日本のファンクバンドBacchus
田村直美モータウンライブのバックを務めていたバンドで、
分厚いホーンセクションが核になったサウンドが持ち味。
Big Horns Beeなんかを彷彿とさせるスタイルで、
キャッチーかつファンキーなメロとホーンセクションが魅力です。
バンド史上唯一のアルバム
かなり本格的にどうでもいい話ですが、
学生の時、仲の良かった友人"土井くん"がオススメしていたアルバム。
かなりの年月が経ってから、いまさらやっと入手できました。
当時、「是方博邦Rock Unit feat.田村直美」のライブを
"京都RAG"へ頻繁に見に行ってたりしたこともあり、
その田村直美関連として、かなり注目した作品でもありました。
"Bacchus"というバンドで唯一のアルバムが本作"Funk A La Mode"。
既にCDは廃盤になっているようなので、「知る人ぞ知る」状態ですが、
なかなかどうして、本作は素晴らしいアルバムなのであります。
"FUNK A LA MODE"
Bacchus :
佐々木史郎(Tp)
鈴木正則(Tp)
春名正治(Sax)
臼庭潤(Sax)
佐野聡(Tb)
成田昭彦(Dr)
村上聖(B)
柴草玲(Key)
高山一也(G)
Guest Musicians :
田村直美(Vo)
山根麻衣(Vo)
山根栄子(Vo)
山根暁(Vo)
Kenny Mosley(Dr)
Duane Riley(Rap)
http://www.kohhy.co.jp/link/bacchus.html
インストからボーカルものまで!
冒頭ののタイトル曲"Funk A La Mode"から、
ホーンセクションが炸裂したファンキーなサウンドで幕を開けますが、
なんと言っても2曲目"Silver Spoon"が秀逸!
オリジナルは田村直美のもので(アルバム"N'"に収録)、
このバージョンには、きちんと本人がゲスト参加してます。
原曲とはまた違ったファンキーアレンジで聞かせてくれます。
不意なラップから怪しげなイントロの雰囲気から、
ボーカルが入ると急に田村直美節が炸裂して、
なんかやたらに濃い曲に仕上がっています。
なんといっても田村直美のゲスト参加はこのアルバムの華でもあります。
#6"Eternal Joy"にも参加していますが、
その個性が抜群に出てて、完全にBacchusをバックバンドにできているので、
これはこれで素晴らしいと思いますね。
カバー曲も何曲か収められていますが、
#3"Lupin The 3rd"はもはや反則。
キメキメのイントロから、何が始まるかと思わせて安定のあのテーマ。
途中ソロ回しになり、そのままアッサリと終わってしまうのが少し残念ですが、
嬉しい選曲ですね。
#10"Way Back Home"はThe Crusadersでお馴染みのあの曲。
半分日本語の歌詞が乗っているところに最初は違和感を覚えましたが、
なんだか曲の持つもの悲しげな雰囲気は、日本語にも馴染んでいて
哀愁漂うメロウな曲に仕上がっていますね。
もちろんオリジナルもクオリティの高い楽曲がそろっていて、
コーラスワークから始まる落ち着いた#4は
Earth,Wind&Fire的なスタイルのスキャットの乗るインスト。
#5はミドルナンバーのファンクチューン。
サビのキメが印象的で、歌モノっぽさも残るキャッチーな曲。
もっとオルガンを弾いてくれたらもっと最高。
歌モノ#7はベースのバッキングから始まる変わったアレンジ。
ビッグバンドさながらの盛り上がり。
ノリノリのラテンインストの#8、
小気味のいいFusionスタイルの#9とかっこいいインストが続く。
ラストはオープニングとは違い、浮遊感のあるバラードインスト。
"Way Back Home"からの流れが良いですね。
アルバムをしっかりと締めくくってくれます。
Track List :
#01 Funk A La Mode
#02 Silver Spoon
#03 Theme From Lupin The Third
#04 Morning Rain
#05 7th Day
#06 Eternal Joy
#07 部屋
#08 Pentagon Cafe
#09 North Fox
#10 Way Back Home
#11 Voyage
ホーンセクション好きにはたまらぬ作品
なんだか良い意味で日本らしいとてもキャッチーな作品。
歌モノもカバー曲も適度に混じっているし、
だからといってオリジナル曲が退屈なわけでなく、
しっかりとメロディも聞かせてくれるところが、良い意味で日本っぽくて良いですね。
冒頭でも名前を出した"Big Horns Bee"とは、近いものを感じますね。
どちらにも共通する分厚いホーンセクションにはテンションがあがりますね。
ビッグバンドとかそういうのが好きな人は楽しんで聴けると思います。
しかしなぜこの一枚のみしかリリースしなかったのかは知りませんが、
一枚だけではもったいないバンドです。
どうでしょうか、今から再結成してみるのは…
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