氷点下を走る!大阪から伊勢へ向かって走る大寒波ライド!

はじめに

元旦からインフルエンザにかかってしまい、
治るまでに結構長引いてしまいました。
新年の走り初めの機会を逃してしまって、
ようやく今年一発目のライドに行ってきました。

昨年から予定されていた、
チームグルメライドのイベント「伊勢ライド」
奇しくも大寒波襲来とタイミングが被り、
更にリーダーdaicon氏が”TU-FU”でDNS。
開催自体が危ぶまれました。

しかし、天気予報はもちろんのこと、
通過地点のライブカメラのチェックなど、
事前に情報を集めた結果、
「まぁとりあえず行きましょう!」
ということで、ライドは決行となりました。

ちなみに、ななしきさんがまとめてくれた
当日の天気予報はこんな感じ。

0x1L4xu0

寒いことは間違いなさそう!
厳寒期用重装備で行ってまいりました。

 

待ち合わせは富田林

4時前に家を出発。
今回は帰りは輪行予定なので、荷物は多めです。
待ち合わせの富田林に向けて走り出します。

DSC01816 DSC01815

今里筋をひたすら南下しますが、
大阪市内に寒波の影響はそれほどない様子で、
とにかく風だけが強いのでした。

DSC01817

途中で大和川沿いの道へ入りました。
暗い道ではVOLT1600大活躍です。

DSC01818

川沿いを東へ進むと、
完全に追い風基調になり楽ちんモード!

こんな時間にもウォーキングの人がいるので、
気を付けながら走りました。

DSC01820

柏原の辺りで”石川”沿いへ入りますが、
元々この辺の道がよく分からないし、
なんせ暗いので怖かった~。

DSC01821 DSC01822

そのまま川沿いを南下して、
なんとか富田林の辺りに到着しました。

ずっと氷点下を走っていたにもかかわらず、
それほど寒さを感じなかったのは
冬装備を充実させた成果ですね。

DSC01823

ちょっと早めに集合場所に着いたのは、
本日2度目の朝ごはんを食べるためなのです。

で、待ち合わせ場所は「すき家」でした。
他の二人は牛丼を食していましたが、
ヘヴィすぎるので、ぼくは朝定食を。

意外と良いかもしれない、早朝のすき家。

DSC01824

この時点で集まったのが、
ななしきさん、マムートンさん、そしてぼく。
参加予定だったゴリラ氏から寝坊でDNSの連絡。
結局、このトリオで出発することになりました!

 

氷点下を走る!

富田林から伊勢を目指して出発です!
竹内街道を奈良方面へ走ります。
早速登るとは知らずに、ブウブウ文句を言う3人組。

DSC01826

目の前に出てきた気温表示は「-3℃」
しかし登坂中だからか、それほど寒く感じない不思議。
顔だけがやけに寒いのでした。

DSC01828

そしていよいよ奈良県へ突入!
空も段々と明るくなってきました。

DSC01829

しかしダウンヒルは恐怖でした。
凍結している箇所もまばらにあったし、
なんせまだ薄暗いので、路面状況が把握しにくい。
本当に冬の夜はダウンヒルに要注意です。

ダウンヒルを終えて、
そのまま街中を東進していきます。
JRの和歌山線の踏切を越えて。

DSC01831

平地部分は追い風の恩恵を抜群に感じられました。
スイスイ~と進んで、これは桜井の辺りかな?
順調な滑り出しです。

DSC01832

順調なペースに水を差すように、
桜井を過ぎてしばらくして、マムートンさんがパンク。

タイヤのサイドカットの部分から、
チューブがはみ出して、それがフォークに擦っていた(!)
と思われる「キュッキュッ」という音がしていて、
“10キュッキュ”くらいしてからパーン!って感じでした。

ちょうど異音の確認のため静止してたので、
怪我もなにもなかったですが、下りだったら危なかったかも。

タイヤブートで応急処置をして、とりあえずは復旧。
氷点下で手を震わせながらの作業は、
過酷だったに違いない…。

DSC01833

次の休憩ポイントまで数キロと近かったので、
とりあえずは”そこで一旦落ち着こう”ということで、
先を急ぎました。
というか、止まっていると本当に寒いのです。

DSC01835 DSC01836

有り難すぎるコンビニのイートインで休憩。
十分に身体を温めた後は、
いよいよ今回のメインロード「伊勢本街道」へ!

 

寒波の猛威にヤラれる

榛原から伊勢方面へと続くR369へ。
ここからが伊勢ライドの本番!と言った感じですね。
町を離れて雰囲気の良い道が続きます。

DSC01837

去年の秋にもお世話になったこの道を、
こんな寒いシーズンに走ることになるとは…

徐々に標高もあがってきました。
路面には所々凍結しているところがあり、
細心の注意を払う道のり。

DSC01838

躍動感。(ブレてるだけ)

DSC01839

路肩に薄っすらと雪が見えてきました。
気温は変わらず「-3℃」という寒さで、
依然と身体は暑いけど、顔は寒いという状態が続きました。

DSC01840

少しすると粉雪が降ってきました。
強い風が吹く度に道路の雪が舞う。
雪の中を進むのもなかなか粋なものです。

さぁ、目的地まで100kmを切ってきました。
待ってろよー伊勢!

DSC01841

しかし進むにつれて路面は過酷な状態へ。
“弁財天トンネル”の手前の迂回路は「完全に凍結」
トンネルを進むしかありません。

DSC01842

トンネルを抜けると、雪も激しくなっており、
一層寒くなった気がします。
トンネル一つでこんなにも変わるんやな…

DSC01844

「これ、どうします?先に進みます?」
少しブリーフィングを設けましたが…
「行きましょう!」と男気の三人。

冷静に考えると、「行きましょう」ちゃうで、これ。

DSC01843

少し走ったところにある気温を見て悶絶しました。

「-7℃!!!!」

なんか寒くなってきたと思っててん…。
激寒やがな。

DSC01848

まぁ寒い寒いとは言いつつも、まだまだ走れます。
局地的に寒いのかも?
希望的観測をしてはみますが、
そんなに甘い話はあるわけがありませんでした。

DSC01849

「拇坂トンネル」の迂回路である
“拇坂峠”も、もちろん凍結真っ盛りでした。
仕方なくトンネルを走り、いよいよ「曽爾」へ。

路面の状況が段々と悪くなってきました。
そして雪も本降りになってまいりました。
おお、厳しすぎる!

DSC01850

そのまま我慢して走っていたのですが、
徐々に道路の轍すら薄くなってきました。

前を走るななしきさんのリアブレーキに、
タイヤが巻きあげた雪が積もっていきます。
路面の雪でかき氷を製造しているような光景に、
笑いが止まらなくなったりしてましたが、
笑ってる場合じゃないこの状況。

DSC01851 DSC01853

「ちょっとブリーフィングを!」
本日二度目の話し合いが設けられました。

曽爾の辺りでこの状況であれば、
この先、数キロはこのままであろうと考えられます。
しばらく進むと「道の駅御杖」がありますが、
そこまで行ってしまうと、
「行くも地獄!帰るも地獄!」になる可能性が高い。

「よし、引き返しましょう!!」

つい10kmほど手前で、
「もう伊勢に着いたも同然や!」と豪語する、
​おっさん3人の笑顔が走馬灯のように蘇ります。
これは苦渋の決断でした。
(苦渋でしたが一瞬で決まりました。)

自転車もこんなことになって戦意喪失です。
ちなみにこの氷点下の状況では、
雪が付いたまま走っていると、そのまま雪が固まってしまい、
自転車の上で一つの氷になるのです。
私は貴重な経験をしました。

DSC01852

さて。
帰ると決まれば、早々に引き返しましょう。
さすがに身体も冷えてきたもの。
足もこれだもの。

DSC01856

行きは追い風でしたので、帰りはもちろん向かい風。
無駄に下ってきたことを後悔しながら、
来た道を引き返すのでした・・・

DSC01857

しばらく走ると、また雪のない景色に戻りました。
たった数キロなのに、こんなに変わるんですね。

DSC01858 DSC01859

イートインのコンビニまで戻り、今後のプランを考えました。

100km程度しか走っていないのに、
このおっさんトリオが満足できるわけがない!

というようなことがあるはずもなく、
一番最寄りの榛原駅から輪行して帰ることになりました。
もう1mmも走りたくない!

DSC01860

そして、駅前で唯一開いていた”たこ焼き屋”で打ち上げをし、
今年、北海道の地を走ることを誓う3人。
後、思ってたよりもたこ焼きが美味しかった。

DSC01863

そのまま榛原駅から輪行して帰宅しました。
駅が近くにあって本当に良かった。
近鉄ありがとう!
もう少し輪行しやすい車内にしてくれると、
もっと最高です。

新年の伊勢ライドは未遂に終わりましたが、
またいつかチャレンジしましょう!
ななしきさん、マムートンさん、
ありがとうございました!

 

当日の服装について

冒頭で「厳寒期用重装備」とか書いてましたが、
少し言い過ぎました。
今回の服装はこんな感じでした。

<頭・首>
・カステリのウインターキャップ(商品名失念)
・dhb – buff

<上半身>
・Finetrack – スキンメッシュノースリーブ
・Montbell – ジオライン M.W.ラウンドネックシャツ
・dhb – インナージャージ(商品名失念)
・Gore Bike Wear – Power 2.0 Windstopper Softshell ジャケット

<下半身>
・PEARL IZUMI – ヒートテックアンダータイツ
・PEARL IZUMI – T9953D ブライトビブタイツ
・Lecoq Sportif – サイクルパンツ(輪行のため)

<手足>
・Gore Bike Wear – POWER WS Gloves
・Montbell – サイクル ハンドウォーマー

・Gore Bike Wear – ROAD Overshoe
・Gore Bike Wear – ROAD Thermo Socks mid

 

詳しくはまた後日書きますが、
手足以外は、「-5℃」くらいでも、
寒さを感じることがありませんでした。
ファイントラックとジオラインの組み合わせは最高。

もちろん手足にはカイロを付けていましたが、
それでも”末端冷え性”の僕には辛かった…。
まぁこんな寒い状況下で走ることは滅多にないし、
今の装備で冬季は快適に走れそうな気がします。

今回は自分の持つウェア類の性能を
試すには絶好の機会だったので、
案外得られたモノはあったのかもしれないですね。

 

おわりに

非常に濃いライドでした。
結局は途中で引き返してしまいましたが、
普段走り慣れていない環境でのツーリングは、
予想外の連続でおもしろかったです。
伊勢まで完走できたら最高だったんですが、
それはまたのお楽しみにしておきます。

15日以上のブランクのせいか、
はたまたインフルエンザで4日ほど寝込んだ代償か、
全然脚が回らず、翌日の筋肉痛もひどかったです…
自転車は乗らないとダメですね…
(今年はこんな感じが続きそうですが。)

昨年は雪の大野山を走ったりして、
冬ごとに”雪とロードバイク”の思い出が
蓄積されていきますね。
それもまた良きことなり。

というわけで、
伊勢上陸は未遂に終わってしまいましたが、
今年もようやく始動いたしましたので、
またよろしくお願いします。(何を

 

今回の軌跡

距離: 107.88 km
平均速度: 21.8 kph
カロリー: 2,295 C
時間: 4:56:53
高度上昇: 1,373 m
平均気温: -3.6 °C



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です