辺りは車も少なく、まったくの杞憂に終わりました。

朝から暑い。

姫路をスタートした時から暑かった。ここの温度計は29℃だったはずですが、午前中でこんなに暑いとは・・・

みんな朝ごはんがまだだったので、途中のコンビニで休憩。

そして寄り道のために名もなき道を進みました。

立ち寄ったのは「鴨池」という場所。

林の中を50mほど進んで行くと・・・

池の中に神社がある!

「須濱神社」

池を作る際に、水の神である市杵島姫命を祀ったのだという神社は、なんか不思議な景色。

さすが、ぺもぺもさんプレゼンツの寄り道である。

揖保川と共に

神社を後にして、再び西へ走ります。

龍野に入り、揖保川を渡りました。赤とんぼでお馴染みの龍野。男はつらいよだと「寅次郎夕焼け小焼け」でお馴染みの龍野。(これシリーズ指折りの名作!)

寅さんゆかりの地を巡りたい欲求をグワっと抑えて、ここから揖保川沿いの道に入りました。

今回は鳥取まで戸倉峠を越えて行きますが、このままひたすら川を北上していく感じのルートになるのです。

吊り橋、東山公園橋。渡らず。

しばらくは主要な道と思われる26号線をメインに走りました。

特に何もない印象でしたが、この時間帯は交通量も少なく、そして信号も少なくて走りやすかったですね。

途中で中国道のICを避けるために、少し道を逸れたりして。

親近感。

気が付かないうちに宍粟市に入って随分経っていたようです。

川を渡って対岸へ。徐々にあたりの景色も変わって、気が付けば山に囲まれ始めていました。

ここからの道のりは、文字通り「山の間を縫うように走る」感じでした。道は信号も少なく快走路が多くて、特にこの辺りは気持ちよかったですね。

主要道を逸れる性癖が現れる道選び。

この先に寄ってみたい場所があるんだ。

その寄り道とは、ここ。

名勝「与位の洞門」

交通の難所となっていた場所に作られた隧道らしいんですが、今となっては難所感あまり感じられませんね。

洞門という名の通りに、そびえる巨岩の門は圧巻でした!

きゃぷちゅんが走っても絵になる素敵な場所でした!

そんな洞門を越えて、川沿いの道をのんびりと。

あー、抜群に良い感じ!

自転車でしか補充できなかった何かが満たされていく気がする。

その後、「道の駅 播磨いちのみや」で休憩。

濃厚なバニラソフトクリームを食べたり、水分補給をしたり。

ちょうど「梨フェア」がやっていて、今回是が非でも買って帰りたいと思っていた「新甘泉」が売っていましたが、値段を見て購入は見送りました。

きっと鳥取に入ればもっと安く販売されているはず・・・!

波賀の難所!?

道の駅を出て、難所の戸倉峠までは35km。

「道の駅 みなみ波賀」を通過して、波賀の町にやってきました。

ここから一気に戸倉峠を・・・!というのが勢い的にも良かったんですが、ここで再び寄り道。

絶景が見られるという「波賀城史蹟公園」へと向かいました。

大通りを曲がるや否や、いきなり集落を縫うような道。「これ道あってんの?」と思った矢先にタイニーな案内板を発見。どうやら合ってる。

多少は登るのは承知でしたが、進むほどに道は激坂と化す。

大丈夫なの、これ?

そして勾配は緩むことなく山の中へ。サイコンのマップにはウネウネと続く道が表示されていて、もはや腹をくくるしかない。

ゆっくり登ろう!と言っているのに、”かかる”ぺもぺもさん。この登坂により腰に大打撃を受けることとなるのを、まだ彼は知らない。

結局、約2kmほどの道のりは平均勾配10%を超える登坂区間で、ごちそうさまでしたとしか言いようがない。

ボロボロになってたどり着いたのは駐車場でした。

めざす波賀城史蹟公園は、少し歩いた先にあるようです。自転車はここに置いて、徒歩で先へと向かいました。

舗装はされていませんでしたが、道は整備されていて歩きやすかったです。SPDシューズにしてきたのはこれのためでもありました。

少し歩くと波賀城跡の石標と門のある広場に到着。ここが公園?の入り口になっているようでした。

ちなみに写真外(右側)にはトイレもありました。

軽いアップダウン道は整備されていて、ほぼ階段になっていました。こんなの余裕さ!と歩き始めると、すぐに下半身に苦痛を覚えます。先ほどの2kmの激坂を越えたダメージがすごい。

そんなこんなで、駐車場から10分ほど歩いて、ようやく城跡へと到着!

うわー、めちゃくちゃ景色ええやん!

眼下に広がる波賀の町。

正面に見えるのは千種方面へ続く道。右手が戸倉方面です。

きゃぷちゅんが立っても絵になる素敵な場所でした!

実際に自分の脚で訪れないと、地図では見えない景色があるんだよなー。

わざわざ立ち寄って正解でした!

絶景で満たされた反面、激坂で消耗してしまった我々は、さらに北を目指すのでした。

波賀、めちゃくちゃ素敵なところだったなぁ。

ちょうどお昼時になっていたので、「道の駅 はが」でお昼休憩にしました。

何の変哲もないとろろうどんセットを注文。

うどんの出汁を飲み干して、ちょっと復活できました。

腹ごしらえ完了!!!

戸倉峠を越えて鳥取へ!

いよいよ難所へと差し掛かりました。

波賀から戸倉まではゆるく長い登り坂が続きます。

地図では良く眺めていた「音水渓谷」のあたり。

そばを流れる引原川がきれいなのはもちろん、すぐ側に立派な滝があったり、この辺を散策すると面白そうですね。そして「おんずい」と読むこともこの時初めて知りました…

この辺りから標高も上がってきたからか、気温も少しずつ下がってきました。一番暑い時間帯なのに31℃。日陰も多く、風も涼しかったので体感はもっと涼しかったです。

引原ダムを通過。

さて、波賀城跡ので一撃を浴びたぺもぺもさんの腰は限界に。ペースは少しスローダウンしましたが、もうちょっとで難所は終わるはずだ!

引原ダムの人口湖「音水湖」はかなり立派な湖でした。

カヌーを楽しむ人が多くて疑問でしたが、湖畔にカヌークラブという施設があるんですね。

水の中で涼しそうに遊ぶ姿は、ちょっとだけうらやましかったですね。

普段は敬遠するトンネルも、夏は涼しいご褒美区間。

戸倉スキー場の手前で養父方面の分岐がありました。

篠山のほうから和田山のほうを抜けて、鳥取にアクセスするっていうルートもおもしろそうですね。ねぇ、ロゼさん?

「あと何kmくらい?」とか話しながら登っていると、トンネルが見えてきました。

緩い勾配のままあっさりと「新戸倉トンネル」まで登ってきました。ここで標高700mちょっとなので、本当にジワジワと登ってきた感じでしたね。

そしてこにトンネルが今回の最高標高地点。登坂区間もここで終了です。

後は鳥取をめがけて下っていくボーナスステージだ!

緩い下りが気持ちいいのなんのって。

若桜のほうまでやってきました。

氷ノ山って兵庫県のイメージが強いけど、鳥取にも跨ってるんだったなぁと感じたひと時。

途中、若桜の道の駅に立ち寄るも、梨はひとつも売っていなかったので、早々に再出発。

本命の場所を目指して、ひたすら走るのでした。

本命はこちらの「物産館みかど」でした。

狙い通りフルーツの品ぞろえも豊富で新甘泉もたくさん売っている!

ただ今年は進物用の数が少ないようで、お店にあったのは10kg箱だけという状態。

ダメ元でお店の方に相談すると「みかん箱なら用意できるから、袋入りのやつ買って詰めて送るのはできますよ。」ってことだったので、その方法でたくさん購入。送料合わせても大阪で買うよりかなり安くつきました。

今回の大きな目標を達成。もう後はゴール地点へ向かうだけだ!!

梨を背とろうて走るぺもぺもさん。果汁たっぷりの梨の重さは腰への負担を増大させるのである。もう満身創痍感ハンパない。

そんな逆境をはねのけて、ついに私たちはゴールに!

ゴールは「鳥取駅」…ではなくて、その近くにある日乃丸温泉。銭湯ではなく、本当に温泉なのである。その2Fはライブハウスになってるらしくて、なんか前衛的すぎるぞ鳥取。

あまりに熱い温泉に長時間浸かれなかったけど、すっきりしました。

その後、駅前の「すなば珈琲」に寄り道しましたが、大したことなかったので割愛。

最後に鳥取駅へ。

最近流行りのモニュメントがあったので、そこで記念写真を撮りました。

そして予定通り、スーパーはくとの終電で大阪へ帰りました。

なんか思ったよりも大変でしたが、めちゃくちゃ楽しかったです!

また旅情を感じるライド、やろうぜ!

おわりに

距離にして約130km、獲得標高は1,200m弱という道のりでした。

計画段階ではもっと早く到着するかと思っていましたが、途中で時間に余裕がなくなって来て少し焦りました。

序盤の暑さゆえにドリンク休憩が多かったり、昼ご飯の待ち時間が長かったり、そして波賀城跡に時間を要したりしたのが要因でした。ただ戸倉峠を越えるとアベレージがグングン復活して、結局なんの問題もなくなったんですが、本当に「序盤ずーっと登り基調だったんだな」っていうのは、走って体感できたような気がしました。


今まで鳥取は自走で二度ほど行きました。

どちらも最後はヘロヘロになった記憶が色濃いんですが、最高に楽しかった思い出です。

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今回は姫路スタートにして、楽に走り終えられるかと思いきや、暑いし波賀城跡は激坂やしで、結局はいつも通りに充足感たっぷりのライドとなりましたね。

ちょっとグルメは不発気味でしたが、当初考えていた「旅情」は道中で味わうことができたと思います。

今回みたいなのは「良いとこ取り」な感じで良いですね。今後も積極的に取り入れたい所存!

お付き合いいただいたお二方、ありがとうございました!!!

今回の軌跡

距離:129.01 km
タイム:5:07:15
平均速度:25.2 kph
総上昇量:1,169 m



2 件のコメント

  • 吹田から自走で鳥取往復しました。23時間走りっぱなし。景色眺めて美味いもの食べながらがいいですね

    • 往復はとてもつらそうですね…

      楽しくゆるく走ろうとした結果、姫路からのスタートになりましたが楽しかったですよ。

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