最高の自己満足アイテム!?「パワーメーター」を買って良かったと思うこと!

はじめに

最近SHIMANOの参入もあり、
更に身近に感じるようになった、
「パワーメーター」というアイテム。

まだまだ敷居の高い価格ですが、
気になっている人も多いと思います。

どういうわけなのか、
私のバイクにもバッチリ装着されていて
気が付けば他のアイテムと同様に、
「必要不可欠だ!」と思ってしまうくらいの
存在になっていました。

パワーメーターは「トレーニング機材」です。
しかしそういった楽しみ方とは別に、
手に持って面白い部分もあります。

ということで、
トレーニングとは無縁な、
週末ロードバイクで徘徊おじさんが、
徘徊ライダーらしい楽しみ方を、
ちょっと書いてみました。

 

きっかけは「富士ヒル」だった

2016年、ひょんなきっかけで、
「富士ヒル」に出ることになってしまい、
どうせ出るなら!ということで、
ブロンズ取得の目標を立てました。

しかしそんな走り方をしたことがないぼくは、
まず大きな壁にぶち当たるのでした。

ペースが全く掴めない!

タイムトライアル的な走り方とは無縁で、
田舎道をお散歩していた僕にとって、
「ヒルクライムでのペース作り」というのは、
もはや未知の世界。

しかし、そんな時に
便利なアイテムの存在を知りました。
それが「パワーメーター」。

パワーメーターがあれば解決できる!

そう。
私は経験値の無さをお金で解決したのです。
やったね!

 

パワーメーターのおもしろさ

キッカケは、
「ヒルクライムのペース作り」でしたが、
もちろんそれは使い方の一つ。

パワーメーターを付けたことで、
こういう楽しみ方ができました。

ここがおもろい
  • パワーを可視化できる!
  • ペース配分にも使える!
  • 走行ログを見てもおもしろい!

パワーを可視化できる面白さ!

パワーメーターでできることって、
基本的にはこれです。

「自分の出力を数値として可視化できる。」

サイクルコンピューターには、
スピードなんかの色々な数値が出てきますが、
そこに「パワー」という項目が増えるのです。

「今、”○○W(ワット)”で走っている!」
「あの時、”○○W”出てたんだ!」

というようなことが、
数値で分かるようになります。

いつもの道を同じ速度で走っているのに
しんどく感じたりする経験があると思いますが、
そういうときにパワー値が分かれば、
「あ、いつもより踏んでるわ!」とか、
「前が追い風やったんやろなー」みたいな、
そういうことも読み取れたりします。

体感とは違う部分が見える

「感覚」ってとても大切なものですが、
その人間の感覚もええ加減なところがあります。
“数値”というまた違う尺度があればこそ、
分かる情報もあるのです。

この「パワー」という数値が、
おもしろさを増やしてくれます。

 

自分のチカラが見えてくる

パワーメーターを付けて、
データを取って行くうちに、
なんとなく分かるものがあります。

自分がなんぼのもんなのか

よく使われるのが「FTP」というやつ。

だいたい20分で測るのが主流ですが、
これで自分の持てるパワーを数値化して、
「自分の実力値」として、
目安にできる情報が得られるのです。

FTPなんかのデータが集まってくると、

15分のヒルクライムなら、
平均○○W以上キープできるはず。

最後ヘロヘロやったけど、
思ってたよりがんばれてた!!

などなど…

ライド中の目安になったり、
走り終わった後のデータを見てみたり、
めちゃくちゃ楽しめるわけです。

自分の脚力があがると、
その数値に反映されてくるので、
それをいち早く自覚することも、
できると思います。(逆も然りですが。)

 

ペース配分にも使える

前述しているように、
「ペース配分」にも威力を発揮します。

例えば富士ヒルのブロンズ。
これはパワーウェイトレシオが、
「3倍以上必要」と言われていたと思います。
(↑違ったらごめんなさい)

ぼくの体重で考えてみると、
59kg×3 なので、「177W=3倍」

ぼくがブロンズを取ろうと思うと、
「1時間半を平均180W以上で走り終える!」
というのが目標ペース配分になります。

ヒルクライムだと、
特に序盤に突っ走りすぎたり、
緩斜面を走っているときに、
「思っていたよりもペースが遅くなった」とか、
感覚で分かり辛い部分が出てくるのが、
ペース配分の難しい所です。

それをリアルタイムで把握できるので、
随時リカバリーしながら、
目標のペースで走行できるので、
特に長丁場のヒルクライムなんかだと、
かなり重宝できると思います。

ツールドフランスなんかで、
よく「マイペース走法」と言われたりする、
アタック合戦に加わらず淡々と登るスタイル。
あれもこれと同じようなもんですね。
(次元は違いすぎるけど。)

 

ライドのログデータがおもしろい!

走った後に見るデータに、
もう1つ読み取れる部分が増えます。

「どれだけがんばったか」の指標になったり、
「過去の自分と比較するデータ」としても
かなり有用なものになります。

最近よく見ているのは、「NP」という値。
その内容については、
分かりやすく解説されている記事があったので、
リンクを貼って丸投げしときます。

「FTP」を「NP」で割ったのが、
いわゆる「IF:強度係数」です。
これの解説も丸投げスタイルで・・・

厳密に言うと、
必ずしもそうではないのですが、
ぼくなりの解釈を参考ばかりに書いておきます。

ぼくはこの「IF=がんばった指数」だと思っていて、
ライドの後に、この数値を見て、
「あー今日はがんばってたわ」とか、
「しんどかったのに踏めてなかったわ」とか、
そういう参考値にしています。

走る距離にもよりますが、
いつもの距離感(100km~150km)で
0.85以上あったら「今日はがんばったなー!」
とか、そういうことです。

厳密にトレーニングとして、
数値を見ていくと、全然違うとは思いますが、
ぼくのようにパンを食べに走ったり、
休みまくりながら走ったりするような、
トレーニングではない走り方だと、
これくらいの解釈でも良いかなと思ってます。

しっかり運用しようと思うと、
ここの分析が非常に大切かと思うので、
トレーニングとして生かすことになると、
もっと色々と考える部分はあるでしょう。

私は考えない!(←開き直り)

 

ログを見てみる

実際のログを見てもらおうかと思って、
ちょっといくつか引っ張り出しました。

まずは「富士ヒル(2016)」のパワーグラフ。
目標に届かず徐々にパワーが落ちて、
必至のパッチになってるのが、
グレーのパワーデータの部分から読み取れます。
(ホントは尻上がりになるほうが良いんだよ…)

勾配の変化があるため、
実際踏めていたのかと言う部分は、
スピートだけを見ると分かりづらい部分ですね。

そしてこっちがこないだの
「十万辻」を登った時のデータ。

ゴールを間違えてスパートしてしまい、
“辿り着く前に燃え尽きた”という、
それが伝わりやすいデータですね・・・

最後の恥ずかしいミステイクまでは、
意外とうまくペース配分できているような、
そんな気がするんですがどうでしょうか。

最後に「奄美大島チャレンジサイクリング」と、
「琵琶湖経由の美山ライド」のパワーデータを、
見比べてみました。
距離がどっちも似てたというだけの比較。

獲得標高が1,000mくらい高い奄美のほうが、
全体の平均パワー値は高く出ています。
これはある意味では当然の部分。

でも一番下のNPは美山のほうが高い。
その要因は最大パワー関係の部分。

奄美の時は淡々と走っていました。
美山は峠が一か所に集中してたり、
終盤にがんばった区間もあったりで、
かなりのメリハリがありました。

パワーの変動が激しいほうが、
NPがあがりやすいという傾向が、
ここで出ていると思います。

少し別視点になりますが、
もうちょっと分かりやすいのは、
パワーゾーンのグラフ。

二つのライドのパワーの出方の違いが、
とても分かりやすいですね。

そういう諸々がこういう数値で、
後からログを見て読み取れるという、
そういうおもしろさですね。

 

デメリットもある!?

  • FTPを測る必要がある!
  • 数字に翻弄されるな!

上にも書いてある「FTP」
これを測らないことには、
自分の基準値を把握できません。

しかし・・・

FTP計測非常にしんどい!

これを臆せずできる人は、
それだけで強くなれる要素ありますよね…
そういえば最近測ってないなぁ(ダメ

 

数字に縛られすぎたらダメだよ

パワーメーターを付けてしばらくの間、
無意識に数字を意識するばかりに、
こういう走り方をしてしまってました。

自分は○○Wの脚力だから…

一度測ったFTPに縛られすぎて、
「その範囲内でやりくりしよう」みたいな、
めちゃくちゃ消極的な走り方でした。

峠を登っていても、
自分の設定した範囲をオーバーすると、
追いかけるのもやめちゃったりして、
とても消極的な使い方をしていました。

数値にとらわれすぎて、
自由な走り方を見失っていたのです。
ツールをうまく利用できずに居たなぁと、
今になると思うのです。

見直す機会があってからは、
ペース配分が重要になる局面以外では、
そういう数値に縛られることなく、
自由に走るのが一番だと思って、
最近はそんな感じで走ってます。

 

おわりに

パワーメーターというのは、
結局のところ「トレーニング機材」です。

自分が基準だと思ってる数値も、
乗っていれば変動するし、
乗っていなくても変動しちゃいます。
体重の増減があっても変動します。

頻繁に自分と向き合う必要があるし、
「自己管理」をする前提があると思います。

ただそれがある程度把握できてくると、
あくまで指標でしかないんですが、
それがめちゃくちゃおもしろいです。

トレーニング機材とは言いつつ、
そこに特化した走り方ではなくても、
「どうせ乗るなら速くなりたい」と、
なんとなく思うユーザーには、
とても有益なツールだと思っています。

ぼくはトレーニングには無縁なので、
そこに対しては何とも言えませんが、
そういう走り方以外でも、
楽しく使えるアイテムですよってことで、
何か伝われば良いなぁと思って書きました。

なんかすんません。

 

 



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