清流を走る絶景を堪能!ロードバイクで秋の京都・美山ライド!

川幅も広くなってきた

はじめに

ロードバイクを駆る数少ない友人S氏から、
久しぶりに自転車の誘いを受けましたので、今回もデュオで走ってきました。
S氏とは、体調を崩してドタキャンせざるを得なくなった
“若狭路センチュリーライド”に向けて共に準備をしてきた盟友の間柄…
いや、むしろ学生時代からのバンド仲間なんです。

「たまにはデポして走りに行こう!」というありがたい提案をもらったので、
京都の「美山」を走ってきました!

自転車に乗る人の間では有名な「美山」。
どうやら“自転車の聖地プロジェクト”っていうのがあって、
自転車で走りに行く人を招致しているみたいです。
ぼくも前から「一回走ってみたい!」と思っていた念願の場所でした。

美山自転車の聖地プロジェクト : http://www.cyclingmiyama.com/

 

道の駅からスタート!

朝6時ごろ、S氏に車でピックアップしてもらい京都美山へ出発。
大阪市内から2時間ほど(!)で、ようやく美山に到着!
…結構時間かかるじゃないか。

「道の駅 美山ふれあい広場」にデポして、
ここから約80kmほど、美山をグルっと回るコースを走ります。

P1010372 出発準備完了

道の駅を出て、R162を南下して行きます。

しかしやたらに寒い。
そういえば、来る途中に道端の温度計が”7度”を表示していたなぁ。
ウインドブレーカーを忘れたオッサン二人は凍えながら走るのでした。

R162を南下

R162に出るとすぐに、美山の景色が広がります。
寒いけど、とても気持ちの良い朝です。

美山の里山

しばらくR162を走りますが、序盤は上り基調の道でした。
朝日がまぶしいくらいで、日差しは暖かいけど風がとても冷たい。

上り基調の道 車も少なくて快調

1kmくらいある“深見トンネル”をピークに下り道になります。
(トンネルは歩道もあって、中も明るくて比較的は知りやすいトンネルでした。)
しばらく走るとワケのわからない馬がいました。

謎のウマを発見

さらに近くなると、恐ろしい怪物が!
…っていうのはウソで、なんか陶芸の工房か何かでした。

異様な光景

美山から南下して右京区へ。
ここいらの道端でアケビを取っている人がいました。
アケビっていろんなところに自生してるもんなんですね。

右京区へ 町の景色を見ながら

さらにR162を南下していきます。
途中で”R61″に入って常照皇寺の脇へ抜ける道で走る予定だったんですが、
まさかの“R61・全面通行止め”ということで、仕方なくさらにR162を進むことに。

さわやかな朝を走る R162の風景も変わってきました

途中でR366へ曲がる道があるので、そこを入ります。
やたらにええ感じの道。

R366でショートカット

ちょっとした峠だったんですが、後で調べると「狭間峠」というらしい。
雰囲気のある道でした。

ちょっとした峠道

狭間峠を下ると、また山間の風景が広がります。
交通量も本当に少ないので、のんびりと走れますね。

のどかな景色

そのまま道なりに走ると、突き当たりに出てR477へ合流になります。
とても短いR366でしたが、ええ感じの道でした。
R477を大原方面へ。

R477へ

R477に走ってすぐにあった「山国 水・土・里の館」で休憩することにしました。
持参した羊羹とともに、コーヒーブレイク。
この辺りから日差しも強くなって気温も少し上がってきました。

"山国 水・土・里の館"で休憩 コーヒーブレイク

休憩した後は、引き続きR477を北上。
いつの間にか道は桂川沿いを走るようになり、気持ちの良い風景が続きます。

R477を北上 大原・鞍馬へもアクセスできるみたい

有名な桜がある「常照皇寺」に到着。
今回はなんとなく通り過ぎちゃったけど、寄り道する価値のある場所ですね。

常照皇寺を通過

近くの橋から桂川を眺めると、またええ感じの眺め。
こんなところから淀川に注いでるんだから、なんだか不思議ですね…。

桂川の上流

この辺りから道は山を縫うように進んでいって、
山と川を眺めながら走るようになります。
道もアップダウンが適度にあるので、走り甲斐も十分でした。

桂川に沿って走る 適度なアップダウン

桂川をずーっと遡る形で山間を走って行きます。
川沿いを離れて戻っての繰り返しで退屈無用のコース。
しかし桂川の上流は綺麗ですね。

桂川を望む 道は川沿い・山間を走って行く

途中で、”大原方面へ行くR477″と”美山方面のR38″との分岐が出てきます。
今回はもちろんR38を走るんですが、R477もとても捨てがたい。
いつか走りに来ることを誓って、R38へ。

R477を離れてR38美山方面へ

R38はまたしても川沿いを走る道のようで、まだまだ桂川とは一緒です。
少し走ると、道端の看板にあまり見たことのないものがありました。
「熊出没注意」、怖すぎる!

上桂川を遡るように走る 熊注意の看板

R38はさらに山へ向かって走るような道。
道は狭いですが、もちろん車はほとんど走っていないので快適そのものでした。

R38を走る 道がええ感じすぎる

少し勾配のある道を走って、頂上を越えると、
そこには川の風景が待ってました。
川のある景色って、それだけでとても画になりますね。

そしてまた川沿いへ

少し走ったところに「花背 交流の森」という施設があったので、
ここでお昼ご飯を兼ねて休憩することにしました。

花背 交流の森

バーベキューや自然観察なんかができる場所みたいで、
子どもたちがハシャギまくってました。
場所も川沿いにあるし、ここは夏には最高のロケーションかも。

山村都市交流の森:http://dobanzy.com/

 

一番奥に食堂があるみたいなので、そこまで移動。
自転車のお客さんも多いのか、ここにもバイクラックが置いてました。

こちらでお昼休憩 バイクラックも完備

今回のランチは“キノコと地野菜の天ぷら定食”
秋限定のメニューで旬のキノコの天ぷらが食べられるというフレコミだったんですが、
これがアホみたいにうまい!
キノコうますぎるやろ。

絶品!天ぷらキノコ定食

これで1200円とは…なんと素晴らしい定食なんですか。
胃袋が二つあれば”地鶏のすき焼き鍋定食”も食べてましたよ。

 

いざ佐々里峠へ

昼ごはんでお腹も気持ちも満たされた後は、引き続きR38を美山方面へ

R38を走る

この辺りから、景色がまた変わってきました。
快晴の影響もあってか、川の水は青く澄んでいてとてもきれい。
そのすぐ側を木々に囲まれながら走るという贅沢な道。

川に寄り添うように走る

道は緩い緩い勾配が続き、少しずつ上っている感じ。
この時は車も一台も通らず、
「これはある意味サイクリングロードや。」と二人で言っていたくらい。
こんな里山風景の中を走れるなんて、本当に気持ちよかったです。

風情のある風景

しばらく走っていると、急に勾配標識が現れました。
いよいよ今回のコースのクライマックス「佐々里峠」です。

佐々里峠へ

10%の勾配表記に少し焦りましたが、実際はそれほどキツイところは少なく、
だいたい8%前後で上って行くような道が続きます。

がんばって登坂中 適度な勾配とうねり 車も少なく気持ちの良い峠道

道は結構くねくねと曲がっていて、曲がる度にちょっと違う顔を見せます。
序盤は余裕をこいて上っていましたが、徐々にツライものが…

まだまだ余裕!? P1010432

空は快晴そのもの。
木々の間から見える空はとても青くて、最高のサイクリング日和。
そして最高の峠道。

天気は快晴 佐々里峠を上る

徐々に標高をあげてきたみたいで、見晴らしのいい場所だとこんな感じの景色に。
だいぶ上まで来たなぁ。

徐々に標高をあげていく

随所に台風の爪痕がありました。
川にも土嚢がたくさん積んであったので、被害もそれなりに大きかったんだろうな。

台風の爪痕も

後半は緩くなるポイントがあるので、そこで脚を休ませてなんとか登坂。

緩急のある上り

ついに峠のテッペンに到着しました!
ちょうど南丹市との境になる場所でした。

テッペンに到着

佐々里峠のシンボルみたいな「峠小舎」があるみたいなんですが、
この時は、あまりの駐車の多さに、そっちに近寄らなかったので、
せっかく上ったにもかかわらず、それに気づかず通り過ぎてしまった…。
(↓この写真にも写っているのに!)

ダウンヒルの前に休憩

ダウンヒルはあっという間でした。
佐々里峠は、今回とは逆の美山側(芦生側?)から上ったほうがキツイみたい。
後でGarminのデータを見れば一目瞭然だったんですが、
ダウンヒルをしていても分かるくらい、急な勾配が続きました。

急勾配を下る

下りきると景色も落ち着いて、また山間風景になりました。
難関の佐々里峠を越えたので、後は景色を楽しんで走るだけですね。

川沿いをダウンヒル

 

R38絶景ルートに悶絶する

下り基調の道を進むと、すてきな道が出てきました。
さすが府道38号線!
まだまだ絶景ルートを提供してくれますね。

R38はおもしろい道 美山の中心部に向かって走る

佐々里峠の前は桂川と道を共にしてきましたが、
峠を越えて、これはすでに何川になっているのでしょうか。
しかしこちらも清流で、青々とした川の水に癒されながら走りました。

川沿いを走る続ける

佐々里でR370との分岐がある場所で、ちょっと小休憩。
橋に「由良川」と書いてあり、ようやく流れる川が何なのか確信できました。
しかし本当にきれいな由良川の上流域です。

ここから福知山のほうに流れていくのかと思うと、
これはまた感慨深いですね…。

由良川の上流

しばらくR38を走っていると、ところどころに「入川口」という立札があります。
気にして見ていると、どうやら川に下りるための道を示しているみたい。

先ほどから由良川に心奪われていた二人は、
当然「ちょっと降りてみよか」と相成ったのでありました。

道端で休憩

しかしこの入川口、めちゃめちゃ降りにくいのである。
こんなものビンディングシューズで降りれるかいな…
と言いながら、何がおもろいのか、爆笑しながら下りました。

川へ下りる

近くで見た由良川は上から見るよりも力強く、川の水はとても冷たかったです。
その流れに触れることができて、なんだか満足できました。
夏だったらジャージのまま水浴びしたかったなぁ。

由良川の清流 由良川を望む

あー、由良川ええなぁとか言いながら来た道を帰るんですが、
なんせ険しい道だったので、クライミングさながらで帰還せんとあきません。
これがまたアホな光景すぎて、大爆笑をしてしまいましたが、
本当にこれは人にオススメできない入川口でした。
もっと簡単に降りれる場所がたくさんあるようです…

なぜかクライミング

というわけで、よくわからない息抜きをしてしまいました。
いや、むしろ足を酷使して、疲労度が増したのはここだけの話。

 

美山 かやぶきの里へ

ちょっとした息抜きの後は、引き続きR38でデポ地点を目指します。

由良川とともに走る

一番暑い時間帯のはずですが、風は少し肌寒いくらい。
山の影を走ると、一層にひんやりとした空気が感じられました。

R38をひたすら走る 川幅も広くなってきた

しばらく行くと、急に混んでいる場所に差し掛かりました。
おお、最後の休憩ポイント「美山かやぶきの里」についに到着しました!

美山 かやぶきの里へ

車もバイクもやたらに多くてビックリ。
海外の方もいるようで、思っていた以上に結構な観光地でした。

恒例のバイクラックももちろん完備。

ここにもバイクラックが

お腹が減ってたので、きび工房で「おはぎ」を購入しました。
満腹中枢がバカになっていたので、二個とも食べてしまいましたが、
この後、ちょっと動くのが辛かった…

きび工房で休憩 おはぎを味わう

かやぶきの家々は、やっぱり風情があって良いですね。
手前にある”そば”の畑がまたまたええ感じでした。

近くで見たかったんですが、結構な人ごみだったので、
今回はなくなくパスしましたが、遠くから眺めるだけでも十分な説得力。
伝統とは尊いもんですな。

かやぶき

かやぶきの里から、デポ地点の道の駅まではそれほど遠くないので、
ここからは少し飛ばして走りました。
冷たい風を切るのがとても気持ちよかったです。

引き続きR38を走る

今日は川と一緒に走った一日でした。

一日中、川と走りました

あっという間にデポ地点、「ふれあいの里」へ帰還。
朝とは違う賑わいで、その盛況ぶりとバイクの群れに驚きでした。

到着

おはぎのせいで、名物のジェラートも食べられず残念な思いをしましたが、
道の駅でふんだんにお土産を買ってやりました。
いやぁ、楽しかった!

自転車よりもバイクがすごかった

結局80kmにも満たない距離でしたが、本当に充実したツーリングでした。
絶対にまた走りたい。

 

おわりに

今日は、“「河川」に寄り添うように走った一日”でした。
桂川も由良川も本当に綺麗な景色をたくさん見せてくれました。
もう少し紅葉が進むと、また抜群にきれいな光景を見せてくれるんだろうなぁと
随所で思いながら走っていましたが、
本当に噂にたがわぬ「聖地具合」で、最高に満足した約80kmでした!

もう少しゆっくりといろいろと寄り道して走るのも楽しいやろうなぁ。
次回走るときは、途中下車満載で走りたいな。

快走!

 

今回の軌跡

距離: 77.78 km
平均速度: 21.5 kph
カロリー: 2,165 C
時間: 3:36:36
標高差: 882 m
平均気温: 21.6 °C



川幅も広くなってきた

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