【夏の四国カルストライド!】1日目:絶景の「UFOライン」を経由する過酷山岳コースで四国カルストへ!!

はじめに

事の発端は、四国で「うどんライド」をした時でした。
帰りのフェリーで色々と盛り上がった中で、
具体的な計画となったのが「四国カルスト」の話。

ななしきさん、あまえびさんの二人は、
「四国カルスト」を走ったことがあったんですが、
2人とも天気には恵まれなかったので、
ぜひリベンジしたいということ。

そしてぼくは、カルストへ行くならば、
「"UFOライン"も一緒に走りたい」と切望。

その時のテンションだけで、
具体的なルート案まで作成されました。
そして後日、仲間にロゼさんも加わり、
計画が実現へ向けて動き出したのです!

 

四国カルストライド計画

今回の計画について書いておきます。

四国カルストにある「天狗荘」へ宿泊し、
翌日は松山から輪行で大阪まで帰る。
1泊2日ライドの計画!

初日はチームロゼ3人と、ななしきさんは別行動(!)
4人は「天狗荘」で現地集合という形になりました。
天狗高原に集合!という、ロマンチックなやつです。


我々3人は前日に深夜フェリーに乗り、
当日の早朝に「東予港」へ上陸。
そこを起点に出発、山岳部を南下して行きます。
絶景スポットと名高い「UFOライン」を経由して、
四国カルストへ走るという「よくばりプラン」

欲張るだけあり、コースはタイトです。
走行距離は140kmほどですが、
獲得標高は3300mUPにもなるガッツリ山岳コース

途中には補給ポイントは薄く、
夏場に走るにはキツいコースと言えるでしょう。

ななしきさんが代わりにルートを引いてくれて、
その時に彼はこう名付けました。

「天さん死なないでルート」

果たしてぼくらは無事に走れたのでしょうか。
無事にななしきさんと合流できたのでしょうか…。

おっさん4人の夏休みが
今、はじまる・・・

 

四国上陸~山岳コースへ!

前日。
大阪市内某所へ集合したチームロゼ3人。

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オレンジフェリーに乗るべく、
南港フェリーターミナルを目指しました。

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南港 22時発/東予港 翌6時着のフェリーに入船。
2等寝台で快適な船旅でした。

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寝て起きたら四国です。フェリーは便利。
東予港を6時半くらいに出発しました。

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東予港から山岳入る手前のコンビニで、
今日の補給食の調達。
なんせ「途中には何にもない」所を走るので、
ハンガーノックに備えて準備は必須でした。

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これから目の前に広がる山を越えるんだ。
山岳ライドとカンカンヘッドは男のロマン。

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道は緩やかに勾配を帯びてきます。
今日の通り道「寒風山トンネル」の標識も登場。

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しばらくは川沿いの道を登って行きます。
勾配はきつくても2ケタはいかないので、
登り基調と言えども、少し穏やかな道のり。

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いつの間にか山深くなってまいりました。
ちらちら見える川の水が圧倒的透明度!

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序盤に小さいトンネルをいくつか抜けますが、
ちょうどそこを走っているときに、ハプニング。

落車しました・・・!

路肩のアスファルトとの境界に、
ゴムが飛び出ている場所があったんですが、
そこで車輪が滑り、つるっと横に倒れました。

ずっと緩勾配で登っていたので、
それほどスピードも出ていなかったのが幸い。
自転車はブレーキレバーが傷ついた程度。
大きなケガはなく、腰・肩を軽く打って、
後は手首を捻ったくらいで済みました。
(コケ方がヘタなんだ・・・)

後ろから車も来ていなくて(来てたらアウトやった…)
ダメージが少なかったのは、不幸中の幸いでした。
ニャンニャン落車以降、気を付けてはいますが、
今回も自分の不注意だったな…がっくり。

凹んでばかりもいられません。
寒風山トンネルまであと2kmだ!

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序盤の難所、寒風山トンネルに到着。
"難所"たる所以は、そのトンネルの長さにあります。

トンネルの長さが5,432mもある!!

なんと5.4kmもトンネルを走るのです。
これにはビビらざるを得ない。

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とりあえずトンネル手前で小休憩。
心を落ち着かせるロゼさんは、
地熱を体感してはりました。

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では寒風山トンネルへGO!

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もう嫌で仕方なかったこのトンネルですが、
走ってみると、思いもしない利点がありました。

めちゃくちゃ涼しい!!

トンネル内がめっちゃ涼しい。
さっきまでの暑さがウソのように快適そのもの…
涼しさに癒される…
(Garmin Edgeのデータで18℃でした!)

時間帯の影響もあったのか、交通量は少なめでした。
歩道があるとか路肩がめちゃくちゃ広いとか、
そういう走りやすい配慮があるわけではないのですが、
意外と走りやすく感じるトンネルでした。

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真っ直ぐなトンネルなので、
出口は見えるのに、なかなか近づかなかったりして。

ようやくトンネルを抜けると、
そこは高知県いの町でした。

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心配していた寒風山トンネルですが、
特に何事もなく、無事に通過できました。
この地点で8時40分。

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登り基調でここまで走ってまいりましたが、
標高はまだ700mちょっとしかありません。
ここからが山岳ルート本番なのです!

 

絶景!UFOラインへ!!

トンネルを越えてからは、
寒風山の登山口を目指して、
ウネウネが続く林道を登って行きます。

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日陰が気持ち良い!
気が付けば標高は1000mを越えました。

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そして「瓶ヶ森(かめがもり)林道」の入口に到着。
この「町道 瓶ヶ森線」というのが、
「UFOライン」の正式名称なのです。

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旧道の寒風山隧道がここにありました。
寒風山トンネルを回避するために、
この旧道を走る選択肢もアリかもしれない。
今もしっかりと走れる道なのかは分かりませんが・・・

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ここに「寒風茶屋」というお店があります。
まだ10時になってなかったんですが、
「今からなんか注文とかできます?」って聞いてみると、
「できるものもありますよー」と言ってもらったので、
ブランチをするべく入店しました。

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「冷やしうどん」を注文。しばしの休憩です。

途中で登山に来たおばちゃんに話しかけられて、
この後に訪れる四国カルストの素晴らしさとか、
切々と説かれたりして、無駄にタイムロス。

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思いの外、ゆっくりと休憩しちゃいました。

ここからが「UFOライン」の入り口です。
張り切って参りましょうー!

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ここからも雰囲気の良い道が続きます。
チラっと見える風景や植物が、
独特な標高の高さを感じさせてくれます。
そんな道をジワジワと登って行きます。

 

ハプニング発生!!

途中でロゼさんが変な声をあげて停止。
みんなで様子を見に行くと、
なんか変なことになってしまっていました。

ん??
どうやらスプロケットが空転するようだ。
ま、まさかフリーが壊れたのか!?

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いや、違う・・・
18Tだけが空転してる!!

スプロケの根もとが欠けているのか!?

他のギアの挙動は問題ないので、
フリーじゃなくて、スプロケ側が欠けている!?
18Tだけが"縦にも横にも動く"ので、
おそらく、その可能性が高いと判断しました。
うーん、こんなことあるんですね…

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スプロケの18Tだけ故障した形。
使えるギアが限定されてしまったけれど、
18Tを使わない限りは、普通に走れそうです。
まぁロゼさんの脚力なら心配することないか!

ということで、人のハプニングには動じない私。
引き続きUFOラインのピークに向けて、
再スタートであります。

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途中で小さいトンネルがちょこちょこあり、
この辺りからゴツゴツした岩壁が出てきたり、
少し雰囲気が変わってまいりました。

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上を見上げると、山のテッペンがかなり近い。
雲が山にかかっているのも間近に見えます。
なんとも表現しがたい。
「山の迫力」とでも言うのかな・・・

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更に進んでいきます。

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そして、ついにUFOラインの絶景に!
ちょっと霞んでるけど!

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残念ながら雲がかかってしまってたんですが、
霞んでいても、この風景は絶景に間違いなかった。

そして自分の力で、
海からこの山の上まで走ってきたこと、
それがさらに特別なものに見せてくれました。

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しばらくここで景色を見てました。
そして、お腹が減ったのでここで休憩タイム。
絶景を見ながら食べるおにぎり。最高。

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石鎚スカイラインを下る!

ここからは絶景ポイントを通過し、
UFOラインの先へ進んでいきますが、
ちょうど雲の奥に進んでいく感じになり、
全体的に霞んだ中を走ります。

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そういうところも含めて、
なかなか楽しめないロケーションです。
後ろを振り返ってパシャリ。最高だ。

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そのうち、景色は雲の中へ。

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しかし、すごいところを走る道ですね。
晴れていたら道の先まで見えるのかな?

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この辺りで標高も1600mを越え、
ついに視界もこんな感じになりました。

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ピークを過ぎると後は下るのみ。
クネクネの道を下って行きました。

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そして「土小屋 白石ロッジ」で小休憩。

石鎚神社のそばにあるんですが、
自転車乗りもたくさんいました。

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序盤から登ってきた標高をリセットするべく、
ここからも「石鎚スカイライン」で、
面河渓の辺りまでは一気にダウンヒル!!
(せっかく登ったのにー!)

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結構な距離をガツン!と下りまして、
そのまま面河川沿いのR12を南下します。
下り基調の平坦で走りやすかったです。

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ほどなくして道の駅「おもごふるさとの駅」に到着。
ここで少し休憩をして行くことにしました。
(後で振り返ると、要所要所で結構ガッツリ休んでますね…)

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お昼ご飯は、おにぎりとお茶。
他にも色々と選択肢はありましたが、
疲れてしまって脂っこいものが食べられなかった…

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この休憩中に予定を確認してみると、
少し予定より遅れている感じだったので、
ここの下り基調の区間で取り戻す作戦に出ました。

秘策!
ひたすらに漕ぐ!!

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大きい四国カルストの看板が!
うおー、後31kmだ!

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脇を流れる面河川もまた風光明媚なのでした。
ここで泳いで、この辺りの旅館に投宿したい。
そんな夏休みでも良い・・・(現実逃避

この辺りから手首に違和感が。

落車したときの手首の捻挫

右手首をグネってしまってたんですが
今になって痛みが出てきました・・・
まぁ普通に走るのは問題ないので大丈夫。
(ダンシングはできなかったけど!)

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道の駅から27kmくらいノンストップで駆け抜け、
四国カルストの分岐点まで到着しました。
この区間で遅れを取り戻して、時間も問題なし!

いよいよ、ここからラストスパートだ!!

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地獄の登坂区間!四国カルストへ!!

ここから四国カルストのピーク地点まで、
「地芳峠」を含む登坂区間となっており、
28kmで1,130mほど登らなければいけません。

紛れもなく今回の「ラスボス区間」です。
胸が躍る!!(もう1mmも登りたくない!)

ということで、覚悟を決めてスタート。
ドンドンと下界が遠のいて行きます。

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序盤は比較的緩やかな坂が続きますが、
ここにたどり着くまでに十分登ってきたので、
魔界村で言うとパンツ一丁状態だ。(分かりにくい

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登れども登れども、
地芳峠にすら、なかなかたどり着かない。

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途中で「西谷農産物直売所」があったので、
少しトイレ休憩をすることにしました。

この日は終日曇り空でしたが、
それでも気温も高く、身体も熱を帯びます。
頭から水を被って、少しリフレッシュしたり。

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標高を徐々に上げていきます。
辺りの景色も山深くなってきました。

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途中で地芳峠に入る分岐があるので、
そこで最後の補給タイム。

メイタンチャージ!!!
よっしゃ行くで~。

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この辺りから、道は狭くなり斜度も増してきます。
休むところのない上り坂に疲弊してきます。

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地芳峠は距離/平均勾配などの数値を見ると、
それほどでもない峠なのですが、
ずっと登ってきた脚には、かなりキツイです。

後、途中から10%前後の区間が続いているので、
休みどころが少なく、精神的にもヤラれました。

おそるべし、地芳峠・・・

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登りのペースは人それぞれ。

途中であまえびさん、ぼく、ロゼさんの3人は、
それぞれ限界を迎えて、各自のペースで、
淡々と登るしかなくなりました。
(ほんとにしんどい時は人に合わせられないもの…)
"自分 VS 地芳峠"の戦いです。

途中、あまりの辛さに脚を付きました。
空を見上げて深呼吸をしてみます。
なぜか猛烈に「自然の中を走っている」ということを、
このときに感じたのでした。

「自然の神っていうのは居るわ、絶対。」
なんてことを思いながら山を登りました。
それほどに本当に強烈だった。
そういう雰囲気を持ってる峠道でした。

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ほぼ登りもピークだろうというところで、
ロゼさんが休んでいたので、そこで合流。

ゴールの標識も見えました。
いよいよ「四国カルスト」が目の前に!

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少し先には地芳峠の標識も。
ぼくらはラスボスに打ち勝ったんだ・・・
達成感に満たされます。

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そして天狗高原方面に向かうと、
驚愕の事実が判明しました。

まだまだ登るやないか!!!

先ほどのは"地芳峠のピーク"でした。
ここから天狗高原までは、また別の話。
まだ登坂区間が用意されていたのです。

eTrexを再度確認してみると、
ピークまでまだ5kmほどある様子。
心がバッキバキに折られた挙句に、
もう一発ヤラれた感じだ・・・。

とにかく登るしかないので、
頭をからっぽにして、感情も"無"となり、
無言で淡々とペダルを踏む。

いつの間にか視界が白くなってきました。

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寿命を削って登ってるんちゃうかと思うくらい、
スカスカになった身体から力を絞り出して、
ようやくカルストの入り口「姫鶴平」へ!

景色、まっちろ!

命を削ってやってきたカルストは、
雲の中だった・・・

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それどころか、視界が悪すぎる。
フロントライトを点けていない車だと、
近距離にならないと識別できないレベル。

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そんな中、ようやく天狗高原まで到着。
ついに走りきったぞ・・・

四国カルストに到着したという感慨深さも、
それ以上に高まる感情もないままに、
本日のお宿、「天狗荘」へ到着しました。

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今回の道のりを走りきったという、
その達成感だけがフツフツと湧いてきました。

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この後、チェックインを済ませた後、
ななしきさんと無事に合流できました。

ようやくフルメンバーが揃ったときは、
なんか変な感動がありましたね。

これにて一日目は終了となりました!
無事に宿に辿り着けて良かった!!

四国カルストの絶景は翌日に見られました。
その話はまた2日目の内容でご紹介します。
あー140km、疲れた!!!

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おわりに

走る前には半信半疑でしたが…

このルートめっちゃしんどい!!

あまえびさんが度々危惧していた、
そのワケを身を持って知りました。
つらかったー!

走る時期が悪いというのも、
少し難易度を上げているとは思いますが、
単純に「1000m級の山岳を2つ登る」って、
そういう経験もなかったですし、
後半の「地芳峠~天狗高原」の登坂は、
筆舌に尽くしがたい体験でした。

ただ140kmしか走らないにもかかわらず、
とても素敵な景色の連続を味わえます。
季節によっても別の景色が楽しめると思うので、
無駄に走り応えはありますが、
自転車で走るのには抜群のルートではないかと、
今回、思いました。
あんまり人様にはオススメしないですが。


途中の補給ポイントについては、
少し情報が少なく悩ましい部分でしたが、
ざっくりと書くとこんな感じでした。

市街地のコンビニを最後に、
「寒風茶屋」までは補給ポイントはないです。
(↑ここも年中営業しているのか不明ですが・・・)

自販機なんかもなかった記憶なんですが、
湧水は何か所かありました。

寒風茶屋からUFOラインを抜けて、
「白石ロッジ」まで補給場所がありません。

白石ロッジからは、
面河川沿いに道の駅などもあるので、
この辺りは大丈夫かなと。

後は「地芳峠」の付近もなにもないので、
本格的に登り始めるまでに、
ある程度、補給のことは考えといたほうが、
良いかと思います。

市街地以降にコンビニなんかはありませんので、
「序盤に補給食を潤沢に」しておいたほうが
安心して走れるかもしれませんね!
と身を持って思った道のりでございました。

 

今回の軌跡

距離:139.54 km
時間:7:32:03
平均速度:18.5 kph
高度上昇:3,266 m

 

 



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