大阪から片道自走で200km!日本百名山の「大台ケ原」へヒルクライム!

はじめに

先日の美山ライドでもお世話になったロゼさんから、
「29日走るんですが、一緒にどうですか?」と、
お誘いを頂いたので、もちろん快諾。
行先を聞いてみると、「自走で大台ケ原です」という予期せぬ返答。
あれ、なんか思ってたライドと違う!
と思いながらも、せっかくの機会なので、
便乗させていただくことにしました!

関連記事→ 京都の山里を走る「美山ツーリング」!

実は6月に別で大台ケ原ライド計画があるので、
今回はその下見気分で行ってきました。

大阪から自走で大台ケ原まで走る。
帰りは吉野の辺りから輪行で帰宅。

というプランでございます。
まさかあんな地獄が待っていようとは…!

 

大阪市内から吉野へ

朝4時に新森のR163沿いのコンビニで待ち合わせ。
北摂方面からやってくるロゼさんは何時に家を出たんだろう…。
会うなり「なんか派手ですね!」と言われたので喜びました。

まだ暗い中を奈良方面へ走ります。
さすがにこの時間帯だと交通量が少なくてよろしいですね。

合流

清滝峠を越えて奈良へ。
夜の清滝は意外に明るくて、勝尾寺ほど不気味ではなかったです。

清滝峠へ

ロゼさんは上りが速い人。
ペース落としてもらって、ゆるりと一緒に登る。
今回唯一の憂いは、山岳コースをこの登坂王と走ることなのです…。

登坂中!

出発

途中からR163を離れ、R24で吉野方面へ南下して行きます。
交通量を懸念してましたが、早朝だからなのか走りやすかったです。
この辺りから追い風の恩恵を受けつつ楽をして走りました。

奈良へ

しばらく退屈な街中の平坦区間。
橿原のあたりまではひたすらにR24を走ります。

ひたすらR24を南下

朝焼け

途中でR169へ入り、前に走ったことのある飛鳥駅の前を通過。
この辺りまで来れば、だいぶ田舎の風情がありますね。

飛鳥駅通過

徐々に田舎へ

しばらく走るとちょっとした峠越えみたいな感じになります。
テッペンの「芦原トンネル」を越て、いよいよ吉野へ。

ちょっとした峠越え

芦原トンネル

吉野川沿いにあるローソンで最初の休憩です。
ここからは天川村を目指して、山を走る道に入ります。
いよいよ本番だ!

川沿いのコンビニへ

 

天川村を目指す

吉野川を渡り、しばらくは町の中を走りますが、
町を抜けると、徐々に景色は山の中へと変わって行きます。

P4290797

徐々に登っている道

緩い勾配を登って行く感じの道で、徐々に標高を上げていきます。
しばらく走ると峠道の風情が出てきました。

登ってばかり

山道を登る

登るにつれて景色も変わってきました。
トンネル手前の橋から見る景色はなかなかで、
思わず足を止めて写真を撮ったりして。

見晴らしがよくなってきた

なかなかよい景色

ここからトンネルを越えると「黒滝村」でした。
天川村まではまだ少し登らないといけません。

天川村の分岐

黒滝村

ここからも引き続き、緩急のある勾配を繰り返し登って行きます。
前に走った同じく奈良の"宇陀"あたりを彷彿とさせる道でした。

引き続き山道を行く

P4290834

話しながら登れるくらいの緩い強度で走っていたんですが、
ロゼさんの心地いい登りのペースは、ぼくには速すぎるので、
気がつくとこんな感じになって、背中ばかりを見ておりました…。

P4290838

ここからトンネルを越えて行くんですが、ここが結構長かった。
しかも2本あるので、ちょっと怖かったです。
明るいライトを付けて行って良かった…。

トンネルを通過

そして、ようやく「天川村」に到着!
トンネルを抜けるごとに気温が変わっている印象があったんですが、
気温計を見ると「6度」でした…。
寒いやんかいさー!

天川村へ

6度!?

天川村はとてもええ感じの場所で、
聞いたことのない鳥のさえずりが聞こえてきたりして。
今回の目的地はここでええんちゃうかと何度も思ってしまった…。

水のきれいなところでした

予定していたよりも良いペースで走っていたようなので、
少しこの疑似ローソンで休憩をすることにしました。

ローソンではない

奈良はバイクラックが積極的に設置されているお店が多いので、
なんだか嬉しくなっちゃいますね。
ちなみにお店はまだ開店時間前だったので入店叶わず…。

バイクラックありました

まだ空いてなかった

さて、ここからいよいよ最初の難関に入ります。
登りまくる山岳ライドだ!

 

酷道309号線を走る

さっきのお店の手前にある分岐も気になるところですが、
今回は大人しく大台ケ原を目指してR309を走ります。

「国道」の名にふさわしくない林道を走ります。

国道な林道を走る

すぐ横を流れる弥山川は清流そのもの。
綺麗な水の流れと新緑の景色はかなり素敵でした。

弥山川

道は狭くも走りやすい林道区間が続きます。
さっき6度だった気温は、さらに下がり寒いのなんのって。

川沿いを走る

途中で道が開けてきて川も近くなってきました。
おお、これは大好きなロケーションだ!

渓谷へ

この辺りは水が綺麗なことで有名なようで、
「名水の~」みたいなイベントのチラシみたいなのもありました。
思わず川の水に見入ってしまう青さ。

水が綺麗

川沿いを進む

眺めの良いところでは止まって写真を撮る。
この辺りは全然前に進みませんでした…

R309、抜群や

ええ景色

横手には「みたらい渓谷」という景勝地があるようで、
入り口から覗き込むだけでもなかなかの迫力でした。
さすがにビンディングシューズで長い階段を登るのは無理…。

みたらい渓谷

奥へ行きたかった・・・

しばらく進むと川の名前は川迫川へと変わりますが、
景色は依然と素晴らしいまま。
途中で吊り橋を発見して、おっさん二人で大はしゃぎ。
これは前の篠山のときと同じだ。

腰の引けたロゼ氏

吊り橋からの眺め

こんなことばかりしていては先に進めないじゃないか。
真面目に走り出したものの、ここいらは路面がかなり悪いので、
足元に十分注意をしながら走りました。

時々落石とかもあり

途中のあやしげな分岐を上北山村方面へ進みます。
反対側の神童子谷線も気になる…。

上北山村

この分岐からは、またまた雰囲気が変わってきます。
徐々に勾配も出てきて、いよいよ山に入ってきた感じですね。

さらに南下していきます

徐々に登る

エッチラオッチラ登っていると、目の前にドーン!
一体ぼくらはどこへ向かっているのか…

圧倒的な山の存在感

補給食を食べながら走ったりしてたら、間もなく100km地点。
標高は知らない間に1000m近くまで上がってました!
随分登ってたんだなぁ。

標高1000m近い!

標高が上がってくると、風の吹き方も違います。
たまに強烈な向かい風がドーン!と来るような感じで、
油断したらコケそうなくらいの風。
しかしこれが序の口だと知るのはまだ先の話…。

登りまくる

そしてようやく「行者還」へ到着!
登山客の車がたくさん止まっていたのにはビックリ。
今回のメインイベント?行者還トンネルくぐりです。

行者還

真っ暗なトンネルを過ぎると、そこには絶景が待ってました。
新緑の山々!素晴らしい!

新緑が美しい!

ダウンヒルの途中も美しい眺めの数々。
下を覗き込むと今から下ってゆく道のりが見えます。
山を越えた実感がありました。

山を制した!?

ダウンヒルの道程が見える

相変わらず路面はあまり良くないんですが、
新緑のトンネルをくぐるダウンヒルは爽快!

新緑をくぐるダウンヒル

路面は悪い

あっという間に林道区間を抜けました。
第一の難所、大峰山脈を越えました!

振り返ると「これより上り坂」というかわいい標識が。
そんな可愛げのある道ではなかったなぁ。

上り坂の標識

この辺りでR309とはお別れをしてR169へ合流。
久しぶりの広い道をさらに南下して行きます。

R169へ

川が随分と下に

そしてほどなくして「道の駅 吉野路上北山」へ到着!
ここでお昼休憩をします。
レストランはまだ開いてなかったので、近くのお店でランチ。

実はこの辺りで少し膝に違和感が出てきていました。
これ以上ひどくならなければいいなぁ、と思っていたものの、
そううまくいくはずもなく…。

道の駅

道の駅で一緒になったTIME乗りの方と少し話したんですが、
もう大台ケ原を登ってきたところのようで、
「今、登ってきましたけど、かなり寒いですよ!」と言ってはりました。
「へーそうなんですねー。」とか言って聞いてたんですが、
この後、身をもって本当の寒さを知ることとなるのです。

 

大台ケ原ヒルクライム(with膝痛)

道の駅から大台ケ原の登り口へはすぐそこでした。
毎年行われている「ヒルクライム大台ケ原」の石標を発見。
これは写真を撮らずにはいられない。

P4290994

今回挑む大台ケ原ヒルクライムはこんな感じ。

『大台ヶ原(河合~辻堂山)』

スタート地点:河合自治会館前交差点
ゴール地点 :大台ヶ原石碑前 
標高差 :1266m   距離 :26.6km
平均斜度:4.7%  最高斜度:約15%?
※登りのみ 獲得標高:1336m 平均斜度:7.3%

関西ヒルクライムTT 峠資料室より
http://hillclimb-west.seesaa.net/article/128766557.html

これが"序盤・終盤の緩勾配も含んでのプロフィール"
だと気付いていなかったのです・・・。

さて。
車も通らない静かな道を進んでいきます。
まだまだ平坦なので、どこから登るのかとソワソワ。

P4290998

そのうち、緩やかな勾配は出てきますが、
eTrexの勾配表を見てみると、上り口はまだ先の様子でしたので、
わくわくしながら走ります。

P4291001

わくわくしている反面で、膝の調子は悪化する一方。
違和感のあった右ひざには痛みが出てきていました。
しかしこんなところに逃げ道があるワケもないので、
考える余地もなく選択肢は「大台ケ原を登る」の一択しかない!

P4291005

何kmか走ったところで、見たことのある標識を発見。
いよいよ本格的に大台ケ原のヒルクライムです!

P4291007

それなりに有名なヒルクライムのコースになると、
関西ヒルクライムTTの難易度表と言うやつがあって、
それを「ヒルクライムのきつさ」の目安にしています。
今回の大台ケ原は"逆瀬川・六甲"と同じ「Sランク」。
なんとか完走はできるんじゃないかと思ってましたが、
膝が痛いとなると、少し話は変わってきます。

関西ヒルクライムTT 峠資料室:難易度表
http://hillclimb-west.seesaa.net/category/9296620-1.html

 

序盤の10%前後の勾配を淡々と登って行きますが、
膝の痛みは大きくなるばかりで辛い。
行けるところまで行って、キツければ休めば良い。
無理そうなら押して上がれば良いんです。

P4291010

ぼくは脚付きをせずに登ることを目標に登坂。
最初はペースを合わせてくれていたロゼさんも、
あまりにも遅いペースだと合わせるのが難しいみたいで、
途中からは単独登坂に…。

P4291013

それでも先に行く度に、
途中の勾配の緩いところで待っていてくれたりして、
結局一緒に登ってくれるロゼさん。
この時のありがたさったらなかったです。

まだ15kmもある。

P4291015

徐々に標高が上がってくると、猛烈な風が登坂の邪魔をします。
時々、凄い風が吹いて行く手を阻みます。
もうちょっとキツくなったら降りよう、と思いながらも、
もうちょっと、もうちょっとという感じで、意地で登ります。
時速6キロとかでノロノロと。

P4291020

途中から延々と続く12%くらいの登り。
六甲山の激坂区間より悪どいコースだ、これは。

暑くなってきたので、走りながらウインドブレーカーを脱ぐ。
気持ちが辛くなってきたのでスマホでSing Like Talkingをかける。
BGMがあれば、もう少し頑張れるのかもしれないから。

先をゆくロゼさんが撮影してくれた写真がコレ。
「もう来ないかと思ってたら小さく姿が見えた」
と言ってたときだと思われる。

必死のパッチ

そんなこんなで、根性だけで亀のようにトロトロと登り、
やっとこさ大台ケ原10kmの標識が見えました。
あと半分や!
辻堂林道の分岐点を越えると、勾配はだいぶ穏やかになりました。
なんとか行けるかもしれん・・・

P4291025

進むにつれて激坂以外にもキツイ条件が増えてきます。

標高が1000mを越えていて、風が猛烈に吹くようになりました。
たまに吹く突風はえげつなくて、ハンドルを取られそうになる。
遠くで車のエンジンみたいな音が聞こえると思ったら、
それは遠くを流れる風の音。
音がした数秒後にブワァー!!ってすごい風が吹くんです。
これは脅威でした。

そしてもうひとつは、気温。
標高が1000mを越えたくらいから、本当に寒い。
そして止まない風がその寒さに拍車をかけているのです。
何を隠そう指ぬきグローブなのである。指先ちぎれそう。

「膝痛い・風強い・寒い」の三重苦の登坂なのでした。

ボロボロになりながら走る

そんな時にふと景色を見ると、
訳が分からんほどええ景色が広がってました。
自分の脚でこんなに登って来たなんてアホや・・・。

P4291031

さて、先ほどから猛烈に寒いので、
途中で脱いだウインドブレーカーを再度着ようと思ったけど、
風が強くてなかなか着るのが難しい。
でも、ここまで来たんやから自転車から降りたくもない。
そんなぼくを見かねてロゼさんが協力をしてくれました。
自転車の上で服着るのに必死のおっさんが二人。
情けないけど、この光景がおもしろくて笑ってしまった。

そして目の前に広がる光景を見て、また笑う。
なんか山の上のほうが白い。
なにこれ、寒いに決まってるやん。

P4291037

徐々に残りの距離を縮めていきます。
eTrexの勾配表を見ながら、自分を励ます。
後半は下り交じりのコースになるので幾分か楽なのです。

これを越えたら、これを越えたら・・・
と、目の前の登りを一つ一つこなしていくだけ。

そしてなんとか最後の登りを越えゴール!!
なんとか脚つかずに登れましたが、
今になると無駄なこだわりだったなぁ。
ちなみに着いたときにちょっと泣きそうになったのはここだけの話。
ほんとに辛かったんだわ。

P4291040

無事に目的地に着いたのは良いんですが、
寒さのあまりに体の震えが止まらない。
写真だけ撮って、さっさと食堂へ駆け込みました。

 

地獄のダウンヒル

大台ケ原へ着いた僕らは寒さに震えながら食堂へ。
食券を買う手が震える。
「志村けんのコントやん。」というソリッドなツッコミを浴びつつも、
止まらず震える手で食券を購入する。
カレーを食べたかったけど、うどんで体を温めました…

店内ではストーブをガンガンたいていました。
お店の人に「今朝は冷え込んでマイナス2度やった。」
とか言われて白目をむきました。
今日の気候でそんな格好で来るなんて無謀!
と諭されました・・・。
大丈夫、もう十分に反省はしました。


同じく食堂に凍えるチャリダー3人組の先客がいました。
この状況下でのダウンヒルは凍死すると判断して、
バスの運転手に交渉を試みたんですが玉砕したらしい。
ひとり半袖半パン姿の英雄がいましたが、
彼らも腹をくくって山を下ってゆきました。
幸運を祈る。

ぼくらも時間の都合もあるし、早めに下山せねばなりません。
お店の人に新聞紙があればくださいと頼んでみたけど、
食堂にそんなものはなかったみたいで玉砕。
結局、特に寒さ対策もできず、極寒ダウンヒルをすることに…。


帰りは往路とは違い、R169を使って帰ります。
行きには通らなかった大台ケ原ドライブウェイを下る。
標高を下げれば気温もマシになるはず!と、
ひたすら下りに専念する感じでダーっと下りました。

R169へ合流して、さらに下り基調の道を吉野まで下って行きます。
しばらくトンネルが多い区間が続きます。

吉野へ下る

標高400mくらいまで一気に下ってしまって、
とりあえず冷えた体を温めるためにホットドリンクを飲んで休憩。

最後の休憩

登坂に思いのほか時間を食ってしまって余裕もなかったんですが、
膝が痛くてスピードも出せなかったので、
休憩なんかもせずに、ロゼさんに牽いてもらって吉野方面へ。

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途中から向かい風が強くて、後ろに付かせてもらって本当に助かりました。
吉野川まで出てから一番近い駅、「大和上市駅」へゴール。
ここから輪行をして帰宅しました。

大和上市駅

大台ケ原200kmライド、厳しかったー!!
でも最高に思い出に残る一日になりました。

 

おわりに

まず大台ケ原の登りはえげつなかったです。
しかしもう一度行ってみたい。
それほど非日常を走る稀有な感覚でした。
6月の再チャレンジが楽しみだなぁ。

今回は本当にロゼさんにご迷惑をかけてしまいました。
最近はひざ痛とも無縁だったので、もう一生無縁かと思ってた…。
なかなか辛い後半戦でした。
今はクリートの調整とかをして、再発防止に努めています。

最後になりましたが、
今回ロゼさんには写真も提供いただきました。
重ねまくりのThanx a lot!
これに懲りずにまたどっか連れてってください!

 

今回の軌跡

距離: 201.86 km
平均速度: 19.2 kph
カロリー: 3,810 C
時間: 10:32:27
高度上昇: 3,661 m
平均気温: 11.2 °C

 

 

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2 Responses

  1. Leone より:

    初めまして、50前のおっさんです。いつもBlogを楽しく拝見しています。
    私はどちらかと言うと形から入るタイプですが・・・(笑)
    私は坂が大嫌いなんです。遅いし、苦しいし。一緒に走っている人に迷惑ばかり掛けてます。でも登り切った時の達成感は他では味わえないですね。なのでまた行きたくなってしまう。一人だと心がすぐ折れてしまいますが、同行してくれる仲間がいると助けられますね。ルートラボのログも『今後の行きたい所リスト』作成に大変参考になります。今後もBlogでの発信を楽しみにしています。

    • だるま より:

      Leoneさん、コメントありがとうございます!

      坂はしんどいので、ぼくも好きではないのですが、
      分かりやすい達成感がなんとも言えないですね!

      最近一緒に走ってくれる人がいるので、
      一人で走る時とは違う面白さを味わわせてもらってます。
      (ソロライドも別の楽しさがありますけど!)

      今後ともよろしくお願いします!

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