はじめに
ボーっとしていると、どこからか「おい、牡蠣のシーズンやぞ。」とお告げが聞こえてきたので、引き続きボーっとしました。
以前、カキオコライドに連れて行ってもらったことがありましたが、行って食べて帰るだけっていうのもちょっと寂しい。
いや、どちらかと言うと「150kmも走りたないねん。」というほうが正しいかもしれない。(モチベーション下降気味)
1年半ほど前、車に接触して肩を爆折りする事故をしました。実はこのとき目指していたのが「赤穂」だったんです。
そんなこともあって、「赤穂の辺りを満喫しよう inc.カキオコ」という計画になりました。
お誘いしたのはこんな計画を許してくれるこの二人。
- ぺもぺもさん
- きゃぷちゅん
それでは赤穂を目指してゴー!
播州赤穂駅からスタート!
「赤穂を目指して」と書いてましたが、今回のスタートは播州赤穂駅からでした。
6時半くらいに大阪駅発の電車に乗りましたが、新快速のない時間帯だったので2時間半もかかりました・・・
9時すぎに駅をスタート!
駅を出発して、西へと向かいました。
走り出しに寒さを覚えたのも束の間。実に良い天気ですぐに身体も温まってきました。
R250を西へ行くと小さい登りが二か所ほどあります。
終盤にツラい思いをして登った記憶しかないですが、今回はフレッシュだ!
そんなフレッシュな脚で岡山県へ突入。
途中のため池、鴨密度が高かった。
日生港が近づいてきて、海が見えてきました。
日生大橋が見えてきました。
今回はこの橋から島を渡る計画です。
そこからあっという間に日生大橋へ。
駅からまだ15kmほどしか走っていませんが、この景色!
日生港のほうを見る。
こちらは赤穂方面。牡蠣の養殖場がたくさん。
その先の鹿久居島へ。
あれ、道の先がなんか壁のように見えるなぁ(白目
島の道はアップダウン!
でも2つくらいの凸凹を越えると、すぐに次の頭島大橋に。
こちらもまた良い景色!
普段触れることのない海の景色に囲まれて、何かが満たされるようでした。
そして早くも今回のランチスポットへ到着!
10時開店の少し前に到着したのですが・・・
【悲報】既に1時間以上待ちの状態!!!
8人くらいのバイク乗りの団体が居たこともあって、最低でも1時間はかかるだろうということ。
仕方ないので待つことにして、注文と名前を告げてしばらく時間潰しをすることにしました。
島散策とカキオコ
待ち時間ができたことで、これ幸いと頭島散策をスタート。
とても小さな島なので、すぐに南側の漁港のほうへ出てきました。
素敵な雰囲気。
いくつか民宿の案内があるのを見て、「絶対この辺りに泊まったら、晩御飯最高やろうね!」と盛り上がったりして。
島の外周を走っていたつもりが行き止まりに。
少し戻ると小さな案内板があったんですが、ここがメインルートでした。
ウネウネと登っていく道。
島内周遊道でした。
周遊道の雰囲気が渋すぎる。
島の名所「たぬき山展望台」があるということで、そちらへ向かいました。
えー。分岐からえげつない勾配なんですけど・・・
ザ・ウォール!ピンクフロイドかよ。
短い激坂の先には小さな展望台がありました。
階段で上まで登っていきます。
螺旋階段を登った先には・・・
絶景やんけ!
南向きの景色は、大多府島と、その向こうが小豆島。
こちらは東向き。
鹿久居島の端っこのほうが見えていて、その向こうは赤穂ですね。
先におじいさんが展望台に居たんですが、「倉敷から月に一回、この景色を見に来る」ということ。でも、ちょっとその気持ち分かるかも。静かなのがまた良いね。
なんか思ってたよりも随分と良いところでした。
頭島はほぼ走ってしまったので、少し戻って再び鹿久居島へ。
海岸線に出られる道があるはず…ということで、よく分からない細い道を降りていきました。
ほんまに海まで続いているんかな?とか言いながら走っていると・・・
道の先は頭島大橋を下から見上げられる絶景ポイント!
ナイススポットすぎる!
晴天でないのが少し残念でしたが、なんとも言えない良い雰囲気。
しばらくボーっとするには、絶好のロケーションでしたね。
その後、近くの「山本農園直売所」へ。
みかんなどのフルーツや加工品が売っているのである。
今回のお目当ては「手作りアイスクリーム」!
手作りジュースもあるのか!
でも今回は初志貫徹でアイスクリームを注文。
みかんをシングルでいただきました。
素朴な甘さとみかんの果肉が相まって、めちゃんこ美味しいやん!
写真にはないですが、フルーツのジャムなんかも売っていたので、思わず「いちじくジャム」を買ってしまった。
ジャムもめちゃくちゃ美味しかった!
有意義な時間つぶしの末、1時間ほど経過したのでお店に戻りました。
店内で少し待たせてもらって、いよいよ我々の番だ!
うおおお!
めちゃくちゃうまかったやんけ・・・
しかしモダンを頼んだのを激しく後悔した。
それは後で来たお客さんが「牡蠣お好み焼き」に加えて「牡蠣とねぎのみそ焼き」というものを注文していて、それが死ぬほどうまそうだったからである。
絶対に次はその注文をすることを誓った。モダンで腹いっぱいにしてはいけない。
ノーマルカキオコ+牡蠣とねぎのみそ焼き こそがベストチョイスだ!!!
備前・香登へ
ランチにカキオコを食べた結果、全てに満足してしまった。
でもこのまま帰るともったいないので、予定通りにさらに西へと向かうことにしました。
鹿久居島を後にする際に見える日生大橋。ええ眺めでした。
島々よ、さようなら。
日生港に来る度に目に留まってしまう、渡哲也。
R250を西へ。
JR赤穂線沿いに登る木生峠を越える。
道なりに走っていると海岸線に出てきました。
湾なので静か。
道なりに片山湾をグルっと回る感じに走ってきました。
川の向こうに見える笹尾山?のあたりがきれいだったなぁ。
伊部の辺りで「西国街道」へ入りました。
備前焼のメッカに入ってきたようで、いたるところに窯が出てきました。
伊部駅へつながるメインストリート。その名も「炎の里大通り」。
茅葺屋根のギャラリー近くにて。
なんとも言えない雰囲気のある場所でした。
ちなみにこの河川の名前は「不老川」、その上流にある山には「鬼ヶ城」があるらしい。神話由来の地名は良くありますが、もっと昔話的な何かを感じる・・・
そのまま西国街道をゆき、備前の香登へ。
ちょっと寄り道したいところがあったので、山手に向かって細い道へ。
「ホントにここで合ってる?」という風情が出てきたところに、ちょこんと小さな看板を発見!
【Quiet House】
食器作りをライフワークにする4人の陶芸家による新しい備前焼ブランド。
Quiet House: https://quiet-house.info/
工房内にある店舗が不定期オープンしているということですが、タイミングよくオープンしているようだったので立ち寄りました。
文字通りとても静かなところだ。
店内には備前焼の食器が並んでいました。
シンプルなデザインと土の温かみを感じる質感に心奪われまして、夫婦で使うためにマグカップを二つ購入しました。
大切に使っていますが手に持った感じも、食器の口当たりも良くて、一番のお気に入りになりました。
最新情報はinstagramに上がっているようです。
https://www.instagram.com/quiethouse98/
その後、再び西国街道に戻りまして。
すぐにたどり着いてしまった次の目的地。
【鷹取醤油】
備前香登にある老舗醤油店。
創業明治三十八年。
しょうゆソフト、ポン酢ソフトに興味がありましたが、なかなかに寒い日だったので、食べる気にはなれず・・・
併設の直売所でお土産を買うことにしました。
醤油、たれやドレッシングなどいろいろ売っていたのですが、どれもが試食(味見)可能というすごさ!
味見でおいしかったドレッシングとポン酢を買って帰りました。
本当は醤油が欲しかったんですが、一升パッケージしかなかったのであきらめてしまった。ひたすら無念。
ここから西へ向かうともう岡山駅も近いくらい。
しかし今回は時間もあまりないので、ここから折り返すことにしました。
途中、印象的だった新幹線線路とお地蔵さん。
ここまでの走行距離は50kmほど。
しかし距離にそぐわない疲れを覚えた我々は、カフェでゆっくりするべく近くの「伊部駅」へ。
なんで駅!?と思われるかもしれないですが、なんかカフェがあるらしいんですよ。
ほら、案内板もあるし。
吸い込まれるように駅の中に入ると、改札のすぐ横にカフェがあるではないですか!
無人駅の中に立派なカフェ!?
中に入るとめちゃくちゃオシャレ。
自転車のおじさんたち、たじろくほどおしゃれ。
せっかくなので甘いものでも頼んでゆっくりしましょう。
キャラメルと梨のロールケーキ with Coffee。
ケーキも美味しかったけど、エチオピアの浅煎りだというコーヒーが程よい酸味があってめちゃくちゃ美味しかった。
店員さんもとっても良い感じで、それでいてこの雰囲気の窓の外はすぐ駅のホーム。本数も多くない電車が往来するのを見て、なんだか良い時間が過ごせました。
そしてこのスーパー駅近物件にいることで、「もうここでライド終わりにしようか…」という話が真面目に話し合われることにもなりました。
そういう誘惑もあるお店でした。(なんのこっちゃ
赤穂へ戻る!
伊部駅で終わりにするべきか、本気で逡巡していたものの、赤穂へ戻ることを決意。
再び赤穂方面へと走り出したのでした。
途中から2号線を避けて脇道へ。
往路とは違った景色。海岸線も良いけど内陸部もまた良い。
途中で「岡山ブルーライン(自転車通行不可)」の入り口をかすめ通りました。
自転車が通れるなら、このブルーラインを走って牛窓に行きたかったなぁ。
どの道を選択しても登り坂はあります。
「なんかこの先、坂道みたいやから、先に行って様子見て来て。」という雑なフリに「なんでやねん!」と言いながらも先行してくれるきゃぷちゅん氏。彼がみんなに愛される理由がよく分かる一幕でした。
そんな茶番劇の登りの先は、日生の寒河の集落。
なかなかの良い景色が見られてご褒美でしたね。
その後は往路と同じR250へ合流し、岡山県を離れ再び兵庫県へ。
その先の播州赤穂駅で終わりにするつもりでしたが、最後に「海に夕景を見に行こう!」となって、坂越方面へ向かいました。
千種川を渡る。
目指すはサンビーチだ!
そう意気込んでいたものの、途中で完全に日没。
夕景どころか、もう暗くなってきたので、今回はここで終了!
播州赤穂駅に戻って、駅前の居酒屋で終わりの会。
お疲れ様でした!!!
帰りは新快速で、播州赤穂から大阪まで一本。
速いぜ!すごいぜ!新快速!!
おわりに
赤穂発着ライド。
序盤の50kmで本質的には終わりを迎えていましたが、なんとか赤穂まで走って終わることができました。
特に大きな目玉はないかと思いつつ計画をしてましたが、島散策とカキオコ、そして備前の街並みと備前焼、さらには地の老舗醤油店へ寄り道…
なんか妙に充実してしまって、もう伊部駅に着いた頃には「さ、もう満足したから帰ろうか!」という思わぬ仕上がりを見せてしまいました。
当初の計画だと坂越を観光して、その辺のカフェで終わる予定でした。しかし、カキオコで想定以上の時間を要してしまったため、最後は時間切れとなってしまいました。
でもそのおかげで島散策ができたので、万事オッケー。坂越のあたりはまた機会があれば改めて・・・。
やっぱり知らない土地を走るのって楽しいですね!
ロングライドのときなんかに、サラっと通過してしまうような場所にも、面白いところがたくさんあるんだろうと改めて思わせてくれた素敵な一日でした。
こんな調子で、この冬は美味しくてゆる楽しいライドをたくさんしたいんですが、アイデアが枯渇してお雑煮しか思い浮かばない・・・
誰か素敵なライドに誘っておくれ~!
今回の軌跡
距離:84.73 km
タイム:3:49:49
平均速度:22.1 kph
総上昇量:889 m
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