【はじめてのテン泊登山】北アルプスの絶景が広がる「双六岳」へ!

はじめに

7月に燕岳へ連れて行ってもらった際に、「今度テン泊登山をしよう!」という話がありました。

正直、体力の心配とあまりにも「アウトドア」すぎて、最初は否定的なところもありました。しかし、トレランで味わってきた低山ともまた違う「山の楽しさ」を味わってしまったもんだから、テン泊登山も楽しみでしかなくなってしまったのでした。

当初はテントとザックはお借りするつもりでしたが、何か自分の中で高ぶるもの(物欲)があり、テントは自分のものを購入することにしました。モンベルで小物も買い揃え、やる気は十分!

そしてその予定日だった9月の某日を迎えることとなりましたが…

【超絶悲報】悪天候で順延!!

嗚咽するほど泣いた。

どうなることかと思いましたが、10月になって、ようやく「はじめてのテン泊登山」が実現したのでした!

メンバーは前回の燕岳と同様。もう事前の準備から何から何まで987さんに率いてもらう感じ。いつもありがとうございます!

Member
  • 987さん
  • シミズさん
  • リンタくん
  • DARUMA

目指すは北アルプス「双六岳」だ!

コースタイムを見ると、登山センターのある新穂高温泉から登山口まで1時間半ほど。そこから6時間くらいで双六小屋へ。双六岳頂上は小屋から1時間ほどかかる場所にあるようです。

なかなか長丁場になりそうだ…。

準備をする(散財の記録)

まずギアが一つもなかったので、買い揃えるところから始まりました。
買ったものを並べてみると、こんな感じ。

【テント】Naturehike / Cloud up Pro UL
Zaneartsの「YAR-1」が欲しかったんですが、11月まで入荷しないということであきらめざるを得ず。安価でそれなりに軽いものを探していると、やっぱりNaturehikeに行きついてしまうのでした。貧乏人のサガです。ロマンシングサガ。

【感想】今回のテン泊でとりあえず必要十分な機能性はあると思った。

【シュラフ】NANGA / UDD BAG 380DX
3シーズン用シュラフ。モンベルを買うつもりでいましたが、憧れのNANGAの型落ちがめっちゃ安くなってたので買えました。
「快適温度3℃、下限温度マイナス2℃」ということで、多分理想的なスペック。素敵なマミー型。

【感想】今回は下限温度に近かったと思われるので、防寒着を着て使わないと寒かったですね。でもそれでぐっすり眠れたので良し。

【マット】Mont Bell / エクセロフト エアパッド180
現在廃盤。アウトレットで安くなっていたものを購入。しかし、ポンプバッグが別売りになっていたことに後で気が付きました。通りで安かったはずだ!(今は収納袋がポンプを兼ねているのが主流のはず。)
「R値5.0」で重量670gほどと、スペックは十分のはず!

https://webshop.montbell.jp/goods/disp_fo.php?product_id=1134274

口で膨らますのはイヤなので、電動ポンプを別で購入することに…

【マットインフレーター】Soomloom / Nexus Air Pump

バッテリーは非内蔵の給電式のため、めっちゃ軽量で比較的安価。
外部バッテリーを挿すと動き出すという簡単設計ですが、パワーも十分で便利な製品でした。
ポンプタイプの収納袋よりも安価に買える。小型で軽量で荷物にならないのは良い。

【感想】マットは寒さを感じることなく寝心地も良かった。ちょっと横幅が狭いけど寝るだけなら十分だった。電動ポンプめっちゃ便利!

【ヘッドライト】NITECORE / NU21
にわかトレラン勢だったのにヘッドライトは持っていなかったという…。
「milestone」なんかも候補にあったんですが、安価で評判も良いNITECOREにしました。テント内のランタンも兼ねて使いたい。

【感想】長時間使ったり、これを付けて山を歩いたりはしていませんが、光量もあって頼もしかった。スペックに近い使用時間(170ルーメンで約3.5時間)で使えるなら十分だろうと思う。

【ザック】Rab / Muon50
前述の通り、ザックは借りるつもりでいたのですが、石井スポーツに試着だけでもしに行こうかなと立ち寄ったら、いつの間にか買ってました。
3種類ほど試させてもらった結果、「重さよりもフィット感を重視すべき!」という結論に至ったものの、背負い心地が一番良かったものが一番軽量モデルだったというオチでした…。
石井スポーツのスタッフの方が懇切丁寧に説明してくれて、色々と理解して買えたのは良かった。専門店で買う理由が詰まってた買物体験でした。

【感想】試着した甲斐もあって、ちゃんと重さが分散していて使い心地は良かった。特に思いつくようなネガもないし、良いザックだと思った。一つ挙げると割とRabユーザーが多かったことくらい。


この初期投資に懐は寒くなるし、目ん玉も飛び出たんですが、買うたびに「自転車のパーツのこと思えば安い」という呪文を唱えつつ、謎の比較対象を用意することによって、散財に対する罪悪感をすべて消し去ることに成功。飛び出た目ん玉も元に戻りました。懐はとても寒い。

ちなみにベースウェイトで8kg弱でした。水と食料を入れても11kg程度に収まったので、想定していたよりも軽く済みました。

いざスタート!

987さんの車に乗せていただき、登山口のある「新穂高温泉」へ。
今回は金~土の2日間で行きましたが、3連休ということもあり土曜日分の予約駐車場が取れなかったようで、割と離れた鍋平の駐車場からスタートとなりました。

駐車場から登山センターまで30分ほど(!)かかりました。「あれ?早くも登山始まった?」と思わせる道中は普通に山道。

登山センターを過ぎて川沿いを歩き佐俣林道へ。緩い勾配が続く雰囲気のある砂利道で「自転車で走りたい!」と何度も思ったのでした。(良いグラベルだった…

1時間ほど歩いて「わさび平小屋」に到着。冷やした野菜やフルーツが並んでいました。

ここから登山口まではまだ15分ほどかかるようで、「まだ登山始まってなかったの!?」という気持ちとともに、その助走の長さに驚きました。

そろそろ登山口だ。

鏡平へ!

登山道(小池新道?)に入ってから、しばらくは川沿いの道。早くも山を感じる景色で、期待に胸が膨らみます。

想定外だったのはその暑さ。山の紅葉には遅いくらいなのに、日差しは暑く夏のよう。汗だくになりながら登って行くのでした。

秩父沢出合に到着。なんかいちいちスケールが大きくて素敵なんだよなぁ。

ここから割とグイっと登り始める感じで、次なる経由地「鏡平」を目指します。

途中から辺りの山々も見えるような高さになり、「あれ乗鞍ですよ」と教えてもらった山を見ると、確かに見たことのあるシルエットが!なんか感慨深い。

標高が上がってくるにつれて、徐々にあたりの景色も変わってきました。

紅葉には少し遅かったようですが、これはこれで素敵な感じだ。

今日の道のりが見おろせる場所があった。あの底のほうから歩いてきたのか…

そして鏡平に到着!

眼前にそびえる槍、穂高の迫力。風がない日だと池にそのシルエットが写るという、素晴らしいロケーション!

あまりの絶景に、しばらく時を忘れて景色の中に身を置いたのでした。

鏡平のすぐそばにある「鏡平山荘」で小休憩。

小休憩と思ったらリンタくんが「みそラーメン」を食べだした。横で見てると急にお腹が減ってきたわ。一緒に頼んだらよかった。

この小屋からの眺望も良い。

ここから今日のテント場である「双六小屋」までは2時間ほどかかるということで、まだまだここからが頑張りどころのようです。

双六小屋まで!

山荘から弓折乗越までの登りは急登が続きました。森林限界になるくらいの標高になると息切れが顕著に出てくる脆弱体質なので、少し登っては休んで無理のないペースで登る。

しかしこの道、きついのとは裏腹に、やたらに景色が良い。先ほどいた鏡平がこうもきれいに見下ろせるなんて、最高やん。

道はまだまだ続いているけど稜線も近そうだ。

そして登山道の分岐点、弓折乗越へ到着。ここもまた絶景やないか…

ベンチがあるので、少し小休憩としました。

圧倒されるわ。

分岐を双六岳方面へと進む。

ここに来てようやく稜線に登り着きました。

鏡平も小さく見えますね。

なんか立派な山があると思っていたけど、後々、これが目的地の「双六岳」ということが判明。

開放感のある稜線を歩く。この日は風もそれほどなくて、普通に暑かったのは想定外でした。

花のシーズンになると、いろいろな花が見られるようですね。その時の景色もぜひ見てみたいなー。

細かいアップダウンを経て先へと進む。

ようやく遠くに双六小屋が見えてきました。

なんかやたら素敵じゃないか…

そして、ようやく「双六小屋」へ到着!

やっと着いたー!

昼食でカレーを注文。山で食べるカレーは染みますね。

食後は慣れないテント設営へ。なんとか無事に設営できました。

ここをキャンプ地とする!

小屋も近く、双六池のそばの良い立地。

もうこのまま寝てしまいたいくらいでしたが、ここからアタックザックを持って「双六岳」の山頂を目指します!

“天空の滑走路”から絶景の山頂へ!

最小限の荷物を持って、双六岳を目指します。

小屋の脇から登山道があるので、そこから登って行きました。

なんか北側の眺めが良くなってきましたよ。

三俣蓮華岳のほうにもアクセスできるらしい。富山も近いのか…

急登開始。

急登を登りきると、いきなり景色が開けました。なんか今にも堺正章と夏目雅子が出てきそうな感じ。愛の国ガンダーラやん。

開けた道を進んで山頂を目指す。

そして今回の目的地「双六岳(標高2,860m)」をピークハント!

山頂からの眺めはド迫力で眼福の極み!

さっき歩いてきたガンダーラが「天空の滑走路」と呼ばれている道だそうです。言われてみたらそんな感じに見えんこともない。

山頂は北アルプスに囲まれていて、360度どこを見ても素敵な景色が広がるというワンダフルさ。絶景マーベラス。

写真じゃ迫力が伝わらない…

長居するつもりはなかったんですが、みんなこの景色に魅了されてしまって、誰も帰ろうとはしなかったという…

「山頂でコーヒーとかしないですよね」と、誰もバーナーとか持ってきていなかったですが、あまりの空間に「ここでコーヒー飲んでゆっくりしたかったね」という言い合ってました。

これほどに素敵な山頂だとは思わなかった。

双六岳、最高。

テント場に戻ってしばらくすると、日も落ちてきて急に冷え込みだしました。

完全に日没すると真冬の寒さに。防寒着を着込んで簡単に晩御飯食べて、寝る準備をしてシュラフに入ったらすぐに寝てしまいました。

一度、夜中にトイレに起きたとき、ふと見上げると満天の星空が広がっていました。スマホもカメラも持っていなかったので、一人でボーっと空を見てることしかしなかったけど、生きてきた中で一番きれいな星空だったかもしれない。

日の出は見られずに下山

前日に「もし4時くらいに起きられたら日の出を見に行こう」という話が出た際、その時点の疲労感で「私は無理かも…」と言っていたりして、最終的に「日の出は起きられた者だけで見に行こう」となりました。
目覚ましをかけずに寝たので、起きたのは5時前。意外とぐっすり眠れてしまった…。

みんなは見に行ってしまったんだろうと思っていましたが、テントの中にシミズさんがいるのを発見。どうやら987さんとリンタくんの二人で日の出を見に行ったらしい。

シミズさんと「せっかくなので日の出見たいよね」という話になって、近くで見られる場所はないかと少し双六岳のほうに登ったりもしましたが、日の出が見えるスポットまでたどり着くのは難しそうでした。

結局、小屋の前から見る程度しかできませんでしたが、7月に登った燕岳を望む朝焼けは、それはそれでなかなか美しい光景でした。

その後、みんなで朝ごはんを食べて、下山準備。日の出の写真を見せてもらったけど、めちゃくちゃきれいだった…。こういう時こそ、がんばって起きるべきだったなぁ。

少し遅くなってしまったけど、下山開始。

昨日登りで見た景色なのに、下山の時にも見とれてしまう。

遠くに雲の上から顔を出しているのは「白山」だと思えてもらった。白山、行ってみたい!

ボチボチと下る。

鏡平が見えてきた。

鏡平山荘で休憩。

987さんからグミもろた

前日よりはきれいに池に写っているかな?

この日は三連休の初日。途中から登ってくる人が多くてなかなか進めなかった。三連休おそるべし。

楽しかった登山もこれにておしまい。

少しハードだったけど、めちゃくちゃ楽しかった!

左から987さん、リンタくん、DARUMA、シミズさん

おわりに

今回もめちゃくちゃ濃密で楽しい登山でした!やってみないと味わえない得難い経験だったなぁとビンビンに感じでおりますわ。

双六岳の山頂は本当に素敵でした。二日とも晴天に恵まれたおかげもあって、周りにそびえたつ山の存在感とか、満天の星空を味わえたのは最高でしたね。後は昼はクソ暑かったのに夜はクソ寒かったり…。自然の中に身を置いているのを満喫できた気がしてます。

初めてのテン泊としては、これ以上ない体験ができたと思ってます。987さんに多謝!!!

準備していたアイテムがしっかり機能したり、「あれがあったらもっと便利だったかも!」というのも味わえて、ちょっと物欲的には良くない方向に向かっている気がしています。

帰りに「雪山登山も楽しいよ」というプレゼンもいただきまして、なんか気が付いたらアイゼン付けられる登山靴買ってました。

怖いです。己の物欲が…。

双六岳
photo by Rintaro



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