この記事のもくじ
はじめに
ロードバイクに乗りはじめて10年以上が経ち、Raleighのクロモリのエントリー機から始まった自転車も、Dedaのカーボンへ変わり、そしてLapierre、FACTORのハイエンドフレームに乗るようになり、もう物欲の限りを尽くした感がありました。
そして気が付けば手元にはFACTORに加えLYNSKEY、そして折りたたみ自転車のDAHONの三台体制になってしまっていました。
今回、この三台をすべて手放してグラベルロード一台に集約してやろう!という、勝手に一大プロジェクトに挑んだ気になっている男の記録である。
FACTOR、さよなら。

経緯
グラベル試乗ライド事変
日頃お世話になりまくっているかぼさんより「試しにグラベルロード乗ってみませんか?」というお誘いをいただきました。こんなに楽しそうなお誘いは、迷うことなく二つ返事でございます。
正直「グラベルロードってなんなんだ!?」と、まったく理解が追い付いていないまま、試乗をさせてもらいました。
乗ってみた感想としては、それは紛れもなく「グラベルロード」でした。
文字通り「グラベルを走れるロードバイク」だったのです!
その時、光が曇天を切り裂き、物欲の天使が舞い降りました。天使は私の耳元でソっと囁いたのです。
「これがあれば一台でロードもグラベルも走れるね♪」
物欲よ、こんにちわ。
家庭の事情
もうひとつは家庭の事情。
子どもが思春期を迎え、完全にプライベートが守られる子ども部屋の必要性が出てまいりました。都会の狭小マンションにひっそりと住まう私たちです。今のままではそんな部屋を分け与えられる余裕はありません。
しかし我が家には私の趣味の物が詰め込まれた自室があるのです。必然ですが、こういった重大な決定事項が下されました。
「趣味部屋を撤退し、子供部屋を用意せよ!」
Yes, sir!
正直どの自転車にも未練はない。むしろそれをある程度の元手にして、そしてグラベルロードを手に入れられるなら、それはメリットでしかないような気がしたのです。
こうして私の「自転車一本化計画」が静かに進みだした・・・
Scott Addict Gravel 30を購入!
謎の日本未発売モデル
ロードバイクとしてもしっかり使える「レーシーに走れるグラベルロード」を探すことにしました。予算の都合上、完成車で買う前提で検討しました。
最終的に見比べていたのはこの辺のモデル。
- Canyon Grail
- Scott Addict Gravel
- Cannondale Topstone
元々FACTORを買うときに最終候補だったのがScott Addictだったこともあり、Addict Gravelにはかなり興味がありました。SNSでも「Addict Gravelは良いぞ」と言ってもらえたこともあったので、かなり前のめりで見ていました。
しかし26年モデルの展開の中で、完成車は「Gravel40」のみ。フレームの見た目が好みじゃない時点で候補から外さざるを得ない…。
ネットで見る限り、本国のラインナップは結構豊富。その中の「Gravel30」というモデルは、フロントシングル仕様で、フレームのデザインもかなり好きな感じ。
こういうのめっちゃ好き!

そんな話をショップ(ポイキャン)でしていたところ・・・
「少し時間はかかりますが本国のモデルも正規ルートで持ってこれますよ。」という超絶朗報を頂いてしまい、しかも予算内で収まりそうなので購入を決意したのでございます。
納期は4月末くらいだったので、それまでにゆっくりと今の自転車を整理しようなんて考えていたら、まさかの前倒し入荷となって、想定よりも早く受け取ることができてしまったのでした。
納期も早まったのもありますが、急いで組んでくれたショップにも感謝!
紐変速+油圧 GRX12sのエントリーグレード?
Addict Gravel 30のスペックはこんな感じ。
| 仕様 | |
| フレーム | Addict Gravel Disc HMF Carbon, Gravel geometry |
| フォーク | Addict Gravel HMF Flatmount Disc, 1 1/4″-1 1/2″ Eccentric Carbon steerer |
| リアディレイラー | Shimano GRX RD-RX822 GS 12 Speed |
| シフター | Shimano GRX ST-RX610 |
| クランクセット | Shimano GRX FC-RX610-1 40T |
| BBセット | Shimano BB-RS500 PB |
| チェーン | Shimano CN-M6100-12 |
| カセットスプロケット | Shimano CS-M7100-12 10-45T |
| ブレーキ | Shimano BR-RX410 Hyd. Disc |
| ブレーキローター | Shimano SM-RT-CL700 |
| ハンドルバー | Syncros Creston 2.0 X |
| ステム | Syncros RR2.0 1 1/4″ |
| シートポスト | Syncros SP-R101-CF |
| サドル | Syncros Tofino Regular 2.0 Cutout |
| ヘッドセット | Acros AIF-1134 |
| ホイールセット | Syncros RP2.0 Disc |
| タイヤ | Schwalbe G-One RX |
| 重量 (概算) | 9.5 kg |
ざっくり特徴挙げると、GRX12スピードの紐変速、油圧ブレーキ。フロントシングル仕様。
完成車の状態で9.5kgくらいあり、今まで乗っていた軽量なロードバイクからすると…普通に重いです。
ただ重さの要因は足回りで、ホイール前後で1850gほどあるのと、45Cのタイヤは標準的な重さでも前後1kgを超えてしまいます。さらに完成車時点ではチューブド仕様なので、その辺も重さには起因しているでしょう。
ロードバイク仕様にするときは、FACTORで使っていた「ZIPP 303 Firecrest」に替えて使っています。ホイールを変えるだけで1kg以上は軽くなるはず。
まぁそもそも軽量バイクが欲しいわけではないので、ここは重要視していないですが、カスタムするところが沢山残っているというのも、それはそれで楽しみな部分ではあります。
ロード・グラベル併用の問題
ろくに下調べもしていなかったこともあり、「ロード仕様とグラベル仕様でホイール替えたらええわ」としか考えていなかったですが、ホイールのフリーの互換性に問題がありました。
付属のホイールはトップに10Tが入る「マイクロスプライン規格(MTB向け)」。
そのためスプロケはMTBのSLX規格である10-45Tが付属していました。これは仕様を見ただけで分かる情報なのですが、それすら私は把握できていなかったのです。恥部。
手持ちのZIPPは「HGスプライン(ロード向け)」の11速対応。
こちらは後発のロード向け12速とも互換性があるということは知っていたので、「この10-45Tも同じ12速だし装着できるやん♪」と思っていたら、全く互換性なかったというオチでした。
ロードとMTBの規格に互換性がないことくらい知っていたけど、GRXマジックに勝手に翻弄されちゃいました。
コンポのGRXはどちらの12速にも対応しているため、フリーに互換性はなくとも、ロード向け12速のスプロケを用意すればホイールの入れ替えで、「ロード用」「グラベル用」と使い分けることはできるのです。
ギア比で悩む
ロード用スプロケとMTBスプロケでは歯数の展開がかなり変わります。ロード用に45Tなんてないのです。これが悩ましい要因でした。
| グレード | モデル番号 | 対応歯数 (T) |
| Dura-Ace | CS-R9200 | 11-30T, 11-34T |
| Ultegra | CS-R8101-12 | 11-30T, 11-34T |
| 105 | CS-HG710-12 | 11-36T |
フロントがダブルだと、そこまで悩むこともなかったのかもしれませんが、フロントシングルなので使えるギア比をしっかり考える必要がありました。
今までのロードバイクの構成は、「コンパクトクランク(50T/34T)でスプロケ12-28T」。ギア比は「1.21~4.17」の幅でした。
完成車に装備されているフロントギアは、GRXの40T。悩むべきは42Tに替えるかどうかというところでした。
ロード用のスプロケには一番ワイドな「105(CS-HG710-12)」を入れた場合で計算をしてみました。
| グラベル仕様 | 10T | 12T | 14T | 16T | 18T | 21T | 24T | 28T | 32T | 36T | 40T | 45T | |
| フロント | 40T | 4 | 3.33 | 2.86 | 2.5 | 2.22 | 1.9 | 1.67 | 1.43 | 1.25 | 1.11 | 1 | 0.89 |
| 42T | 4.2 | 3.5 | 3 | 2.63 | 2.33 | 2 | 1.75 | 1.5 | 1.31 | 1.17 | 1.05 | 0.93 | |
グラベル仕様は40Tで良いんですが、ワイドすぎるスプロケのおかげで42Tにしてもそれほど大きく影響なさそうです。
平坦(舗装路)だとトップ側を多用していたので、むしろ42Tのほうが良いかもしれません。登りは少ししんどくなりますが、ギア比が「1」を割っていたらなんとかなるだろう・・・
| ロード仕様 | 11T | 12T | 13T | 14T | 15T | 17T | 19T | 21T | 24T | 28T | 32T | 36T | |
| フロント | 40T | 3.64 | 3.33 | 3.08 | 2.86 | 2.67 | 2.35 | 2.11 | 1.9 | 1.67 | 1.43 | 1.25 | 1.11 |
| 42T | 3.82 | 3.5 | 3.23 | 3 | 2.8 | 2.47 | 2.21 | 2 | 1.75 | 1.5 | 1.31 | 1.17 | |
ロード仕様では40Tにトップ(11T)だと「3.64」。これはコンパクトクランクでアウター×14T(3.57)と近い感じです。ケイデンス低めオジサンなので、もう一枚くらい欲しくなる感じ。
フロントを42Tにすると、トップ11Tで「3.82」。コンパクトクランク比較で13T(3.85)に近い感じ。全体的にギアが重くなることでロー側が心配でしたが一番軽いギアで「1.17」と、なんならインナー×28Tよりも少し軽くなるのでこちらは問題なさそう。
ということで、早い段階で42Tに換装しました!
なぜか「RX610-1」のラインナップに42Tはないため、上位グレードの「FC-RX810-1」の42Tを装着しました。

実際に走ってみた印象としても42Tに替えて良かったです。
乗ってみた感想
週末にグラベル、ロードともに乗ってきました。
グラベルは前日の雨の影響ありまくりのドロドロコースで、石ゴロゴロの下りもあったりして、なかなかスリリングなコースでした。

今までの自転車では走れなかったコースをガンガン走れるのは新鮮でした。こいつは紛れもなくグラベルバイクだ!

そして後日ホイールを替えてロードバイク仕様にしてライド。

一抹の不安を吹き飛ばすほどに、普通にロードバイクだった!!!

フロントシングルであることも、悩んで決めたギア比もまったく問題のない感じ。レースとか攻めた走りなんてものに興味のない、”いつものグルメライドスタイル”だとこれで充分すぎる。
「グラベルロード」ってネーミングで損している気がするくらい、これはオールマイティなロードバイクなんじゃないだろうか。素敵なバイクを手にしてしまった!
後はもう少し脚力を戻して、あんなところそんなところも走りに行くぞー!
おわりに
最高に楽しいバイクを手に入れてしまいました!
また自転車の新たな楽しみが見つかりそうでワクワクです。

最近SNSでも色々な「グラベルライドイベント」の開催を目にすること増えてきていて、正直うらやましく見ておりました。
そんなイベントにも参加できるバイクを手にしてしまった!イベント参加も待ったなし!
すこぶる楽しみやー!
今回の機材の入れ替えで、ツールケースに入れておきたいものとかも、ちょっと変わってきたりしているので、またその辺のアイテムを見直すのも地味に楽しいです。やっぱり物欲が絡むと盛り上がるなー。
ただ「グラベルってどこ走ってるの?」とか、そういう肝要なことでまだまだ分からないところだらけなので、先人の皆様方、こっそり教えてください。
いや、案内ライドをしてください!(切実)

しかし来月は「鯖街道ウルトラマラソン」の半鯖コースに出るという、自転車に全く関係のないイベントが待ち受けております。
あー、圧倒的に休みと体力が足りてねぇ!!!






















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