[ライブレポ] Harvey Mason “CHAMELEON” tour @BBL Osaka 2014.5.

Harvey Mason

ソロアルバム発売ツアー

先日Harvey Masonのライブを見に行ってきました。

Harvey Mason

セッションマンとして数多くの名演を残しているドラマー。
個人的にはソウル系・後期bluenoteのジャズファンク系の作品での
彼のドラムはグルーヴ感にあふれ、ほんとに気持ちが良いです。
大好きなMarlena Shawのバンドメンバーでもある尊敬するドラマーです。
最近のフォープレイの活躍なんかもよく目にしますね。
今回はソロアルバムのリリースツアー。

概ねここからのセットリストになるだろうと思いつつも、
アルバムは未聴のままにライブに参戦してきました。

来日メンバーはこんな感じ。

tour member

Member :

Harvey Mason(Drums)
Jimmy Haslip(Bass)
John Beasley(Keyboards)
Kamasi Washington(Saxophone)
Chris Turner(Vocals)
Philip Woo(Keyboards)

ベーシストとしては、
イエロージャケッツのジミーハスリップがめちゃめちゃ気になるところで、
初めてその姿を拝める!ということで、非常に楽しみにしていきました。
リズム隊はかなり強烈ですね。
このメンバーに何故フィリップウーが居るのかは謎ですね…
 

濃過ぎた

メンバーの演奏が始まる。
どんなステージになるのかとワクワクしながら見ていると激しく違和感が…

あれ、ベース反対じゃない!?

ジミーハスリップのベースが反対。
もちろんおふざけなんかじゃなくて、そーゆースタイル。
恥ずかしながらワタクシ全然知りませんでした。
サウスポーなのは知ってたけど、まさか弦まで逆さまやったとは…
これでベースを極めるというのも、独自のスタイルやなぁ。

jimmy haslip


演奏される曲は非常に難解なものが多くて、
それを淡々と叩くハービーやけど、演奏は変拍子になったりと
複雑な様相で各ソロもスリリングで、緊張感たまらん感じです。
しかしキーボードのジョンのソロが前衛的過ぎてついていけなかった…。
今回終始、彼のスタイルはあんまり好きじゃなかった。
ソロの途中でハービーを煽る仕草をしてたんやけど、
それもなんか好かんかったなぁ。

途中、ボーカルのクリスコーナーが数曲参加しました。
一曲目はAverage White Bandでおなじみの"If I Ever Lose This Heaven"を演奏。
(↑後で調べたらリオンウェアの曲だったことを知ってビックリ)

最後に出てきたときは、Donald Byrdの"Places and Spaces "に参加し、
どちらもきれいで太いファルセットと、ソウルフルな歌声を聴かせてくれました。
ほんとにええ声してたので、丸々歌ってほしかったくらいでした。

アンコールになるとバンドは出てくることなく、
まさかの"Harvy Masonソロタイム"。
最終的に指先でドラムを叩くというよく分からん極地まで披露。
これはこれでよかったんですが、
別日で"Actual Proof"をやったという情報を知ってしまっていただけに、
ちょっと残念やった…。

 

ジミーハスリップが良かった

バンドは難解な曲とソロをサラっとこなすが、
どうも"台本なし"という部分が結構生生しくて、
一人一人は完成されてるけど、バンドとしてはイマイチの印象やったかなぁ。

ジミーハスリップのプレイはさすが。
ソロではGino Vannelliの"Brother to Brother"を思わせる鬼弾き。
バッキングでも随所に色気のあるフレーズと、
ゴーストノートを多用したフレーズ、ええ感じのヴィブラートなどなど…
これがジミーハスリップか!と、驚嘆させられる素晴らしいプレイでした。

いやはや、本当に濃い、超濃厚ライブでございました。

 



Harvey Mason

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