はじめに
今回はジャズベースのお話。
少し前にMOONのジャズベにアクティブサーキット(コントロールプレートに配線済み)の「AUDERE AUDIO」を取り付けたことを書きました。
同じような、ほぼポン付けできるコントロールプレートの製品は、国内/海外メーカー問わず色々と製品化がありますが、今回はその中華製品についての体験をレポート。
アリエキスプレスにある中華製品
日頃から自転車関係などで物色することの多いAliexpress。
楽器のカスタムパーツも豊富で、ジャズベの本体関係はもちろん、ピックガードや謎のエフェクターなどなど、色々とあるんですよね。
もちろん出品されているモノは全部「ちゃんとしたモノ」ではないのは前提で、価格も品質もピンキリの印象。しかし「中には良いものもある!」という認識も間違ってはいないと思います。
そんな中、今回の表題にあるアクティブサーキットの存在を確認。いくつか種類がある中で、こちらが一番バランスがよさそうな感じでした。

商品の仕様をかいつまんで書き出すと、こんな感じ。
ジャズベタイプに適合した完全配線済みのコントロールプレート。
- パッシブ/アクティブ切替スイッチ付き
- 18V(9V電池×2)駆動
- トーン/ボリュームはスプリットシャフト型のポット(B500k/A500k)を使用。
- コンデンサは電解コンデンサ?(.068μm)
- ノブは黒いプラスチックノブを使用。
- 取り付けネジ付属。
これで5,000円ほどという、謎の安さ。
おもしろいので買ってみることにしたのでした。
中華プリアンプを試す!
最近のAliexpressには、商品によっては10日くらいで届くものもあり、今回のこれもそれに該当していたので、8日ほどで到着しました。
どんないかがわしいものが来るのか楽しみにしていたら、ちゃんとした化粧箱が入っていたのでガッカリ。
「alnicov」というブランド名?が刻まれております。
ギターのピックアップに「Alnico V」というのがあるんですが、それを拝借した何かなのでしょうか。念のためググってみましたが、何の情報もございませんでした。

箱を開けるとグルグル巻きになった本体が入っていました。これなら別に箱要らんやろ・・・

実際にモノを手に取ってみてみると、しっかりと作られている感じがします。


説明書などは入っていなかったんですが、配線はピックアップの線と、アース線を繋げるだけなので、難しいものではないです。
当たり前ですが、基盤に配線をする場所がしっかりと用意されていました。

早速、動作確認も兼ねて、繋いでみることにしました。
動作確認と言うことではんだは使用せずに、仮止めみたいな形で、しっかりと音が出るかの確認でした。
出音はかなり素直な感じでした。パッシブでもなかなかええ感じの音が出るではないですか。
アクティブの味付けは最小限。バルトリーニ的なバキバキサウンドのタイプではないですが、これはこれでなかなかええ感じです。
18V駆動だからということだけではないとは思うんですが、アクティブ/パッシブとのボリュームのバランス違いすぎて、ビックリしました。出力があまりにも違うんですけど・・・
冒頭にも書いた「AUDERE AUDIO」と比べると、サウンドメイクの自由度も低くて、さすがに及んでいない感じはありますが、5,000円でこれはかなり良いんじゃないだろうか。
もうちょっと使い込んでみようと思ったので、はんだで配線してベースに組付けようと思ったその時、問題が発覚しました。
入らへん。
どないしても入りまへん。
物理的にベースのコントロールキャビティに納まりまへん。

この本体だけなら収納可能なんですけど、9V電池が二つも入る余裕は皆無。どう見ても、ざぐりを広げないと無理なのでした。
これをインストールするために、ボディの穴をゴリゴリ広げる気にもならず、今回は終焉を迎えたのでした。
おしまい。
おわりに
「石橋を叩いて渡る」という言葉がありますが、ちゃんと叩いたことはありますか?
私は今回、叩きませんでした。叩かなかったら橋が崩れ去ったような形で終わりを迎えました。
しかしどうだろう。
それでも得たものはあったんじゃないか?
なんとかプラス思考に持ち込んで、このまま大団円で有終の美を飾れないものかと奮闘してみたんですが、結局何度考えても失われた5,000円しか頭に浮かばないのである。
みんな、石橋はガンガン叩いて行こうぜ・・・
しかし中華パーツおもしろいなぁ。怪しいエフェクターも試してみたいね。
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