私が「Campagnolo “Neutron Ultra Clincher”」を選んだワケ。

はじめに

先日、ずーっと欲しくて欲しくて悩んでいたホイール
「Campagnolo "Neutron Ultra"」を購入しました。
ホイール遍歴は、最初に"Campagnolo Khamsin"を買ってから
故障を期に、"Shimano ULTEGRA WH-6700"へ移行しました。
2年ほどしか走ってないくせに、今回"Campagnolo Neutron Ultra"へ買い替えをしたんですが、
その購入動機というか、買ってしまった言い訳について駄文長文を書きます。
ご容赦を。

まず最初に触れておきたいのは
「どうしてホイールを買う必要があったのか」という基本的な部分。
奥さんには一生理解をしてもらえないんですが、
これには立派な言い訳がございます。

ぼくのような貧脚クソ野郎にとっては
正直なところ"ULTEGRA WH-6700"でも十分でした。
実際、なんの不満な点もなく、そのパフォーマンスには満足していました。
しかし人間の好奇心とは恐ろしいもので、
「もっと軽い、良いホイールを使ったらどうなんだろう」と、
単純な疑問・好奇心が出てくると、それはやがて物欲に姿を変え、
気がつけば頭の中は煩悩に支配されてしまうのであります。

なんというのか、表現が難しいんですが、
こういう時にこそ便利な日本語があります。
「オトコの浪漫」
これしかない。これです、これこれ。

 

欲しいホイールを考える

なぜ「Campagnolo "Neutron Ultra Clincher"」(以下:Neutron UT)
を選んだのかという、誰も興味のない自分なりの選定基準を書きます。
もはや自分を納得させるための作文です。

1、欲しいホイールの条件を考える

クリンチャー or チューブレス
クリンチャーORチューブレス

ある程度の価格帯のホイールになると、
("WH-6700"がそうだったように)
「クリンチャーかチューブレスか、もしくは両方(2Way)」という
装着できるタイヤの選択肢が出てきてしまうんですが、
これについては以前から「クリンチャーを使いたい」という考えでした。

普段のメンテナンスや、まさかのパンク時の対応、
そしてタイヤ自体のコストなんかを考えても、
やっぱり取扱いの気軽な"クリンチャー"で良いかなと、
これに関しては特に迷いもありませんでした。

ディープリムについて
ディープリム

ホイール選びの悩みどころは、やっぱり「リムの高さ」
「ディープリムにするか否か」というのは一番の悩みどころでした。

ディープリムはかなり魅力的です。(今もほしい!!)
それはもう単純な理由で「見た目がカッコイイ」から。
しかし、そもそもディープリムの持つ"空力効果のアドバンテージ"、
これは要するに高速域で走る際での優位性なんだと思うので、
ぼくのような低速域専門(←遅いだけ!)では、体感すら難しい可能性があるし、
そもそも「普段使いがしにくい」印象もあります。

というようなことで、
やはり実用面で「普段、なんどきであっても気軽に走れる」ということになると、
"WH-6700"と同じような「万能型」であり、
それは「走り心地」であったり、「軽さ」という部分だったりするんじゃないかなと。
そういった部分で今より優れているものがほしいなぁと考えるようになりました。
なんとなく自分の欲しいホイールが絞れてきました。

2、競合ホイールとの比較

いろいろなホイールを調べてみた挙句に
候補をいくつか絞ることができました。

SHIMANO "DURA-ACE WH-9000-C24"
DURA ACE C24

Campagnolo "Eurus Mega G3 Clincher"
EURUS

Campagnolo "Neutron Ultra Clincher"
NEUTRON

「比較的ローハイトリムで、
ロングライド向きで軽量、万能型ホイール。」

そんな条件で見てみると、
結局、候補に残ったのは2大メーカーの上記の3つでした。

MAVICやFULCRUMはレーシーで堅いイメージがあって、
グイグイ走る人向けの"先入観"があるので除外しました。
FULCRUMはブランド自体あまり好きじゃない。
SPINERGYやNOVATEC、脱線してZIPPの30mmなども検討しましたが、
コストパフォーマンスで見ると疑問があったり、
物自体の情報が少なかったりと、いろいろあってやめました。

MAVIC

自分の希望に一番合いそうなホイールとしては、
"DURA-ACE WH-9000-C24"が一番妥当な気がしますが、
あまりも「無難すぎる」ような気がしてあまり気が乗りませんでした。
単純に「シマノ以外のブランドにしよう」というのは、
確固たる理由はないけど最終的に出てきたポイントでした。

カンパニョーロについては、
一番最初のカムシンでかなり良いイメージがあったので、
その上位にある"Eurus"はとても魅力的でした。
"Eurus"も、その上位の"Shamal"とも遜色のないという評判があるくらい
優れたホイールのようなのですが、
見た目がかっこいい「G3スポーク」が
あまりにも「はい、カンパニョーロです。」という感じで好感が持てなかった
という消極的な部分もありました。

G3

ニュートロンはG3でもない地味なホイール。
長年にわたって愛されてきた、いわば「定番モデル」
大きなモデルチェンジがあって当たり前の中で、
マイナーチェンジを経て、ずっと同じポジションにいるという
その実績だけで、良いホイールのような気がしてしまう。

結局どれもが優れたホイールなのだろうという結論に至り、
「特にマイナス面が見当たらなくて絞り込めない」状況だったんですが、
その中でニュートロンを選ぶ決め手がありました。

3、ニュートロンを選んだ決め手

見た目の地味さが職人的
クラシカルな見た目

まず特筆すべきは、見た目の地味さ。
カンパニョーロにも関わらず、地味なのです。
G3組みもなければ、リムはローハイトでほとんど目立たない。
パっと見て「ん?どこのホイールや?」となりそうな、
その職人的な雰囲気さえ漂う地味な見た目に惚れました。

リムがローハイト
ローハイト

高めのリムが流行の昨今なのにもかかわらず、
ほかのホイールに比べてリムがかなりローハイト。
リムハイトわずが18mm。
「高速巡航できなくても良いから、山に越えて遠くへ走りたい」と思う、
のんびりライド専門のぼくの性癖にはよく合うんではないかと思いました。

EURUSとの比較

EURUSとの比較でよく見られるのがリム重量の話。
EURUSとニュートロンは重量はほとんど変わらないんですが、
使用しているスポークの数は圧倒的にニュートロンのほうが多いです。
そうなると、「重量差があるのはリム」ということになります。
「リムが軽い→登りでの走りが軽い/出だしが軽い」ということになるので、
邪推ではありますが、
ニュートロンのほうがリムに優位性があるんじゃないかという考えです。
真偽は分かりませんが面白い話ではあります。
G3に比べると頑丈そうには見えますけどね。

財布にも優しかった
懐に少しのやさしさを

最後にこれも大事な要素なので書きますが、
「他の二つよりかなり財布に優しかった」という事実。
あまり価格差のないEURUSとでも1万円ほど差があったので、
最終的な後押しにはなりました。

 

正直よく分からない悩み

自転車のパーツにはよくあることなんですが、
「実際使ってみないとよく分からない」というのは良くあること。
なんなら「使ってみたけどよく分からないもの」も山ほどあります。
そんな中で、走る印象がガラっと変わると言われるホイールにしても、
何種類ものホイールを実際にいつものように走って試してみないと
正直よく分からないんじゃないかと思います。

そういう環境にない人は勇気を振り絞って前に進んでほしい。
「結局は好き嫌い。」
これが今回のホイール購入においての合言葉でした。
"悩んでいる時間こそが至福"なのですが、
悩んだら悩んだだけ納得できる理由ができるに違いないですね。

というわけで、
長々と購入動機などを書きましたが、
最初に想定していた以上にしょうもない内容となりましたことを
ここにお詫び申し上げます。

ようこそ、ニュートロン。

装着完了


 



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