まさかのDNF!?大阪から金沢を目指して熱中症で挫折した約250kmライド!

はじめに

もう半年くらい前から、
暖かくなったら走りに行きたいと言っていた自走金沢ライド。
ついにこの夏、それを実行する日が来ました。

大阪から琵琶湖の湖西を走り北上、
敦賀から日本海へ出て、海岸沿いを走り、
ゴールの金沢を目指す約300kmの道のり!

果たして完走できるのか!?

ちなみに今回のメンバーは、
daiconさんと、ななしきさん、ぼく。
鳥羽ライドの時と同じメンツやないかーい。

出発前の準備

今回は平坦メインのコースなので、
ホイールはニュートロンウルトラではなく
セミディープな「Pro Lite “Bracciano A42″」選択。
ロングライドには向いてないとは思うけど、
なかなか使う機会がなかったので。

ホイール以外は、
こないだの丹後半島ライドと同じ装備でした。

DSC00511

出発時間まで昼寝時間を確保したかったけど、
子どもと公園でアグレッシブに遊んでたりして、
結局昼寝もできず仕舞い。

さらにはお腹はゲリピーで絶不調。
でも元々、胃腸虚弱体質なので、
まぁ途中で良くなるだろう。と思いつつ、
特に気にせずに出発。

これが分かりやすい布石でした…。

 

序盤は暑さとの戦い

15時に淀川近くのコンビニに待ち合わせ。
家を出て淀川沿いを走って行きますが、
出発早々、もうクソ暑くて仕方がない!

DSC00512

そんな中、早速異変に気がつきました。

あ、グローブ忘れたー!

DSC00514
↑ピント合ってない・・・

気がつけば素手だったです。
出発前に部屋に置いてきたんだった…。
なぜすぐに気がつかなかったんだろう。

でも遅刻しそうやし…まぁえっか!
最悪、途中で買えばええかな。

そんな中、毛馬の辺りでマムートンさんに遭遇!
「わー偶然!」と思ったら、そうではなくて、
わざわざ見送りに来ていただいていたのでした。
ありがとうございます!
二人一緒に待ち合わせ場所へ向かい、無事に合流!

DSC00513

全員揃ったところで、再び淀川を枚方方面へ。
(城北公園で待っていれば良かったんだよ…)
再び毛馬閘門。

ここをスタート地点とする!

DSC00516

ここからは淀川河川敷を枚方方面へ走ります。
TTバイクを駆るマムートンさんに牽いてもらいました。
がんばって平気な顔をしていましたが、速かったよ…。

DSC00517

この河川敷の段階で、
「身体の調子が悪い」と言い合っていた、
daicon&DARUMAのDDコンビ
まさかこれを最後まで引きずるとは、
この時は思ってもみないのでした…。

途中、あまりにも暑かったので関西医大枚方で、
思いの外ガッツリ休憩タイムになりました。
自販機を見ると、まさかの水が売り切れ!
おれもここに自販機置いて儲けたい。

DSC00519

マムートンさんとは、ここでお別れになります。
お見送りありがとうございましたー!
金沢までがんばってきます!

ちなみにここで偶然、叔父さんに遭遇。
(なぜか一緒に走ってくれないウィリエール乗り)
甥は金沢へ行ってきます。
もはや多くは語るまい…。


さて、トリオ編成になり、再び淀川を走ります。
樟葉の辺りから八幡までは快走区間ですね。
八幡からは桂川沿いの道へ入り、そのまま北上。

DSC00522

途中でサイクリングロードを離れて、
鴨川沿いの道(遊歩道?)を走りますが、
ここがめちゃくちゃ走りにくい。
さらに工事中で砂利道まであるし、えらいこっちゃでした。

案の定、段差で後輪がパンクしました。
昨夜、親指に水ぶくれを作ってまで、
がんばって入れた人生初のラテックスチューブ。
走行距離40kmくらいでパンクしましたよ…。

ComTAxGUIAQIkI-

そして暑さで頭がおかしくなったのか、
ホイールを外さすチューブ交換をしようとするぼく。
激しいツッコミを浴びてようやく気づく始末…。

そしてCO2ボンベを使うときに
なぜか装着しただけで全部中身出るという、
「インフレーターあるある」で場を盛り上げました(?)

ComTCMtVIAIvOmD

ななしきさんに助けてもらって、
なんとかパンクから復帰!
もうラテックスチューブなんて使わないぞ!

そんなこんなで、
まだまだ先は長いのに、もう疲弊しちゃいました。

 

京都を越えて琵琶湖へ

遊歩道を抜け出し、川沿いの一般道を走って、
京都市街地を目指して走りますが、
さすがに街中は交通量も多く走りにかったです。

DSC00528

そして鴨川沿いを七条、四条、三条と走り、
京都のど真ん中をまっしぐら。
ようやく最初のグルメスポットへ到着!

夢屋
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26005094/

途中、あまりの暑さに食欲も失せてましたが、
お店の香しいにおいに食欲も復活!

お好み焼きも死ぬほど美味しそうだったんですが、
今回は名物の”塩焼きそば”を3人前オーダー。
このボリューム!
めちゃくちゃうまかった!

DSC00529

ご飯は美味しく食べられたんですが、
ここにたどり着くまでに既に不調の兆しがあったので、
コンビニ休憩なども兼ねて、
少しゆっくり目に休憩を取りました。

ここから補給はしばらく麦茶。

DSC00533

さてさて。
京都市街を東へ進み琵琶湖を目指します。

DSC00531

三条・東山・蹴上を抜けて南下。
山科の辺りから東海道を走り大津へ向かいます。

DSC00532

daiconさんは、早くも膝に違和感!?

DSC00535

徐々に陽も暮れてきました。

DSC00536

琵琶湖へ到着した頃には、もうすっかり日暮れ。
ここからは琵琶湖沿い湖西を走り、
福井方面へと北上して行きます。

 

退屈な琵琶湖の道

ぼくはビワイチも走ったことがないので、
少し楽しみにしていた琵琶湖沿いでしたが…

夜なのでなんにも見えない!

当たり前のことなんですが、
これがジャブのように徐々にボディに効いてくるのでした。

そこそこ交通量の多い平坦路を、
ひたすら走って行く感じなんですが、
湖の風景は見えないし、
街の雰囲気も特筆すべきところはなく、
退屈を覚えてしまう道のりなのでした。

DSC00539

この辺りまで、ずっと素手で走っていたんですが、
さすがに素手は良くないわってことで、
途中のコンビニで念願のグローブを購入できました。

DSC00537

ゆ、指ぬきグローブだよ。。。

DSC00538

琵琶湖大橋の辺りを越えると、
信号もかなり少なくなり、交通量も落ち着いてきます。
何キロも止まることなく、ひたすら走り続けるんですが、
これがまた退屈とは別の辛さがありました。

おかげで比較的に順調なペースになり、
京都で大幅に遅れていた予定時間を、
取り戻す勢いの快調具合で、行程は順調。

思っていたよりも暗い道が多かったので、
大きいライトがないと怖い道でした。

DSC00542

マキノの辺りのコンビニで休憩を挟んだ後は、
ちょっとした峠を越えて日本海、敦賀へと向かいます。

DSC00543

 

敦賀から日本海を走る!

ずっと暑かったこれまでの道程ですが、
この辺りまで来ると少し気温も下がり、
ちょっと涼しさを感じる場所もありました。

DSC00544

この山越えは「緩く、そして長い」道のりでした。
3~4%くらいの緩斜面を登り続ける感じで、
非常にダラダラとしていて、イヤな登りでした。

そして峠を登りきると敦賀

DSC00546

ここから敦賀市街地まで、
15kmくらいずっと下り続けるという、
最高なボーナス区間がありまして、
それはもう最高にテンションがあがりました。

途中のトンネルでGarminのスピードセンサーが
認識されていないことに気づいたりして、
もはや今まで気づかなかった自分に驚きを隠せない。

そんなこんなで、敦賀市街地へ到着!
夜は屋台が出ているらしく、
夜中なのに満席のお店もありました。

この時は特にお腹も減っていなくて、
時間も押していたので、満場一致で素通りしましたが、
今考えると、少し寄ってみたかった気もするなぁ。

DSC00547

市街地を抜けて、日本海を目指します。

DSC00548

そして、日本海沿岸に到着!
写真には写らぬこの風景。

もちろん肉眼だと、もう少し夜の海の風情は感じられますが、
ご存知の通りほとんど真っ暗でございます。
敦賀湾の対岸に見える明かりが綺麗でした。

DSC00549

このまま海に沿うように敦賀街道を走っていきます。

いか釣り漁の集魚灯が海に浮かんでいて、
夜空にはたくさんの星が光っていまして、
それはもう綺麗な海岸線でした。

DSC00550

このままひたすら海岸線を走り続けて、
いよいよ「しおかぜライン」へ入ります!
念願の絶景スポットだ!

DSC00551

福井県を代表する景勝地である「越前海岸」を走る
「越前・河野しおかぜライン」ですが、
そんなものは夜に走ると、景勝もヘッタクレもない。
ナイトライドの欠点はこれですよね…。

DSC00552

徐々に夜が明けてきました。
ようやく海岸の景色が顔を出し始めます。
景色が見えると道の印象が全然違うなぁ
…当たり前か。

ただ体の調子は徐々に悪くなってきており、
普通に走れるんですが、体がヤケにだるい感じでした。

DSC00554

途中、ななしきさんに「道が単調で退屈です」と言ったら、
「だからおれも落ちたんだ」と仰られて、
ぼくも目が覚めました。

ななしきさんは、以前この道を走っていて、
サドルの上で一瞬寝てしまって、
そのまま道を外れて滑落してしまうという、
世にも恐ろしい事故を経験していたのです。
今回、その事故現場を再び訪れたのであります。

その時は背中から着地して、体も自転車も無傷。
なんのダメージもなかったので、
今となっては笑い話になっていますが、
事故ポイントを見てみると、
こんなん普通に一歩間違ってたら危ない感じやんか…。

DSC00555

ほんまに無事でよかったよ!
と、にわかに盛り上がったおっさんトリオでした。
安全第一ですよ、本当に。

 

限界を迎えDNFへ

さてさて。
ここまで割としっかり休憩をしていて、
補給も意識して取っていたはずなのに、
体の疲れがひとつも抜けない状態になってきました。

いや、疲れているというのか、
むしろ「猛烈に眠たい」感じがします。

気温は30℃近くあるはずなんですが、
休憩してると汗冷えがして寒さまで感じる。
何やらあんまり良くない状態と分かりつつも、
様子を見ながら走っていました。

同じく不調を自覚していたdaiconさんも、
途中離脱を考えていて、休憩の度に、
「どこでDNFをするのが負担がないか」
という話をしていました。

当初は「ぼくはまだ走れる!」
と思っていたのですが、
福井市に入ったあたりで、「これはもうあかん」と、
DNFを真剣に検討することにしました。

そして次の休憩地点だった、
あわら温泉の辺りのコンビニで「DNFを決意」

DDコンビ、完全に沈没いたしました。

どこかの駅で輪行することを考えると、
結局、最後のグルメスポット「銀のめし」には、
立ち寄れそうなので、
最後にそこだけ寄って帰ることにしました。

DNFを決意して、みんなで走り出します。
朝日がまぶしくて、切なかった…。

DSC00556

そして最後の経由地に到着しました!

「福井までおにぎりを食べに行くんだ!」というのは、
このライドの命題でもあったので、
ここへたどり着いたときの達成感は、なかなかでした。

銀のめし
http://tabelog.com/ishikawa/A1702/A170201/17007931/

DSC00559

お味噌汁と、おにぎり(まちかね)、めっちゃ美味かった!
身体に沁みたよ、お味噌汁が…。
体調が良ければもっとたくさん食べれたのに、
それだけは唯一残念でした。

やさしい味のおにぎりでした。
また調子の良い時に来たい!
普段なら4つくらいペロリやで、これは。

DSC00562 DSC00560

そしてお店から5kmくらいにある最寄駅を
最終目的地とすることにしました。

お店を出ると、朝にも関わらず猛烈な暑さでした。
DNFを決意して良かった!と、
心から思いながら走る5kmの道のり。

DSC00563

そして無事に「大聖寺駅」に到着!
完走はできなかったけど、約250km走りました。
生きて帰れるぞ!

DSC00565

ここで輪行して、金沢までは電車で向かいます。
ぼくらのライドは無事に終わった。

 

金沢へ

事前に着替えなどの荷物を送っていたので、
それを受け取ったり、後は打ち上げもせねばいけません。
特に打ち上げはゼッタイ!

まず自転車を手荷物預かりへ預けました。
そして事前に送っていた荷物を受け取り、
駅前にあるアパホテルの日帰り入浴へ。

そして体も気持ちもリフレッシュできたところで、
寿司だ!

DSC00566

そして寿司だー!!

DSC00567

ということで、打ち上げは回るお寿司。
のどぐろを喰らってやりました。
めっちゃうまかった~!

今回は本当に疲れた。
ギリギリのところを見極めて離脱できた感じで、
ある意味、万事うまくいった気がしてます。
無理は良くないですからね。

次に金沢にリベンジするときは、
“鯖街道”経由を希望!
夜の琵琶湖は退屈だからもうイヤだ。

 

おわりに

結果的には途中でリタイアした形になりましたが、
あの後、そのまま酷暑の中を走っていたら、
なにかえげつないことになってたかもしれないし、
あそこでDNFしたのは、正解だったと思います。

今回は「体調良くないな~。」という感じで、
決定的になにかがあったわけではないんですが、
本当に過酷な後半戦でした。

熱中症気味のところもあったのかもしれないですが、
もはや何が原因か模索しても分かりません。
金沢に着いてから寝れるところは全部寝たくらい、
体は疲れていたようなので、
無理をしないで良かったと、何度も思いました。

まぁなかなかええ経験になりました。


さて。装備的なことですが、
まずホイールの「Pro Lite “Bracciano A42″」は、
やっぱり「ロングライドには向いていない!」
と感じました。
印象としては、以前の自走アワイチのときと、
まったく同じことを感じました。
とにかくロングだと脚に来るイメージ。

後、薄手のイボ軍手は、自転車に不向き。
グリップはよく効きますが、
ちょっと手のひらが痛くなる感じもあったので、
どうせ買うなら厚手タイプのほうが良かったかも。
無いよりはあったほうがマシでした。
(・・・マジメに語る内容でもないですが。)


今回もお二人にはいろいろ任せっきりで、
大変お世話になりました。

リーダーdaiconさんには企画をはじめ、
諸々お任せしてしまいまして、
また、ななしきさんには、
胃薬を頂いたり、ゴール後も積極的に動いていただいて、
本当にありがとうございました。

辛かったけど、既に良き思い出です!
また一緒に走れることを楽しみにしています!

 

今回の軌跡

距離: 249.28 km
平均速度: 22.5 kph
カロリー: 3,815 C
時間: 11:04:59
高度上昇: 1,224 m
平均気温: 26.6 °C

↑スピードセンサー同期されてなかったので、
速度・時間とかは微妙に実際とは違う部分もあるみたいです。



2 件のコメント

  • おつかれさまでした、ななしきです。

    今回もBlog楽しく拝見しました、いやぁ・思い出しますね、楽しかったですね。

    >DDコンビ、完全に沈没いたしました。
    なんで( ´・ω・)おっさん はいってないん?w

    • お疲れ様でした!
      ほんとに色々ありがとうございましたー。
      なんやかんやで、毎回楽しい思い出になりますね(笑)

      ななしきさんは最後までピンピンしてたでしょ(笑)

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です